【競泳・飛込】長崎がんばらんば国体 1日目
長崎県・長崎総合市民プールで開幕した、第69回国民体育大会・長崎がんばらんば国体2014の競泳競技と飛込競技。
競泳競技では、初日から新記録が誕生しました。全国中学で更新した100m自由形の中学記録をジュニアパンパシフィック水泳選手権で破られてから、もう一度記録を出したかった、という持田早智選手(千葉)。少年女子B100m自由形の決勝では、前半から積極的に攻めて26秒76で折り返します。後半も他を寄せ付けず、55秒54で中学新記録を樹立。「ライバルの池江さん(璃花子)に記録を破られて悔しかった。もう一度頑張ろうと思っていて、記録を上げられてよかった」。
少年女子B100バタフライでは、予選で58秒89の大会新記録を出した長谷川涼香選手(東京)に中学記録更新の期待がかかりました。前半から飛ばして、従来の中学記録の50mのラップタイムを上回る27秒64で入りますが、後半に少し失速。惜しくも記録更新はならなかったものの、58秒99と安定して58秒台をマークする強さを見せつけました。
今日誕生した新記録の3つ目は、成年男子200m個人メドレーでした。平泳ぎまで先行した砂間敬太選手(奈良)。最後の自由形で、パンパシフィック水泳選手権代表の藤森丈晴選手(静岡)の猛追を何とか逃げ切り、1分59秒34の大会新記録で優勝しました。
今日行われた決勝競技、成年女子400m自由形では菊池優奈選手(栃木)が4分13秒17で、成年男子同種目は天井翼選手(奈良)が3分49秒26で優勝。少年男子B100m自由形は溝畑樹蘭選手(兵庫)が50秒78で制しました。
少年女子A200m背泳ぎでは、西脇怜奈選手(山形)がインターハイに続いて2分10秒30で優勝し、少年男子A同種目は堀田恵路選手(神奈川)が2分02秒35で優勝しました。成年女子200m個人メドレーを制したのは、福田智代選手。2分12秒55の記録で笑顔が見えていました。
少年男子B100mバタフライは、53秒69で幌村尚選手(兵庫)が制し、成年女子100mバタフライを細田梨乃選手(神奈川県)が59秒11で優勝。成年男子100mバタフライは、今年で35歳になる河本耕平選手(新潟)が52秒42の好記録で優勝を飾りました。
少年女子Aの200m平泳ぎは齋藤咲恵選手(愛知)が2分28秒22で優勝。少年男子A同種目は、今年のユースオリンピックの金メダリスト渡辺一平選手(大分)が、目標としていた9秒台には届きませんでしたが、2分10秒58で力を見せつけて優勝しました。
最後のリレー種目、少年女子B400mフリーリレーでは、中学記録を樹立した持田選手をようする千葉県が3分47秒43で優勝。少年男子B同種目は、300mをトップで引き継いだ埼玉県をアンカーの溝畑選手が差し切って3分28秒75で優勝しました。少年女子A同種目も大接戦。0.07秒で愛知県が3分49秒43で優勝を果たします。少年男子Aは800mフリーリレー。松本克央選手が1分48秒70で飛び出した千葉県を追いかける展開でしたが、最後は1分51〜52秒台を4人そろえた大阪府が徐々に追い上げて7分26秒07で優勝しました。
少年女子高飛込と少年男子3m飛板飛込、成年女子高飛込の決勝が行われました。
少年女子高飛込では、アジア大会代表の板橋美波選手(兵庫)が、2位以下に100点近い点差をつけて、375.85で圧勝しました。少年男子3m飛板飛込は、インターハイで荒木宥図選手(新潟)に敗れた雪辱を果たし、須山晴貴選手(島根)が382.90で優勝。成年女子高飛込を制したのは、アジア大会代表の辰巳楓佳選手(兵庫)を抑えて、昨年のバルセロナ世界水泳選手権代表の中川真衣選手(石川)が363.55で優勝しました。
競泳競技終了後、長崎総合市民プールでは2016年の岩手国体での実施に向けて、オープンウォータースイミング(マラソンスイミング)のデモンストレーションが行われました。ロンドン五輪代表の貴田裕美選手、パンパシフィック水泳選手権代表の宮本陽輔選手、FINAマラソンスイミングワールドカップ代表の松村脩平選手が参加し、子どもたちと一緒にOWSとはどういう競技なのか、ボディコンタクトのある水泳の世界を楽しみながら体験していました。
明日も注目種目が続く競泳競技と飛込競技。国際大会代表組をのぞき、シーズン締めのレースとなる今大会での若手選手たちの快泳に期待しましょう。
さらなる飛躍をめざして奮闘する、若きトビウオたちへのご声援をよろしくお願いいたします。
競泳競技の結果はこちらから
http://swim.seiko.co.jp/2014/S70703/index.htm
飛込競技の結果はこちらから
http://swim.seiko.co.jp/diving/framepage07.html