2023.10.28

秀明大学水球クラブとIKAI・Kingfisher74がそれぞれ5連覇を達成[第99回日本選手権水泳競技大会 水球競技]

優勝/秀明大学水球クラブ ©フォート・キシモト

優勝/IKAI・Kingfisher74 ©フォート・キシモト

2位/NSSU Water Polo Club ©フォート・キシモト

3位/東京女子体育大学 ©フォート・キシモト

2位/日本体育大学 ©フォート・キシモト

3位/ブルボンウォーターポロクラブ柏崎 ©フォート・キシモト

東京女子体育大学 ©フォート・キシモト

東京女子体育大学 ©フォート・キシモト

東京女子体育大学 ©フォート・キシモト

藤村 ©フォート・キシモト

ブルボンウォーターポロクラブ柏崎 ©フォート・キシモト

ブルボンウォーターポロクラブ柏崎 ©フォート・キシモト

健志台クラブ ©フォート・キシモト

ブルボンウォーターポロクラブ柏崎 ©フォート・キシモト

秀明大学水球クラブ/加藤英雄監督 ©フォート・キシモト

アジア競技大会男子優勝報告会/鈴木透生日本代表主将 ©フォート・キシモト

アジア競技大会男子優勝報告会 ©フォート・キシモト

NSSU Water Polo Club ©フォート・キシモト

秀明大学水球クラブ ©フォート・キシモト

秀明大学水球クラブ ©フォート・キシモト

秀明大学水球クラブ ©フォート・キシモト

NSSU Water Polo Club ©フォート・キシモト

NSSU Water Polo Club ©フォート・キシモト

秀明大学水球クラブ ©フォート・キシモト

秀明大学水球クラブ ©フォート・キシモト

日本体育大学 ©フォート・キシモト

日本体育大学 ©フォート・キシモト

IKAI・Kingfisher74 ©フォート・キシモト

IKAI・Kingfisher74 ©フォート・キシモト

日本体育大学 ©フォート・キシモト

IKAI・Kingfisher74 ©フォート・キシモト

IKAI・Kingfisher74 ©フォート・キシモト

IKAI・Kingfisher74 ©フォート・キシモト

IKAI・Kingfisher74/大本洋嗣監督 ©フォート・キシモト

リザルト:https://swim.or.jp/tournament/35144/

[水球]Day3
とうとう水球日本一が決まる、第99回日本選手権水泳競技大会水球競技の最終日。女子、男子の決勝戦と3位決定戦がそれぞれ行われた。

女子の決勝戦は秀明大学水球クラブ対NSSU Water Polo Club。スプリントはNSSU Water Polo Clubの西山風花。最初の攻撃こそ稲場晴香のセーブに阻まれるも、ポイントゲッターの河口華子がゴールを決めて先制点を挙げる。秀明大学水球クラブもすぐさまエースの浦映月が1点を奪い返す。
それぞれが1点を奪ったあとは、両者好ディフェンスが続き得点を奪えない。その均衡を破ったのは、NSSU Water Polo Club。ペナルティファウルをもらったチャンスを生かして、西山風花が2点目を決める。秀明大学水球クラブも負けじと浦が再度同点に。
それぞれが2点を追加したあと、秀明大学水球クラブ稲場朱里の2回目のエクスクルージョンファウルで得たペナルティシュートを河口がしっかり決めて、NSSU Water Polo Clubの1点リードで第2クオーターへ。
砂邊亜衣が第2クオーター早々に同点ゴールを奪った秀明大学水球クラブは、岡田日和が逆転ゴールを決めて主導権を奪い返す。勢い付いた秀明大学水球クラブは、砂邊亜衣、小林鈴々音の連続得点で点差を2点に広げる。NSSU Water Polo Clubは、好セーブを連発する宮川妃奈乃からカウンターを出し、西山風花のアシストを受けて設樂ひかるがゴールを奪って1点差に詰め寄る。

