2023.12.02

200m個人メドレー男子は小方、女子は成田がそれぞれ接戦を制した[ジャパンオープン2023(50m)]

男子200m個人メドレー/小方颯(イトマン港北/日本大学) ©フォート・キシモト

女子200m個人メドレー/成田実生(金町SC) ©フォート・キシモト

女子800m自由形/梶本一花(枚方SS/同志社大学) ©フォート・キシモト

女子800m自由形表彰式 ©フォート・キシモト

女子50m背泳ぎ/高橋美紀(林テレンプ) ©フォート・キシモト

男子50m背泳ぎ/松下陸(明治大学/銀座千疋屋) ©フォート・キシモト

女子50m背泳ぎ表彰式 ©フォート・キシモト

男子50m背泳ぎ表彰式 ©フォート・キシモト

女子100m自由形/池本凪沙選手(イトマン東京/中央大学) ©フォート・キシモト

男子400m自由形/田渕海斗(NECGSC溝の口/明治大学) ©フォート・キシモト

女子100m自由形表彰式 ©フォート・キシモト

男子400m自由形表彰式 ©フォート・キシモト

女子200mバタフライ/内田かりん(山梨中央銀行) ©フォート・キシモト

男子200mバタフライ/本多灯(イトマン東京/日本大学) ©フォート・キシモト

女子200mバタフライ表彰式 ©フォート・キシモト

男子200mバタフライ表彰式 ©フォート・キシモト

女子200m個人メドレー表彰式 ©フォート・キシモト

男子200m個人メドレー表彰式 ©フォート・キシモト

リザルト:http://swim.seiko.co.jp/2023/S70704/index.htm

[競泳]Day3
ジャパンオープン2023(50m)も後半戦。大会3日目も見応えのあるレースが繰り広げられた。

女子800m自由形から決勝レースがスタート。まずは梶本一花(枚方SS/同志社大学)と森山幸美(山本光学)の2人が飛び出す展開に。途中から梶本が森本をコンマ数秒ずつ引き離していき、さらにラストスパートでその差を広げ、8分36秒71で優勝を飾った。2位には、ラスト100mでごぼう抜きを見せた難波実夢(JSS)が8分38秒54の2位、3位に森山が8分39秒73で入った。

女子800m自由形/梶本一花(枚方SS/同志社大学) ©フォート・キシモト

「前半からいく、と決めたレース。その通りに泳げて良かったです。OWSとの両立を目指しているので、2種目でしっかりと世界への切符を勝ち取りたいです」(梶本)

女子50m背泳ぎは、まさに横一線。実力が拮抗しているなかで最後の最後まで誰が勝つか分からないレースを28秒31で制したのは、高橋美紀(林テレンプ)だった。高橋と100分の5秒差で2位になったのは、佐々木美莉(スウィン埼玉/春日部共栄高校)。そして平井瑞希(ATSC.YW/日大藤沢高校)が28秒49で3位となった。

女子50m背泳ぎ/高橋美紀(林テレンプ) ©フォート・キシモト

「やっぱり優勝はうれしいですが、28秒前半をどんな調子でも出せる用になってきているので、27秒台をいつでも出せるように頑張っていきたい」(高橋)

男子50m背泳ぎは、100mのときと同じようにオーストラリアのBradley Woodwardと松山陸(明治大学/銀座千疋屋)の接戦に。最後のタッチ差勝負を制したのは、Woodward。25秒13で優勝を果たし、松山は100分の3秒差の25秒16で2位となった。3位には古賀淳也(スウィンSS)が25秒44で入った。

男子50m背泳ぎ/松下陸(明治大学/銀座千疋屋) ©フォート・キシモト

「ジャパンオープンで泳げることを楽しみにしていたので、良いタイムで泳げてうれしいです。今大会で、予選からしっかりと泳ぐことの大切さを学びました」(Woodward)

