激戦を勝ち抜いた4チームが決勝進出[第99回日本選手権水泳競技大会 水球競技]
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[水球]Day2
第99回日本選手権水泳競技大会水球競技の2日目は、男女の準決勝4試合が行われた。
女子準決勝第1試合に行われた東京女子体育大学対NSSU Water Polo Clubのゲームは、得点を奪い合う接戦に。
先制点はNSSU Water Polo Clubの西山風花。東京女子体育大学も後藤清花がすぐに1点を奪い返して同点に。その後も点を奪っては奪い返す展開で、点差が大きく広がることなく試合が進んでいく。
第1クオーターは4対5でNSSU Water Polo Clubがリードしたが、第2クオーターには東京女子体育大学が北村江梨と後藤の連続得点で反対に2点のリードを奪い、9対7で前半を終える。
第3クオーターに入り、すぐさま東京女子体育大学が点差を3に広げるも、そこからNSSU Water Polo Clubも設樂ひかるの連続得点などで一気に同点に持ち込み、再度逆転。12対13で迎えた最終クオーターはまさにシーソーゲーム。最後はNSSU Water Polo Clubの片田咲良が勝ち越し点を上げると、残り30秒で酒井優萌がダメ押しゴールを奪い試合終了。16対18でNSSU Water Polo Clubが決勝進出を決めた。
準決勝第2試合は、昨年王者の秀明大学水球クラブ対藤村。試合開始早々、秀明大学水球クラブの井上萌々が先制点を挙げ、さらに砂邊亜衣が続いて2点目。藤村は中野由美が1点を奪い、さらには有馬優美もゴールを挙げる。だが、その間に秀明大学水球クラブが4連続得点を奪う猛攻を見せ、その後もさらに追加点を加えて8対3の5点リードで第1クオーターを終える。
流れに乗った秀明大学水球クラブは、その後も順調に得点を積み重ねて行く。藤村は有馬を中心に反撃。最終的に有馬はひとりで11点を荒稼ぎするも、秀明大学水球クラブも浦映月が7得点を挙げるなどの活躍を見せ、23対16で秀明大学水球クラブが勝利した。
これで女子の決勝戦は秀明大学水球クラブ対NSSU Water Polo Club。3位決定戦は藤村対東京女子体育大学の対戦カードとなった。
ブルボンウォーターポロクラブ柏崎対日本体育大学の男子準決勝も、女子に負けず劣らず大接戦で会場を大いに沸かせる試合を見せてくれた。
機動力で攻めたい日本体育大学に対し、センターを中心に攻めていきたいブルボンウォーターポロクラブ柏崎。第1クオーターは、日本体育大学が優位に試合を進める。畑翔太郎が先制点を奪うと、山本将行、渡邉太陽が追加点を奪って3点に。ブルボンウォーターポロクラブ柏崎は、日本体育大学の退水ファウルから志水祐介がゴールを奪い1点を返したところで第1クオーター終了。
第2クオーターに入っても、日本体育大学が試合を支配。点差を4に広げた状態で後半へ。
すると、第3クオーターからはブルボンウォーターポロクラブ柏崎が反撃に出る。眞板悠貴が2連続得点を奪うと、Berhulak Marcusがここから5得点を挙げて一気にその点差を1に縮める。
勝負の最終クオーター、浦至児のゴールでブルボンウォーターポロクラブ柏崎が同点に追いついた。だが日本体育大学も荻原大地のゴールでリードを奪い返す。ここからは得点の奪い合い。両者譲らず、最後に眞板が同点にしたところで試合終了。14対14の同点となり、ペナルティシュートアウト戦で決着をつけることとなった。
先攻は日本体育大学でスタートしたペナルティシュートアウト戦は、ブルボンウォーターポロクラブ柏崎の新田一景のシュートを、日本体育大学の佐々野廉がセーブ。ペナルティシュートアウト戦は3対5として、日本体育大学が勝利して2年連続の決勝進出を果たした。
男子2試合目は、IKAI・Kingfisher74対健志台クラブ。王者、IKAI・Kingfisher74は、荒木健太が先制点を奪い、さらに髙田充が2連続得点を挙げるなど、一気に3点を奪う。対する健志台クラブも北中佑介が1点を返すも、髙田に鈴木透生、足立聖弥、荒井陸らの得点で、第1クオーターを7対1とした。
第2クオーターに入っても攻撃の手を緩めないIKAI・Kingfisher74は、健志台クラブの攻撃をうまく防ぎながら、自分たちのチャンスをものにしていく。
最終的には、IKAI・Kingfisher74が全員が得点をマーク。27対9でIKAI・Kingfisher74が勝利。
この結果、男子決勝はIKAI・Kingfisher74対日本体育大学に。3位決定戦は健志台クラブ対ブルボンウォーターポロクラブ柏崎の対戦に決まった。