2013.09.22
第89回日本選手権水泳競技大会 飛込競技第2日目
第89回日本選手権水泳競技大会飛込競技2日目は、見応えのある競技が続きました。まずは2001年福岡世界水泳選手権の3m飛板飛込で銅メダルを獲得している大ベテラン、寺内健選手(ミキハウス)とバルセロナ世界水泳選手権8位入賞の若手、坂井丞選手(日本体育大学)の戦い。前半戦は2人とも9点台を連発。後半戦、坂井選手は得意の307Cをうまく決められず70点台だったのに対し、「僕の試合運びができた」と話すとおりに寺内選手は捻りの演技をうまく決め、後半3本も80点台をマークして496.10点で優勝を飾りました。敗れはしたものの「負けないと分からないこともある。次につながる」と負けを前向きに捉える坂井選手のこれからにも期待です。
女子高飛込では、中川真依選手(石川DC)と辰巳楓佳選手(JSS宝塚)が8.65点差で迎えた最後の1本。先に飛んだ辰巳選手が407Cを決めて78.40点を獲得。中川選手は5253Bで73.60点を獲得するもあと一歩届かず、「緊張せず練習と同じように飛べたのが良かった」と笑顔の辰巳選手がベストスコアを更新して日本選手権初優勝を決めました。
明日の最終日には女子1m飛板飛込、男子高飛込に加え、女子シンクロナイズド10mの決勝が行われます。研ぎ澄まされた集中力。ほんの数秒間の激しい演技。「ノースプラッシュ」の美しさ。“静”と“動”と“美”を追求し、一瞬の勝負に情熱を注ぐ選手たちへのご声援をよろしくお願いいたします。