女子100m自由形の決勝レース。前半は横一線だったものの、後半75mを過ぎてから一気にスピードに乗った泳ぎで抜け出したのが、池本凪沙(イトマン東京/中央大学)。ラスト5mもひとり高いスピードを維持してフィニッシュし、54秒47で優勝を果たした。2位には後半追い込んだ今井月(バローHD/東京ドームS)が55秒13で入り、3位は55秒21で神野ゆめ(中京大学)だった。

女子100m自由形/池本凪沙選手(イトマン東京/中央大学) ©フォート・キシモト

「100mは得意なので、優勝できてよかったです。調子は悪いですが、それでもしっかり優勝できたのは成長している証だと思います」(池本)

男子400m自由形では、江原騎士(山本光学)が前半から快調に飛ばしてレースを引っ張っていく。中盤から上がってきたのは、Matthew Galea(オーストラリア)に田渕海斗(NECGSC溝の口/明治大学)のふたり。300mでGaleaがトップを奪い取り、そのまま逃げ切って3分48秒72で優勝を勝ち取った。

男子400m自由形表彰式 ©フォート・キシモト

「予選は思ったようなレースができなかったんですが、決勝の後半に入って、自分の泳ぎを取り戻すことができて、さらに優勝することができてうれしいです」(Galea)

女子200mバタフライは、Elizabeth Dekkers(オーストラリア)がトップで前半を折り返し、そこに内田かりん(山梨中央銀行)、弘中花音(イトマン/四條畷学園高校)が続く。後半、Dekkersが世界水泳選手権福岡2023銀メダリストの実力を見せつけるようにして、内田、弘中を引き離してフィニッシュ。2分07秒12で優勝を飾った。2位には粘りを見せた内田が2分08秒66で入り、三井愛梨(法政大学)が2分09秒09で3位となった。

女子200mバタフライ表彰式 ©フォート・キシモト

「満足できる良い泳ぎができました。決勝では、後半に自分のペースを崩さずに泳ぐことを心がけました。とても楽しいレースでした」(Dekkers)

男子200mバタフライでは、初日に自己ベストで400m個人メドレーを制した好調の本多灯(イトマン東京/日本大学)が、前半から快調に飛ばしていく。54秒61で100mを折り返すと、泳ぎのリズムを崩すことなく後半も泳ぎ切り、1分53秒99の好タイムで優勝。今大会2冠を果たした。2位にはMatthew Temple(オーストラリア)が1分55秒41で、3位は田中大貴(イトマン東京)が1分55秒66で入った。

男子200mバタフライ/本多灯(イトマン東京/日本大学) ©フォート・キシモト

「自己ベストを出したかったので、悔しいところもありますし、優勝できたうれしさもあります。ただ、今できるレースはできたと思います。収穫もたくさんあったので、また明日のレースにつなげていきたいと思います」(本多)

女子200m個人メドレーは、前半を大橋悠依(イトマン東進)がリードする展開に。その大橋に平泳ぎで迫り逆転したのが成田実生(金町SC)。ラストの自由形で大橋に頭ひとつリードを奪った成田が2分10秒70で逆転優勝を飾った。大橋は2分11秒08の2位、3位にはElla Ramsay(オーストラリア)が2分12秒26で入った。

女子200m個人メドレー/成田実生(金町SC) ©フォート・キシモト

「接戦を勝ちきることができてうれしいです。このレースは自身になりました。200mも400mも代表に入ることを目標に、その先を見据えてこれからも頑張っていきます」(成田)

男子200m個人メドレーでは、松本周也(ひまわりNW)がバタフライから先行。それに松下知之(スウィン宇都宮/宇都宮南高校)が食らいつく。平泳ぎで小方颯(イトマン港北/日本大学)と松下が並んでターン。最後の自由形では地力に勝る小方が松下をリードして逆転勝利。1分57秒65の好タイムで優勝を果たした。松下は1分58秒12の自己ベストで2位、3位には阿部力樹(セントラル横浜/日大藤沢高校)が1分59秒26で入った。

男子200m個人メドレー/小方颯(イトマン港北/日本大学) ©フォート・キシモト

「バタフライと背泳ぎの調子が悪いのはわかっていたので、後半からペースを上げるレースをしようと思っていました。その通りの泳ぎで優勝できて良かったです」(小方)