NSSU Water Polo Club ©フォート・キシモト

8対7で迎えた第3クオーター。設樂が8点目を挙げてNSSU Water Polo Clubが同点にすると、酒井優萌のゴールで再度リードを奪い返す。秀明大学水球クラブが9対9の同点にしたあと、キャプテン稲場朱里がパスカットから自分で持ち込んでゴールを奪うが、NSSU Water Polo Clubもすぐさまペナルティシュートのチャンスを西山風花が決めて同点に。
まさに実力が拮抗した争いは続き、第3クオーターは12対12の同点で終え、勝負は最終クオーターに持ち越された。
その第4クオーター、砂邊がスプリントを奪ったあとにパワープレーで岡田がゴール。さらに浦が2つの追加点を奪って秀明大学水球クラブが早速リードを奪う。3点を追いかける展開となってしまったNSSU Water Polo Clubは、設樂が2連続得点で一時は1点差にまで持ち込むが、秀明大学水球クラブは井上萌々の2得点、浦の3連続得点などの猛攻で点差を一気に広げて試合を決定づけた。結果、20対16で秀明大学水球クラブが優勝を果たした。

秀明大学水球クラブ ©フォート・キシモト

「うれしいのひと言です。誰が打っても点が獲れるのが秀明大学水球クラブの水球だと思います。これからももっと良い水球ができるように頑張っていこうと思います」(秀明大学水球クラブ/加藤英雄監督)

秀明大学水球クラブ/加藤英雄監督 ©フォート・キシモト

「優勝できて、素直にうれしいです。チームには練習通り、いつも通り慌てず諦めない試合をしよう、と声をかけました。それがしっかりできたと思います。たくさんのサポート、応援で優勝できました。また来年も優勝できるように頑張ります。ありがとうございました」(秀明大学水球クラブ/稲場朱里)

秀明大学水球クラブ ©フォート・キシモト

男子決勝戦は昨年と同じ、IKAI・Kingfisher74対日本体育大学の対戦カードとなった。
先制点はIKAI・Kingfisher74。この先制ゴールを皮切りに試合を優位に進めていたが、渡邉太陽のゴールをきっかけにして日本体育大学が3連続得点を奪い同点にすると、渡邉が4点目を奪ってあっという間に逆転。IKAI・Kingfisher74も負けじと素早いパス回しから宮澤巧夢のシュートで同点にするなど一歩も引かずに応戦。さらには伊達清武がゴールを奪い、5対4のIKAI・Kingfisher74が1点リードして第1クオーターを終える。
第2クオーターに入ると、IKAI・Kingfisher74のキャプテン、大川慶悟が追加点を奪って2点差に。さらにペナルティシュートのチャンスを足立聖弥がしっかりと決めて3点差。
なかなかゴールを決められなかった日本体育大学だが、3分を経過したところで山本将行がようやく1点を返すと、またも渡邉がゴールを決めて1点差に詰め寄るも、IKAI・Kingfisher74は荒木健太に荒井陸のゴールで3点差に突き放す。日本体育大学は畑翔太郎が第2クオーター終了間際に1点を返すも、結果的には点差をひとつ広げられて9対7で前半終了。

日本体育大学 ©フォート・キシモト

後半、第3クオーターも主導権を握ったのはIKAI・Kingfisher74。2連続得点を挙げ、さらにはカウンターから足立のトリッキーなアシストを受けた荒井がしっかりと決めて、IKAI・Kingfisher74が13点目をマーク。さらにカウンターなどで3点を追加したIKAI・Kingfisher74。
対して日本体育大学はIKAI・Kingfisher74のディフェンスに阻まれ第3クオーターは2得点に抑えられてしまう。
16対9の7点差で迎えた最終クオーター。一瞬の隙をついて志賀光明が無人のゴールにボールを放り込み、IKAI・Kingfisher74が17点目。日本体育大学も渡邉が5回目の得点となる10点目をマークする。追い上げたい日本体育大学はポイントを抑えたディフェンスでIKAI・Kingfisher74の攻撃を抑えると、畑のゴールで連続得点。さらに岡湧士のバックショットで得点して追い上げる。
しかし、IKAI・Kingfisher74は落ち着いて試合を支配し、鈴木透生のゴールで20点目を挙げるなど得点を積み重ねて行く。矢作大河がミドルショットで21点目、蔦奎弥がパワープレーで22点目、センターから宮澤が2回目となる得点で23点目。カウンターから荒井が24点目を挙げ、足立が大川のアシストを受けて25点目を獲得して試合終了。IKAI・Kingfisher74が25対13で優勝を果たした。

