ASチームテクニカル4位入賞 飛込は荒井が高飛込で決勝進出
スタートリスト&リザルト:https://www.omegatiming.com/sports-timing-live-results
World Aquatics HP:https://www.worldaquatics.com
大会公式HP:https://www.fina-fukuoka2022.org
[AS]Day5
予選は7位での通過となったチームテクニカル。予選は2つのベースマーク判定を受けた反省を生かし、決勝は丁寧に演技をしてクリアに見せることを心がけつつ、『雷』をテーマに据えた構成でスピード感のある演技を披露。最後までしっかりと演じきった8人は、笑顔でキスアンドクライに向かう。表示された得点は、260.1055。ハイブリッドが1つベースマーク判定となった以外は、規定エレメンツの評価も高かった。しかも、アーティスティックインプレッションは中国に次ぐ2番手の得点を獲得。芸術性と正確性の高さがしっかりと評価された証拠であった。結果は惜しくもメダル獲得はならなかったが、4位入賞となった。
午前中にはデュエットフリーの予選が行われ、テクニカルで金メダルを獲得した安永真白、比嘉もえのペアが出場。テーマは『Black Panther』。「高い難易度で攻めた」と中島貴子コーチが話す通り難しいルーティンで挑んだが、4つベースマーク判定を受けてしまい、合計178.1583の11位で決勝に駒を進めた。
また、世界水泳選手権初の開催となっているのが男子ソロ。佐藤陽太郎は、そのフリーに出場。『エイリアン』をテーマに、「気持ち悪さというものを表現したい」と臨み、167.7478の5位で決勝進出を果たした。
[飛込]Day5
この日は女子10mシンクロで板橋美波と5位入賞を果たした荒井祭里が、女子高飛込に出場。
入水の乱れに苦しみながらも予選を7位で通過。準決勝では、2ラウンド目の107Bで58.50と得点を伸ばせなかったが、続く205B、305Cでは完璧まではいかないまでも、持ち味のきれいな入水で波に乗る。最後は、得意の5253B。安定感のある演技でトータル313.95とし、7位で決勝進出を決めた。
「少し疲労があったので、事前の練習ではたくさん飛ぶよりも空中感覚や入水の感覚を合わせるようにしました。それが思ったよりも良かったので、最後まで大きなミスなく飛べました。決勝はもうちょっと踏み込んで、締まった演技をしたいと思います」(荒井)
ニュージーランドに惜敗して迎える女子水球の第2戦は、男子も1戦目で戦ったハンガリー。
序盤から離されないようにしたかったが、第1クオーター開始直後から一気に3連続得点を奪われてしまう。攻めあぐねていた日本に喝を入れたのは、キーパーの川田代悠花。「カウンターを仕掛けたときにゴールが空いているのが見えたので、思い切って投げてみたら入りました」と、なんと川田代が驚きの先制点を挙げる。
これに「火がつきました」と気合いが入ったのは、有馬優美。大柄なハンガリー選手たちを相手に勢いで圧倒し、この試合なんと7得点を挙げPlayer of the Gameに選ばれる活躍を見せた。
随所に日本らしい、スピーディーなカウンターが決まる場面はあったものの、地力はハンガリーが上だったか、結果は21対26の5点差で敗退。女子はこれで2敗目となった。
「ニュージーランド戦の後、プレーを見返して見えた反省点を、この試合では生かすことができました。ただ失点が多すぎました。カナダ戦ではしっかりと自分の仕事をこなしたい」(川田代)
「初戦に敗れたのは悔しかったですが、まだ試合は続きますから、気持ちを切り替えて次に向かおう、と話をして臨みました。結果として敗れはしましたが、良い試合をしてくれました。次戦のカナダは、究極の守りのチーム。こちらは攻撃的なチーム。全く真逆の戦いになりますが、カナダの守りをどう攻略するか、しっかり作戦を立てていきたいと思います」(大本洋嗣ヘッドコーチ)
[OWS]Day3
男女の10kmが終わり、1日空けてOWSの3日目は、男女の5kmが行われた。
女子は梶本一花、小島光丘が出場。梶本は「スタートダッシュで前に出るプランだった」と、一時はトップに立つ積極性を見せる。ただ、1周が終わったところで第1パックがこぞってペースアップ。食らいつきたいところだったがここで一気に離されてしまい、対応で体力を使った梶本。最後は苦しい単独泳となり、トップとは1分24秒7差の14位となった。
小島もとにかくスタートからトップ集団についていきたい、と意気込んだが、慣れない接触で思うように展開できず。自分に位置も分からなくなってしまう状態となり、力を出し切れず悔しいフィニッシュ。トップとは2分57秒1差の35位であった。
「2周目に入って、こんなにギアが上がるのか、と思うほどハッキリとスピードが変わったのが分かりましたがついていけませんでした。もっと競泳の力も上げていかないといけませんし、競泳とOWSの両方で代表に入れるくらいまで力をつけていきたい」(梶本)
「周りについていくのが精一杯のレースになってしまいました。でも最低限、部位の近くを回るなど、事前に課題としていた細かいところはクリアできたと思うので、次につなげていきたいです」(小島)
男子は高校生の辻森魁人、江沢陸のふたりが出場した。
男子は特に競泳種目でも力のある選手が多く、しかも5kmはスプリントと言っても良いほどのスピードでレースが展開する種目。そんな海外のスピードについていきたいところだったが、序盤で出遅れてしまい対応できず。後半は後ろの集団について行くのが精一杯というレースになってしまい、辻森はトップから4分19秒2差の37位、江沢は5分42秒6差の40位という結果となった。