第90回日本選手権水泳競技大会 第1日目
初日を迎えた、第90回日本選手権水泳競技大会。注目は萩野公介選手(東洋大)、瀬戸大也選手(JSS毛呂山)の400m個人メドレーに集まりました。
この冬、特に強化をしてきたというバタフライで飛び出した萩野選手。瀬戸選手も100分の7秒差の55秒85で食い下がります。背泳ぎに入ると萩野選手が一気に抜け出して1分56秒71という世界記録を上回るラップを刻みました。平泳ぎで世界記録からは遅れたものの、日本記録は上回って最後の自由形へ。「平泳ぎまでは想定内だったんですけど、最後の自由形で踏ん張りが効かなかった」というように、ラスト10mで失速。4分07秒88と惜しくも日本記録の更新はなりませんでした。
ただ、強化してきたバタフライは「狙っていたとおりのタイムで入れた。悪くないですね」と納得の泳ぎ。勝負は明日から、と気持ちを引き締めていました。
昨年から好調を維持し、3月のオーストラリア遠征では200m個人メドレーで日本記録を更新した渡部香生子選手(JSS立石)は、今大会も絶好調。100m平泳ぎの予選から1分06秒96の日本高校新記録を樹立すると、決勝では1分06秒53までタイムを縮めました。
「100mの自己ベストは中学3年生から出ていなかったので、予選で更新できてうれしかったです。200mに比べて苦手意識があった100mだけど、克服できたと思う」と笑顔を見せました。明日はレースがありませんが、「3日目の200m個人メドレー、4日目の200m平泳ぎまで集中力を切らさずに挑みたい」と話しました。
1秒にも満たない間に8人がひしめき合った男子の100m平泳ぎを制したのは、初優勝の小関也朱篤選手(ミキハウス)。59秒、58秒を目標にしていたという小関選手でしたが、1分00秒07という結果に、「後半ばててしまった。優勝できたうれしさよりも悔しさのほうが大きいですが、明日の50mではタイムを狙いたい」と気持ちを新たに、明日のレースに挑みます。
リオデジャネイロ五輪への中間年となる今年は、世界大会がないものの、ステップアップとして非常に重要な1年。2年後のリオデジャネイロ五輪、そして6年後の東京五輪に向けて羽ばたく選手たちに、熱いご声援をよろしくお願いいたします。
第1日目の結果はこちらから
http://swim.seiko.co.jp/2014/S70701/index.htm