【競泳・水球】第17回アジア大会水泳競技 5日目
韓国・仁川で行われている第17回アジア大会。連日メダルを獲得している競泳と、水球女子の最終戦が行われました。
競泳競技の4日目、昨日には得られなかった金メダルが誕生しました。
200m自由形と200m個人メドレー、4×200mリレーの3つの金メダルを獲得した萩野公介選手と、200mバタフライ金メダリストの瀬戸大也選手が登場する、400m個人メドレー。何度もしのぎを削ってきた2人の争いに注目が集まります。
バタフライから萩野選手がレースを引っ張りますが、少し泳ぎが重たい様子。得意の背泳ぎで思うように前に出られず、中国の黄朝升選手に先行を許します。平泳ぎでは瀬戸選手に抜かれ、300mのターンでは4番手まで下がりました。しかし、強化を続けてきた自由形の成果か、350mまでに抜き返すと、2位となった楊之賢選手(中国)に2秒以上の差をつけて4分07秒75で金メダルを獲得。「バタフライはテンポが上がらず、背泳ぎで前に出られなかったので後半勝負に切り替えました。平泳ぎは良い泳ぎができましたし、最後の自由形には自信を持っているので、そういうレースができたと思います」。3位には、4分10秒39で瀬戸選手が入りました。
男子4×100mリレーでは、第1泳者の塩浦慎理選手が49秒03のトップで引き継ぎます。第2泳者の原田蘭丸選手はそのリードを48秒49で守り、藤井拓郎選手につなげます。中国の第3泳者は孫楊選手。後半に孫選手が48秒92で泳いだ藤井選手をかわして中国が逆転。アンカーの中村克選手が47秒94の好タイムで泳ぎましたが、惜しくも銀メダルとなりました。しかし、トータルで3分14秒38の日本新記録を樹立しました。
「中国は全員がコンディションを整えてきた。その差で負けたかなと思う。大きな大会でコンディションを合わせられるようにならないと」(藤井選手)
男子100mバタフライでは、50mを24秒15のトップで折り返した池端宏文選手が52秒08で銅メダルを獲得。藤井選手は52秒09の4位でした。
初日の400m自由形で自己ベストを出した五十嵐千尋選手でしたが、得意の200m自由形ではベストには届かず、1分59秒13で中国の一角を崩して銀メダルを獲得しました。宮本靖子選手は2分00秒39の5位となりました。
200m平泳ぎで驚きの優勝を果たしたドミトリー・バランジン選手(カザフスタン)に、100mで小関也朱篤選手、冨田尚也選手が挑みます。後半に抜け出したドミトリー選手に敗れましたが、小関選手は1分00秒23で銀メダルを獲得。冨田選手は1分01秒25の4位でした。
女子200mバタフライは、星奈津美選手がこの種目のロンドン五輪金メダリストの焦劉洋選手を抑えて100mを折り返しますが、ラスト50mで少し離されてフィニッシュ。星選手は2分08秒04で銀メダル、高校生の中野未夢選手は2分09秒18の銅メダルを獲得しました。
女子100m背泳ぎは、3位まで0.26秒差で1分01秒35で酒井志穂選手が4位、50mで銅メダルを獲得した竹村幸選手は5位となりました。
水球女子は、最終戦となるシンガポール戦に挑みます。
第1ピリオドに一挙7点を奪うと、日本の勢いは止まらず、4点、7点、5点とピリオドごとに点数を重ねていき、23対1で快勝します。
3位以上が確定していた日本は、中国対カザフスタン戦の結果で銀か銅かが決まります。結果は、11対6で中国が勝利。日本とカザフスタンが3勝1敗1引き分けで並び、上位(中国)との得失点差も-5点で同じ。規定により、上位戦との総得点の多さ(日本10点、カザフスタン6点)で、初出場ながら銀メダルを獲得しました。
「銀メダルは非常にうれしい。この結果はチームにとって良い経験となりました」(藤原秀規監督)
25日の競泳は、100mで金メダルを獲得した入江陵介選手が得意の200m背泳ぎで2冠に挑みます。全部で6種目の決勝(女子800m自由形はタイムレース決勝)が行われます。
水球は、明日から男子が始まります。初戦はいきなり強豪の中国との対戦です。
韓国の地でメダル争いを繰り広げる選手たちに、明日も大きなご声援をよろしくお願いいたします。
大会公式ホームページはこちら
http://www.incheon2014ag.org/index