ASでミックスデュエットとデュエットの2種目を制覇
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[AS]Day3
前回のブダペスト大会で銀メダルを獲得している、佐藤友花、佐藤陽太郎の姉弟ペアで挑むミックスデュエット。
予選はハイブリッドがひとつベースマーク判定を受けてしまったが、そこをしっかりと修正して「ターザン」を力一杯演じるふたり。スタートのアクロバティックで高さのあるジャンプを見せると、技一つひとつもふたりの息が合い、よどみなく流れるように泳ぎ進める。
曲が終わると、たちまち沸き起こる大歓声。その歓声に後押しされるように表示された得点は、255.5066。エクスキューション(完遂度)もアーティスティックインプレッションもNo.1の得点を叩き出して金メダルに輝いた。
「信じられないくらいうれしいです。去年銀メダルを獲ったときも思ったことですが、早く両親にこのメダルを見せたいと思います。また家族の宝物が増えました」(佐藤友花)
「今もまだ、自分の首に金メダルが掛かっていることが夢なんじゃないかと思うくらい幸せです。僕をASに誘ってくれた先生も今日観に来てくれていて、結果で恩返しできたんじゃないかと思います」(佐藤陽太郎)
予選では12位であった安永真白と比嘉もえによるデュエット。決勝では、ベースマーク判定になってしまった2つのハイブリッドの構成を変えて臨んだ。
それが功を奏したか、決勝ではスッキリとクリアな演技になり、テーマである『ミステリアス』さがしっかりと伝わる構成となった。細かいシンクロエラーはあったものの、それでも他国に比べればかなり低く、シンクロナイゼーション、そしてアーティスティックインプレッションでも高い得点を叩き出し、273.9500を獲得。予選12位からなんと大逆転で金メダルを勝ち取った。
「驚き半分、うれしさ半分です。ただ、自分たちにできることはやりきりました。フリーもありますが、そこでは誰が見ても金メダルの演技だった、と思ってもらえるような演技ができるように準備していきます」(安永)
「私もうれしさ半分、驚き半分です。最年少での金メダルは光栄です。でも私自身まだまだだと思いますし、これからも世界はもっとレベルアップしていくと思います。私たちもそれに置いていかれないように、もっと頑張ろうという気持ちが芽生えました」(比嘉)
チームテクニカルは予選が行われ『雷』をテーマに、激しい音楽に合わせたスピーディーな演技を披露。高さのあるリフトで観客を魅了しますが、構成の中に3つ入っているハイブリッドのうち2つでベースマーク判定となり、得点を伸ばせず。トップの中国とは69.1020差の235.2972の7位で決勝に駒を進めた。
[飛込]Day3
板橋美波、荒井祭里が悲願のメダルに挑む、女子10mシンクロ。予選は6位通過だったものの、2位から6位までの差は、たったの4.80ポイント。決勝では熾烈な表彰台争いが繰り広げられることが予想された。
その決勝、制限選択飛で予選よりも少し得点を下げた状態でのスタートとなった板橋、荒井ペア。だが、予選では得点が伸びなかった3ラウンド目の405Bで64.68をマーク。続く得意の5253Bで74.88を獲得して2位につける。最終ラウンド、107Bで決めたかったところだったが飛び出しと入水でズレがでてしまい50ポイント台に。合計284.76で、予選からはひとつ順位を上げて5位入賞となった。
[水球]女子Day1
この日、水球競技もいよいよスタート。メイン会場となっているマリンメッセ福岡A館の隣、マリンメッセ福岡B館で女子の1日目が行われた。
日本代表チームと対戦するのは、ニュージーランド。第1クオーターから点を獲っては獲られての繰り返し。なかなか点差が付かないまま、まさにシーソーゲームでゲームが進行。何とか波を持ってきたかった日本は、第4クオーターにキャプテン稲場朱里の勝ち越し点を挙げ、さらにペナルティシュートを河口華子がしっかりと決めて土壇場で連続得点。点差を広げたものの、反対にペナルティファウルを取られ、そのまま立て続けに同点にされてしまう。
さらに退水ファウルからニュージーランドに追加点を許すと、さらにダブルエクスクルージョンファウルで2人が抜けている間にさらに点を加えられ2点差に。
ラスト2分を切ったところでニュージーランドのターンオーバーファウルから有馬優美のシュートで1点差に詰め寄るが、反撃はここまで。17対16で日本はニュージーランドに敗れた。
「勝ちたい気持ちは、みんなが強く持っていました。自分も4得点挙げられたのはよかったんですが、相手のセンターに決められてしまって、それが大きな敗因になったと思っています。この反省を生かして、次戦も戦っていきます」(稲場)
「国際大会が初の選手も多く、最後は少し消極的になってしまったかな、と思います。ですが、選手たちは最後まで『勝つんだ』という強い気持ちを持って頑張ってくれました。負けてしまったのは、本当に悔しい。もう選手たちはなぜ負けてしまったのか、自分たちで分析できていると思います。それを生かして、ハンガリー戦も頑張ります」(大本洋嗣ヘッドコーチ)
Player of the Gameに選ばれたのは、ひとり5得点を挙げた日本の浦映月。だが、浦は「負けてもらっても喜べません。次はチームも勝って、賞をもらえるようにしたい」と強く誓った。
[OWS]Day2
シーサイドももち海浜公園で行われているOWSの2日目は、男子10km。日本の南出大伸、古畑海生のふたりが出場し、前半から良い位置をキープしていくプランで挑む。
古畑は戦略通りに中盤まではトップから約10秒差ほどの第2パックにつけていたが、第1パックのギアチェンジの際に集団を抜け出すことができずに離されてしまい、挽回できず。結果的にトップと3分27秒4差の22位となった。
「想定していたよりも水温も低く、泳ぎやすいコンディションでした。もっとトップに食らいついていきたかったですし、せめて第2集団の前で泳ぎたかったですけど残念です」(古畑)
南出も古畑同様前半からトップに食らいつく作戦だったものの、途中の接触から一気に順位を下げてしまい、そのままフィニッシュ。トップとは3分32秒3差の28位でレースを終えた。
「状況を見ながら泳ぐ、という僕の持ち味を生かすことができず、代表として申し訳ない泳ぎをしてしまいました。周りの選手たちの研究もしっかりしてきたのに悔しいです」(南出)