2014.09.07

【競泳・飛込】第90回日本学生選手権水泳競技大会 3日目

熱い盛り上がりを見せた第90回日本学生選手権水泳競技大会も最終日を迎えました。学生たちの戦いもいよいよクライマックスです。

昨日は200m個人メドレーで日本記録を更新した萩野公介選手(東洋大学)。今日は400mでの記録更新の期待がかかりました。
その前半のバタフライを日本記録を上回る55秒台で入りますが、背泳ぎで少し遅れ始めます。しかし、ほかの選手は最後まで寄せつけずに4分09秒62の大会新記録で2年連続2冠を達成しました。
「10秒を切ることができましたし、バタフライも流れのまま泳いで55秒台で泳げているので、力はしっかりとついていると思います。アジア大会では、5秒台を狙っていきたいと思っています」

女子800m自由形はラスト50mで先行する菊池優奈選手(東洋大学)に追いついた地田麻未選手(東洋大学)との一騎打ち。最後は8分35秒02で地田選手が3連覇を達成。男子1500m自由形は平井彬嗣(明治大学)が15分10秒46で涙の優勝でした。
女子400m個人メドレーは、日本記録保持者の高橋美帆選手(日本体育大)を抑え、チームメイトの大塚美優選手(日本体育大)が4分39秒65で優勝して2連覇。2位には清水咲子選手(日本体育大)が、3位に高橋選手が入り、2年前の男子400m個人メドレーと同じく、日本体育大の1、2、3フィニッシュを果たしました。

日本記録の期待がかかった、女子100m自由形。惜しくも0.54秒届きませんでしたが、内田美希選手(東洋大学)が力を見せつけて54秒54で、50mとともに優勝して2冠。男子は好調を維持している中村克選手(早稲田大)が49秒09で50mに続いて優勝し、こちらも2冠を達成しました。

女子100m背泳ぎは赤瀬紗也香選手(日本体育大)が1分00秒64で優勝し、200mと合わせて2冠。男子同種目では100mバタフライで3位となった川本武史選手(中京大学)が54秒40で、200mを制した多田邦徳選手(早稲田大)を抑えて優勝を果たします。

女子200m平泳ぎは、青木玲緒樹選手(東洋大学)が2分25秒04で優勝、男子は100mに続いて小日向一輝選手(明治大学)が150mから持ち味のラストスパートを生かして2冠を達成。タイムは2分09秒85でした。

最終種目、最も盛り上がる男女の800mフリーリレー。
女子は東洋大学の第1泳者・宮本靖子選手が飛び出して、内田選手に引き継ぎます。第3泳者の露内若葉選手の時点で、大会記録を5秒以上も上回る展開。第4泳者の地田選手がそのリードとタイムを守りきり、8分01秒38の大会新記録を樹立して優勝しました。

男子になると、入場から会場がヒートアップ。『これぞインカレ』という雰囲気のなか、東洋大学がいきなり見せます。第1泳者の萩野公介選手が1分45秒96(200m自由形の大会新記録)で飛び出して、2位以下に3秒以上の差をつけます。そのリードを河又祐吾選手、天井翼選手、松本紳吾選手が守り、7分13秒31の大会新記録で2連覇を果たしました。

最終日は大会新記録が4つ、ワールドジュニアレコード(WJ)が1つ(坂田怜央選手・近畿大学・1分47秒23)更新され、大会を通して日本記録2、WJレコード1、大会記録14の新記録が誕生しました。

そして、最後のリレーの結果を踏まえ、男子総合優勝は中央大学、女子総合優勝は2年連続16回目の日本体育大学が飾りました。

競泳競技の最終総合順位は以下の通りです。
男子総合成績(8位までが翌年のシード校)
1位 中央大学 380.0点
2位 中京大学 374.0点
3位 日本大学 331.0点
4位 明治大学 292.0点
5位 東洋大学 271.0点
6位 早稲田大学 266.0点
7位 日本体育大学 152.0点
8位 法政大学 151.0点
9位 近畿大学 113.0点
10位 同志社大 103.0点

女子総合成績(8位までが翌年のシード校)
1位 日本体育大 439.0点
2位 東洋大学 404.0点
3位 神奈川大 273.5点
4位 法政大学 219.0点
5位 中京大学 216.0点
6位 明治大学 161.5点
7位 山梨学院大 152.0点
8位 日本大学 142.0点
9位 鹿屋体育大 137.0点
10位 筑波大学 136.0点


また、大阪府・大阪プールで行われている飛込競技は、男子高飛込と女子3m飛板飛込の決勝が行われました。
男子高飛込では、大塚千誠選手(日本大学)が、昨年この種目で優勝した新良貴優選手(福山平成大)を終始リードし、一度もトップを譲ることなく安定した演技で417.35を獲得し、初優勝を果たしました。

女子3m飛板飛込は、2本目までトップだった馬淵優佳選手(立命館大学)が3本目の5134Dで3位に転落。変わってトップに立ったのは、同じ立命館大学の浅田梨紗選手。最後までトップを守りきった浅田選手が283.05で3年ぶりに優勝を果たしました。

総合優勝争い、シード権争いにわいた今大会も幕を下ろしました。
チームのため、自分のために持てる力を振り絞った学生たちに、熱いご声援をいただき、ありがとうございました。
まだ選手たちの夏は続きます。今後も引き続き、皆さまのご声援をお願いいたします。

競泳競技の結果はこちらから
http://swim.seiko.co.jp/2014/S70401/index.htm

飛込競技の結果はこちらから
http://swim.seiko.co.jp/diving/framepage06.html