2023.10.06

蝦名がマラソンスイミングで銀メダル獲得[第19回アジア競技大会/水球・AS・OWS]

リザルト:https://info.hangzhou2022.cn/en/results/all-sports/competition-schedule.htm
大会公式HP:https://www.hangzhou2022.cn/En/

[水球]Day12
第19回アジア競技大会も13日目に突入し、水球男子の決勝トーナメント2戦目が行われた。この日の対戦相手はイラン。

第1クオーター、外でフリーになったROSTAMIAN Soheil が強烈なシュートを決めて、イランが先制点を奪う。だが、そのすぐ後に日本も稲場悠介が同点ゴールを奪う。その後日本の退水ファウルから得点を奪われると、そこからしばらく膠着状態が続く。そんな状況を打破したのは、やはり稲場だった。再度同点にすると、すぐさま追加点を挙げる。それに主将の鈴木透生が続いて2対4のリードで第1クオーターを終える。

少し攻めあぐねた第1クオーターから一転、第2クオーターからは常に主導権を握る展開で、少しずつイランとの点差を広げていく。

8対14として迎えた第4クオーター。足立聖弥、荒井陸、渡邉太陽とキーマンが連続得点。最後は点差を7にまで広げて試合終了。11対18でイランを下し、日本が53年ぶりの金メダルに王手をかけた。

[AS]Day1
この日からアーティスティックスイミング競技がスタート。
アジア競技大会はデュエットはテクニカルとフリーの合算、チームはアクロバティックとテクニカル、そしてフリーの合計得点でメダルが決まるという、五輪と同じシステムで行われる。

初日はデュエットのテクニカルとチームのアクロバティックの2種目が行われた。

日本は世界水泳選手権2023福岡大会を制した安永真白・比嘉もえのペアで挑み、ベースマーク判定なしの安定した演技を披露し、253.7433を獲得。良い形でフリーにつなげる演技を見せた。

ただ、テクニカルで266.5767の1位の得点を獲得したのは、WANG LiuyiとWANG Qianyiの中国の双子ペア。トータルディフィカルティと、シンクロエラーの差が得点となって現れた結果となった。

アクロバティックでも、235.7534の1位を獲得したのは中国。日本はベースマーク判定はなかったものの、トータルディフィカルティとアーティスティックインプレッションの差で222.3466の2番手につけた。

[OWS]Day1
今大会から新種目として取り入れられたのがマラソンスイミング(OWS)だ。
記念すべきこの日、女子10kmがスタート。日本からは蝦名愛梨が出場。

1周約1.5kmのコースを6周回で行われるこのレース。スタートしてすぐ蝦名がトップに立ち、レースを牽引。そのすぐ後ろには中国のSUN JiakeとWU Shutongのふたりが続き、2周目にはすでにこの3人の三つ巴の展開に突入。

3周目、4周目と少しずつでも後続を引き離したい蝦名だったが、中国のSUNもWUもなかなか離れない。5周目に入るとSUNが蝦名に並びかける。このふたりの争いになるかと思われたが、最後にスパートをかけて前に出てきたのは、WUだった。2時間03分36秒4でアジア競技大会マラソンスイミング初代女王に輝いた。

蝦名はそのWUに遅れること8秒5の2位に入り、銀メダルを獲得した。SUNはこのふたりのスパートについていけず、21秒5差の3位となった。