IKAI・Kingfisher74 ©フォート・キシモト

「前半は日本体育大学のスピードにやられましたが、ディフェンスは問題なく機能していたので、カウンターのボールのつなぎが悪かったので、そこを途中で修正していきました」(IKAI・Kingfisher74/大本洋嗣監督)

IKAI・Kingfisher74/大本洋嗣監督 ©フォート・キシモト

「勝負に絶対はないので、勝てて安心しました。僕は周りを信じているので、頼んだよ、とひと言だけチームに声がけさせてもらいました。観客の皆さんに満足いただける好ゲームができたのかな、と思います。今日は応援ありがとうございました」(IKAI・Kingfisher74/大川慶悟)

IKAI・Kingfisher74 ©フォート・キシモト

女子の3位決定戦は藤村対東京女子体育大学。
準決勝でも活躍した北村江梨、後藤清花を中心に攻めたい東京女子体育大学と、日本代表のアタッカー、有馬優美で攻めていく藤村との対戦は、序盤から接戦に。
第1クオーター、それぞれのチームがそれぞれのキーパーソンをしっかりマークし、決定的なチャンスを与えないディフェンスを敷く。それでもしっかりとチャンスをものにする展開で、4対4の同点で前半を終える。

藤村 ©フォート・キシモト

第3クオーターに入って、この均衡を崩したい両者。そのチャンスを先に得たのは東京女子体育大学。山井裕加が5点目を奪うと、後藤が6点目を挙げて2点差に。対する藤村は、常に2人のマークが付く有馬にボールを集められず苦戦を強いられる。その間に、東京女子体育大学が後藤が7点目を奪うなど、その後も優位に試合を展開する東京女子体育大学が5対9のリードを4点に広げる。
最終クオーター、藤村の有馬が一瞬の隙をついて一気にゴールを奪い2点差に詰め寄る。有馬ひとりで7得点を奪う活躍を見せたが、藤村の反撃は惜しくも届かず。11対13で東京女子体育大学が勝利し、3位を獲得した。

東京女子体育大学 ©フォート・キシモト

男子3位決定戦は健志台クラブ対ブルボンウォーターポロクラブ柏崎。
まずは健志台クラブがスプリントを奪うが、最初のチャンスはブルボンウォーターポロクラブ柏崎の棚村克行がしっかりセーブ。そのまま速攻を仕掛けて眞板悠貴がゴールを奪って先制。さらにパワープレーのチャンスを石山真吾が決めて2点目を挙げる。ブルボンウォーターポロクラブ柏崎はさらにBerhulak Marcus、平田一成が得点し4得点を奪う。対する健志台クラブは片山泰輝が1点目を奪うも、ブルボンウォーターポロクラブ柏崎の固い守りを切り崩せない。
第2クオーターに入ると、健志台クラブの福田秀真、前田隼之の連続ゴールで1点差に詰め寄る場面もあったが、ブルボンウォーターポロクラブ柏崎も志水祐介のゴールなどで突き放し、スコアを4対7として前半を終える。

健志台クラブ ©フォート・キシモト

第3クオーターに入っても、ブルボンウォーターポロクラブ柏崎が試合の主導権を離さない。点差変わらずブルボンウォーターポロクラブ柏崎が3点のリードをキープしたまま最終クオーターへ。
第4クオーター最初の得点は、北中佑介。健志台クラブが点差を2点に縮めるも、志水がゴールを決めて再度点差を3点に戻すと、新田一景のスティールから眞板がゴールを奪って11点目を獲得。さらに2点を追加したブルボンウォーターポロクラブ柏崎が、最終的にはリードを4点にまで広げて試合終了。9対13でブルボンウォーターポロクラブ柏崎が健志台クラブを下し、3位を獲得した。

ブルボンウォーターポロクラブ柏崎 ©フォート・キシモト