第55回日本選手権(25m)水泳競技大会 第1日目
昨日までの関東地方の天候悪化の影響もあり、予選が30分遅れで開始した、第55回日本選手権(25m)水泳競技大会。ほぼ毎レース、新記録コールがかかる記録ラッシュでした。
200m自由形で今までの短水路日本記録を1秒以上更新する、1分42秒51で優勝した萩野公介選手(東洋大学)は、レース後に「世界記録を切れるように頑張りたい」と挑んだ400m個人メドレー。
ライバルの瀬戸大也選手(JSS毛呂山)がバタフライで世界記録のラップを1秒以上うわまわって先行。得意な背泳ぎで萩野選手が瀬戸選手を抜くと、300mまではライアン・ロクテ選手(アメリカ)が持つ世界記録を上回るラップを刻みます。
ですが「完全にバテました」と、最後の自由形が思うように伸びず、3分58秒28で惜しくも記録更新を逃しました。
萩野選手は「自由形の泳ぎ込みが足りないのが、結果に出てしまった。3月に予定している合宿では、キツい泳ぎ込みが待っていると思いますけど、日本選手権で笑うには必要だと思います」と、気持ちを新たに目標を設定していました。
最も会場をわかせたのは、初日最後の種目、100m平泳ぎでした。昨年、ユニバーシアードで金メダルを獲得してから絶好調の小関也朱篤(日本体育大学)が前半、50m短水路日本記録を上回る26秒37でターンすると、勢いそのままに従来の記録を1秒近く更新する56秒34の驚異的な日本新記録を樹立して優勝しました。
レース後には「自分でも驚いています」と言うほどの記録。「しっかりと自由形で泳ぎ込んできた成果が出ている」と、取り組んでいる練習に手応えを感じていました。
決勝競技前に行われた、アリーナスプリント賞の授賞式。今回は、塩浦慎理選手(中央大学)、伊藤健太選手(ミキハウス)、川内勇輝選手(自衛隊体育学校)が、女子は松本弥生選手(日体大大学院)、内田美希選手(東洋大学)、吾郷みさき選手(関西大学・イトマン)がそれぞれ受賞しました。
1日目の新記録は日本記録が6、高校記録が3、中学記録が3、誕生しました。
雪をも解かす熱い戦いを繰り広げ、もう2年後に迫ったリオデジャネイロ五輪、6年後の東京五輪に向けて羽ばたく、トビウオたちにご注目ください。