水球男子が53年ぶりのアジア王者に輝く[第19回アジア競技大会/水球・AS・マラソンスイミング]
リザルト:https://info.hangzhou2022.cn/en/results/all-sports/competition-schedule.htm
大会公式HP:https://www.hangzhou2022.cn/En/
[水球]Day13
第19回アジア競技大会も14日目となり、残すところあと2日。
水球男子はいよいよ決勝戦で、開催国である中国との対戦を迎えた。
自国の大歓声を受けた中国がシュートを放つも、西村永遠がしっかりとそれをブロック。その後も会場の雰囲気に後押しされた中国が攻撃を仕掛けていく。ただ、日本もしっかりとそれをブロック。日本のシュートもいくつかミスはあったものの、開始3分で稲場悠介が中国の退水ファウルからのチャンスから力で押し込み先制点を奪う。
ただ、その後は両者決め手を欠き、第1クオーターは1対0で終える。
第2クオーターに入って早々、大川慶悟、渡邉太陽による2連続得点で3対0に。中国も荻原大地のエクスクルージョンファウルからHU Zhangxinが得点を挙げ、中国に初得点をもたらす。
だが、日本は中国に勢い付かせることなく、その荻原が足立聖弥のアシストから4点目を獲得。さらには稲場が目の覚めるような遠距離弾を決めて5対1にして前半を終了。
日本の弱点でもある、第3クオーター。それを払拭するように稲場、大川が追加点を挙げて7点に。しかし、中国も負けじと食らいついてくる。ZHANG Chufeng、CHEN Zhongxian、HUと3連続得点を挙げ、日本との点差を一気に2点にまで詰める。しかし、ここで波に乗せないのが今の日本の強さでもある。残り1分のところで足立、荻原がそれぞれシュートを決めて2点を追加。その点差を再び4点に広げて最終クオーターへ。
第4クオーターに入り、稲場のアシストから足立が10点目を決める。中国も1点を返すが、さらに主将の鈴木透生のシュートで11点目を挙げる。この時点で残り5分。まだまだ気を緩められる状況ではないことをチームは分かっている。全員でしっかりと日本ゴールを守り、中国にチャンスを与えない。だが、残り2分で足立のペナルティファウルから中国に1点を献上。11対7とされるものの、ここでも日本は守りに徹することなく、攻撃の手を緩めない。結果的に追加点は奪えなかったが、最後まで日本のリズムのまま試合を支配。
終了のブザーが鳴り響き、日本が11体7で中国に勝利。日本は実に53年ぶりとなるアジア王者に輝いた。
[AS]Day2
アーティスティックスイミングの2日目には、デュエットフリーとチームのテクニカルが行われた。
デュエットフリーは、Black Pantherをテーマに安永真白・比嘉もえのふたりが舞う。ふたりの長い手足を生かし、しなやかのなかに真の通った足技を駆使。最後までしっかりと演じきった安永・比嘉ペアは、235.6855を獲得。
だが、中国ペアはそれを上回る260.2853を獲得し、合計を526.8620で中国が金メダルに、日本は489.4288で銀メダルを勝ち取った。
チームのテクニカルは雷をテーマにしたスピーディーな展開が見どころ。中国には及ばなかったが、この種目でも日本はベースマーク判定を受けない、確実な演技を披露し、279.6672を獲得。アクロバティックとの2種目の合計を502.0138として、中国に次ぐ2番手で、最終日のチームフリーに挑むこととなった。
[OWS]Day2
女子10kmで蝦名愛梨が銀メダルを獲得したマラソンスイミング。男子10kmには南出大伸と古畑海生の2人が出場。
序盤は古畑がトップで先頭集団を牽引。南出は先頭集団の後方からスタートする形となる。
3周目に入り、中国のZHANG Ziyang、LAN Tianchenのふたりが古畑に迫る。4周目を終えたところで、中国のふたりがロングスパート。食らいつきたいところだったが、古畑だけではなく、南出もついていくことができない。5周目に入ったところで、中国のふたりとは20秒もの差をつけられてしまい、最後までその差を縮めることができずにフィニッシュ。南出は23秒9差の1時間56分09秒7の4位、古畑はトップと2分34秒8差の5位となった。