鈴木が50m平泳ぎで日本記録を樹立して銀メダルに輝く[第19回アジア競技大会/競泳]
リザルト:https://info.hangzhou2022.cn/en/results/all-sports/competition-schedule.htm
大会公式HP:https://www.hangzhou2022.cn/En/
[競泳]Day1
1年の延期を経て開幕を迎えた、第19回アジア競技大会(杭州)。世界水泳選手権の結果から見れば、中国、韓国が大きな力をつけてきていることは確実のなか、日本代表選手たちは初日から持てる力の全てを出し切るレースを見せてくれた。
女子200mバタフライ決勝は、前半から飛ばすZHANG Yufei(中国)は、そのまま逃げ切り2分05秒57の大会新記録で優勝。牧野紘子と三井愛梨のふたりは何とか食らいつきたいところだったが、前半で大きく引き離されてしまう。しかし、4番手で150mをターンした牧野はラスト50mで3番手にいたPARK Sujin(韓国)を交わして2分09秒22で銅メダルを獲得。三井は2分11秒30の7位となった。
男子200m個人メドレーでは、瀬戸大也と小方颯が決勝に出場。瀬戸、小方ともに表彰台圏内でレースを進め、瀬戸が1分58秒35の3位銅メダル獲得。小方は1分59秒69で4位となった。なお、中国のWANG Shunは1分54秒62を叩き出し、自身が持つアジア記録を塗り替えて優勝した。
女子1500m自由形はタイムレース決勝で行われた。ファステストヒートに登場したのは森山幸美と難波実夢。森山は400mを過ぎて3番手に浮上して以降、安定したペースで順位を守り切り、16分17秒78で銅メダル獲得。得意な後半に追い上げたかった難波だったが、思うようにペースが上がらず16分41秒80の6位という結果となった。1位となったのは、中国のLI Bingjie。記録は15分51秒18の大会新記録であった。
男子100m自由形は松元克央が4番手で決勝に進出。その決勝でタイムを上げたかったが、結果として記録を少し落とし、48秒72の5位でフィニッシュ。このレースは、中国のPAN Zhanleが世界記録にあと0秒11にまで迫る46秒97のアジア新記録で優勝を果たした。
女子50m平泳ぎでは、世界水泳選手権2023福岡大会から好調を維持している鈴木聡美が、この大会でも実力を存分に発揮。力強いストロークに加え、持ち味のキックを生かして30秒14の日本新記録を樹立して2位に入り、銀メダルを勝ち取った。青木玲緒樹は31秒05の6位となった。優勝したのは、ただひとり29秒台をマークしたTANG Qianting(中国)だった。
男子100m背泳ぎでは、ベテラン入江陵介が53秒46で銀メダルを獲得。若手の栁川大樹は54秒44の5位入賞を果たす。優勝は52秒23の大会新記録をマークしたXU Jiayu(中国)であった。
女子4×100mリレー決勝は、池本凪沙、五十嵐千尋、池江璃花子、白井璃緒の4人で、予選から泳順を入れ替えて臨む。池本は54秒59の2番手で引き継ぎ、五十嵐は54秒93、池江は54秒66、そしてアンカーの白井は54秒30でまとめ、3分38秒48の銀メダルを獲得した。中国は従来の大会記録を大幅に更新する、3分33秒96の大会新記録で優勝を飾り、大会初日はすべての種目で中国が優勝を果たした。