男子は群馬県選抜が接戦を制し、女子は京都府選抜が力を見せつける勝利を挙げた[第16回全日本ユース(U-16)水球競技選手権大会 -桃太郎カップ-]
リザルト:https://swim.or.jp/tournament/35145/
[水球]
U-16の次世代を担う選手たちがしのぎを削る、第16回全日本ユース水球競技選手権大会。毎年岡山県・倉敷市で行われることから、通称『桃太郎カップ』と呼ばれる大会である。
大会は12月24日からスタート。男子は大会2日目までに4ブロックに分かれ、全16チームで予選リーグを行った。予選リーグを突破したのは、京都府選抜、福岡県選抜、山口県選抜、三重県選抜、群馬県選抜、大垣市水球クラブ、石川県選抜、そして埼玉選抜の8チーム。3日目には、この8チームで行われる決勝リーグ1回戦と準決勝が行われた。
その結果、決勝戦は大垣市水球クラブ対群馬県選抜の対戦カードとなる。
その決勝戦は、群馬県選抜が先制点を獲得。そのまま波に乗ったか、群馬県選抜は大垣市水球クラブに得点を与えず、0対3として第1クオーターを終了。
ここで黙っていないのが、大垣市水球クラブ。第2クオーター早々に1点を返すと連続得点で1点差に詰め寄った。だが、群馬県選抜も負けじとゴールを奪い返す。点の奪い合いになった第2クオーターは、5点を挙げた大垣市水球クラブが主導権を握るも、5対6と群馬県選抜がリードを守って前半を折り返す。
後半、すぐに大垣市水球クラブがゴールを奪って同点に。ただ、群馬県選抜もロングシュートを決めて再度1点差にして最終クオーターに。
両者実力が拮抗しラリーが続く中、最後の最後でゲームの主導権を握ったのは群馬県選抜だった。2連続でペナルティシュートを決めた上に、さらに1点を追加して4点差に。大垣市水球クラブも粘りを見せて3連続得点を奪うも反撃はここまで。1点届かず、9対10で群馬県選抜が優勝を果たした。
そのほか順位決定戦の結果、3位に石川県選抜、4位が埼玉選抜、5位に三重県選抜が入り、6位が山口県選抜。7位は京都府選抜で、8位は福岡県選抜となった。
女子も男子同様、1、2日目で全16チームによる予選リーグが行われ、京都府選抜、岡山県選抜、石川県選抜、高知県選抜、富山県選抜、神奈川選抜、千葉県選抜、山口水球クラブの8チームが決勝トーナメントに進出を決めた。
この決勝トーナメントを勝ち上がり、決勝戦を迎えたのは京都府選抜と富山県選抜だった。
その決勝戦では、京都府選抜が試合を優位に展開。第1クオーターで一気に5得点を奪う猛攻を見せる。第2クオーターに入ると、今度は富山県選抜も反撃。京都府選抜の攻撃を抑え込みつつ、数少なかったチャンスをしっかりとものにして2点を返し、このクオーターはリードを奪った。
6対4の2点リードで前半を終えた京都府選抜は、最後まで手を抜かず富山県選抜ゴールに襲い掛かる。ただ、富山県選抜も負けじと攻撃に転じ、第3、第4クオーターはまさに決勝戦にふさわしいゴールの奪い合いの見応え十分な試合展開となる。
富山県選抜も何とか粘りゴールを奪うも、最終的には京都府選抜が一枚上手だった。第3、第4クオーターでそれぞれ1点ずつ点差を広げ、結果的には京都府選抜が17対13として優勝を飾った。
そのほか順位決定戦の結果を持って、3位は千葉県選抜、4位に山口水球クラブ、5位が神奈川県選抜、6位は高知県選抜、7位が石川県選抜、8位は岡山県選抜という結果となった。
今大会の最優秀選手には、男子は群馬県選抜の前田敦也が、女子は京都府選抜の山本美凜が選ばれた。
また、今大会ベスト7は以下の通り発表された。
https://swim.or.jp/fwp/wp-content/uploads/2023/04/第16回桃太郎順位%E3%80%80最優秀%E3%80%80ベスト7.pdf