【競泳】第12回パンパシフィック水泳選手権 第2日目
朝から雨が降りしきるオーストラリア・ゴールドコーストで、第12回パンパシフィック水泳選手権の2日目の競技が行われました。
今日の見どころは、男子400m個人メドレー。同い年のライバル、萩野公介選手と瀬戸大也選手が登場しました。
前半のバタフライから萩野選手がリード。背泳ぎでアメリカのタイラー・クラリー選手にかわされましたが、平泳ぎで再度逆転。そのまま最後の自由形も粘りきり、4分08秒31で国際大会初優勝を飾りました。「タイムに満足はしていないが、日の丸が上がったところを見られたし、国際大会でやっと勝てたことは良かった」と笑顔が見えました。
瀬戸選手は背泳ぎから徐々に失速。4分12秒77の5位で「前半から積極的に飛ばしているつもりでも、結果的にいけていない。前半で良い位置にいれば後半も粘れるけど……」と肩を落としました。
ラスト10mで接戦となった男子100m平泳ぎで金メダルを獲得したのは、小関也朱篤選手。「ちょっとですけどベストも更新して金メダルも穫れたのでうれしい」と喜びながらも、「世界と戦うにはまだ前半のスピードが少し足りないと思う」と冷静に分析することも忘れません。
最終種目となった男子4×200mリレー。日本はアメリカと接戦を演じます。
第1泳者は直前に400m個人メドレーで優勝した萩野選手。疲れもあるなかで、1分46秒13の好タイム。1位で第2泳者の坂田怜央選手に引き継ぎます。アメリカの第2泳者は、国際大会の舞台に復帰を果たしたマイケル・フェルプス選手。しかし、坂田選手はフェルプス選手を抑え、引き継ぎながら1分45秒78で第3泳者の小堀勇氣選手に引き継ぎました。
アメリカはライアン・ロクテ選手。一度は抜かれたものの、最後に粘った小堀選手が再逆転し、勝負のゆくえを第4泳者の松田丈志選手に託します。
松田選手も調子が悪いなか、前半をうまく抑えて後半勝負に出ます。アメリカはマット・マクレーン選手。ラスト50m、マクレーン選手を追い上げる松田選手でしたが、0秒13届かず。しかしながら、世界を相手に自由形で戦えることを証明した銀メダルでした。
女子100m平泳ぎでは、渡部香生子選手がジェシカ・ハーディー選手と熱戦を繰り広げ、100分の4秒届きませんでしたが「レース前はリラックスできていた。メダルはうれしいけど、悔しさも半分あります。でも200mにつながる良いレースができました」と最終日に向けて気合いは十分です。
トビウオジャパン2日目の結果は、金メダルが2つ、銀メダルが2つで、2日間で金が4つで過去最多タイ、銀も4つとなりました。
明日は金メダルを獲得した萩野選手が400m自由形に、初日に100mで優勝した入江陵介選手は得意の200m背泳ぎに登場します。
明日も残念ながら雨の予報ですが、寒さを吹き飛ばす熱いレースを見せてくれることに期待しましょう。
2年後のリオデジャネイロ五輪、そして6年後の東京五輪に向けて躍進を続けるトビウオジャパンへのご声援をよろしくお願いいたします。
その他結果はこちらから
http://liveresults.swimming.org.au/sal/2014PP/
トビウオジャパンジャーナルはこちらから
http://tobiuojapan.org