【競泳・水球・シンクロ】第17回アジア大会水泳競技 2日目
銀メダルを獲得したシンクロナイズドスイミングに続いて、21日から競泳競技がスタートしました。
競泳はリレーを含む6種目の決勝が行われ、シンクロはチームのテクニカルルーティン(TR)、惜しくも中国に敗れた水球女子は、香港との対戦です。
競泳最初の決勝種目、いきなり見どころを迎えます。男子200m自由形で日本の萩野公介選手と松田丈志選手、中国の孫楊選手、韓国のパク・テファン選手との対決。
前半、孫選手、パク選手のふたりが先行し、萩野選手がそれについていく展開になりました。150mのターンの時点で、約身体半分程度の差。「50〜100mを少し余裕を持って泳ぎました」。そう話す萩野選手が、ラスト50mで一気にラストスパート。少し早めにスパートかけていた孫選手、パク選手を徐々に追いつめ、ラスト5mで並びます。勝負はタッチの差、0.05秒差で孫選手を交わして、1分45秒23の日本新記録で見事金メダルを獲得しました。
「ラストはとても良い感じで泳げていた。まさか自由形で穫れるとは思っていなかったですが、自己ベストも更新できましたし、次につながる良いレースだったと思います」
その萩野選手は200m自由形のビクトリーセレモニー直後、100m背泳ぎに出場。入江陵介選手と中国の徐嘉余選手との戦いに挑みます。
前半から積極的に攻めたのは、入江選手。しかし、スピードのある中国の徐選手が先行して50mをターン。75m手前あたりからは入江選手が伸びて徐選手を引き離しにかかり、そのままフィニッシュ。4年前に自身が出した大会記録を更新する52秒34で優勝しました。萩野選手はやはり疲れが見えたのか、後半追い上げることができずに53秒71で3位となりました。
「自分のレースだけに集中できていたので、気持ちよく泳げました。世界ランキング1位を目標にしていました。でもここで止まっていられない。目指すところは世界記録です」
男子200mバタフライは、瀬戸大也選手と平井健太選手の一騎打ち。前半の100mを54秒28で折り返すと、そのまま平井選手との差を広げて1分54秒08で優勝。平井選手は1分55秒47の銀メダルを獲得しました。「世界ランキング1位のタイムが出せて良かったです。前半を気持ちよく4秒台で入れたので、後半粘れれば良かったんですが、それは次の目標にします」。目標としていた53秒台には届きませんでしたが、納得の泳ぎで笑顔を見せました。
そのほか、女子400m自由形は五十嵐千尋選手が前半から攻め、後半を粘りきり4分09秒35で銅メダルを獲得し、満面の笑みでチームの応援に応えました。地田麻未選手も4分09秒64で4位でしたが、自己ベストでの泳ぎに笑顔が見えました。
「今シーズン最後のレース。ベストを出したい」。女子100m平泳ぎの予選後にそう話していた渡部香生子選手。前半から積極的に攻めて、目標としていた31秒台で50mをターンしましたが、思うように後半が伸びず、1分06秒80で2位となりました。
競泳初日の最終種目は、女子4×100mリレー。第1泳者の内田美希選手が54秒41の好タイムで
泳ぎ、1位で山口美咲選手に引き継ぎます。続く渡部選手、松本弥生選手も粘りますが中国には届かず。3分39秒35で銀メダルを獲得しました。
競泳の予選と決勝の間に行われた、シンクロのチームTR。「強くいきなさい」。井村雅代コーチにそう声をかけられたマーメイドジャパンは、思い切りの良いジャンプで最初のリフトも成功させ、その後も足の角度、回転、指先までしっかりと揃った演技を見せます。後半、少し乱れが見えたものの、新しいチームの姿をアピールしました。TRは、89.6714の2位。22日に行われる、FRに挑みます。
水球女子は、香港との一戦。第1ピリオドから果敢に攻めた日本は、一挙5点を奪います。その後も6点、6点、第4ピリオドには大量10点を奪い、27対3で勝利しました。22日には、カザフスタンとの対戦となります。
韓国の地でメダル争いを繰り広げる選手たちに、明日も大きなご声援をよろしくお願いいたします。
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