2014.09.25

【競泳・水球】第17回アジア大会水泳競技 6日目

韓国・仁川で第17回アジア大会の水泳競技も6日目。24日にも金メダルが誕生した競泳と、水球は男子が始まり、初戦を迎えました。

競泳競技5日目は、3つの金メダルが生まれました。

8月のパンパシフィック水泳選手権から調子を落とし、苦しいレースが続いていた鈴木聡美選手に笑顔が戻りました。女子50m平泳ぎ。スタートから横一線の展開で、最後にすっと抜け出したのが鈴木選手でした。31秒34で優勝を果たします。
「正直びっくりしています。調子の悪いなか、やるしかない、という気持ちでした。100mは苦しくて悔しいレースでしたが、自分と向き合えて、今の自分を受け入れて泳げたのが大きかったと思います」(鈴木選手)
渡部香生子選手は31秒64で、3位と0.02秒差で4位となりました。

2つめの金メダルは、200m背泳ぎでした。前半からほかの選手を全く寄せ付けなかった入江陵介選手。前半を55秒52で折り返すと、最後の50mを28秒台のラップタイムでまとめて1分53秒26の大会新記録で金メダルを獲得。うれしそうに何度もガッツポーズを繰り返しました。
「タイムだけを意識して、周りを見ずに自分のレースだけに集中できたのが良かった。どん底だった1年があったからこそ、こうやって飛躍できたのだと思う。ここまで身体を良くしてくれたトレーナーやドクターをはじめとする人たちに感謝したい」(入江選手)
5つ目の金メダルを目指した萩野公介選手は、1分56秒36で銅メダルを獲得しました。

金メダル3つ目は、女子4×100mメドレーリレーでした。予選で中国が失格し、ライバル不在のなかでのレースでしたが、背泳ぎの酒井志穂選手が1分01秒70、平泳ぎの渡部選手が1分06秒79、バタフライの星奈津美選手は58秒80、アンカーの自由形は内田美希選手が53秒65と、それぞれ自分たちの仕事をきっちりと果たし、トータル4分00秒94で優勝を飾りました。
「50mではメダルを逃してしまったんですが、こうしてみんなで金メダルがとれて本当にうれしいです」(渡部選手)

男子50mバタフライは、池端宏文選手が23秒81の4位。銅メダルまで0.02秒差という悔しいレースでした。藤井拓郎選手も、苦手な50mながら24秒03で6位となりました。

男子100m自由形では、中国の寧沢涛選手が47秒70という驚異的なタイムを出して優勝するなか、塩浦慎理選手は48秒85で銅メダルを獲得、原田蘭丸選手は49秒47で4位という結果でした。

女子800m自由形には、地田麻未選手と五十嵐千尋選手が登場。地田選手が8分34秒66で銅メダルを獲得し、五十嵐選手は8分44秒47の6位という結果になりました。


水球男子は、25日が初戦となり、宿敵中国との対決を迎えます。
第1ピリオド序盤から日本が速攻で点を奪い、4対2でリードを奪います。第2ピリオドには4対4となり、前半を8対6で折り返します。
その後も攻防のなかで流血があったり、二桁のパーソナルファールが飛び交ったりするような激しい戦いとなりますが、日本が粘って12対9で見事勝利を収めました。
「中国に勝てて、本当にうれしい。本当にハードな試合でした。自分は今日2ゴールだったので、次の試合はさらに点をとれるようにしたい」(志水祐介)


26日は、競泳が最終日を迎えます。女子に続いて金メダルを獲得できるか、男子のメドレーリレーをはじめ6つの決勝種目が行われます。
大きな勝利を手にした水球男子は、26日にクウェート戦が行われます。

韓国の地でメダル争いを繰り広げる選手たちに、明日も大きなご声援をよろしくお願いいたします。

大会公式ホームページはこちら
http://www.incheon2014ag.org/index