2014.09.26

【競泳・水球】第17回アジア大会水泳競技 7日目

韓国・仁川で第17回アジア大会の水泳競技も7日目を迎え、25日にも金メダルが誕生した競泳と、水球男子は中国に勝利した勢いで第2戦が行われました。

競泳競技は26日がいよいよ最終日となりました。
女子200m背泳ぎでは、赤瀬紗也香選手と神村万里恵選手が登場。前半の50mは中国の傅園慧選手に先行を許しますが、100mからは赤瀬選手がレースを最後まで引っ張ります。ラスト10mでは失速し、中国の陳潔選手の猛烈な追い上げにあいますが粘って2分10秒31の金メダルを獲得。
「シニアの国際大会での金メダルははじめてだったので自信にはなりますが、それにともなったタイムが出ていないので満足はしていません。練習中にスピードを意識すると後半遅くなったり、泳ぎが悪くなったりしていたので、後半の泳ぎを意識して、レースにつながる練習をこれから積んでいきたい」(赤瀬選手)
神村選手は、最終日にようやく自分のレースとなりました。「ずっと応援していて、自分も表彰台に乗りたい、という気持ちが強くなりました」。そう話していましたが、2分13秒14の4位で目標の表彰台には届きませんでした。

女子200m個人メドレーで、ロンドン五輪金メダリストの叶詩文選手に挑んだ渡部香生子選手と寺村美穂選手。前半、叶選手についていったのは寺村選手。100mを1分01秒94の2位で折り返します。渡部選手は100mでは6位でしたが、平泳ぎで3位にジャンプアップ。自信があったという自由形で寺村選手を逆転し、叶選手には届きませんでしたが、2分10秒58の日本新記録で銀メダルを獲得しました。
「自己ベストで終わりたい、という気持ちがあったのでうれしいです。去年までだと、レースとレースの間に気持ちが切れてしまうこともありましたが、今年はそういうことなく泳げました。集中力がついたのだと思います」(渡部選手)
寺村選手も自己ベストの2分11秒24で銅メダルと獲得しました。「今シーズン最後のレースがベストで良かったです。自由形は得意じゃないですが、最後まで粘れたと思います」。

女子50m自由形に、内田美希選手と松本弥生選手が登場。スタートからの浮き上がりで、内田選手がスッと頭ひとつ近く前に出ますが、陳欣怡選手(中国)がジリジリと前に出ていきます。結果、内田選手は25秒11で銀メダルとなりました。松本選手は25秒72の6位でした。

新鋭のドミトリー・バランディン選手(カザフスタン)に100m、200mで敗れた小関也朱篤選手は、50m平泳ぎでリベンジに挑みます。25m過ぎまでは小関選手が頭ひとつリード。しかし、徐々にバランディン選手が追い上げてきてタッチで小関選手が交わされてしまいます。それでも、27秒89というタイムで銀メダルを獲得しました。

男子1500m自由形。王者の孫楊選手(中国)とパク・テファン選手(韓国)に対して、日本は山本耕平選手と竹田渉瑚選手が挑みました。最初の100mでは4位でしたが、200mからは孫選手から身体ひとつ後ろで同じペースを刻み続けて2位をキープしていた山本選手。途中600mからラップタイムが1分00秒台に落ちますが、そこで踏みとどまります。ラスト100mでスパートをかけますが、孫選手も同じくスパートをかけて追いつかせません。結果、孫選手が優勝し、山本選手は銀メダルを獲得。自身が持つ日本記録に0.06秒届かない、14分54秒86というタイムでした。竹田選手は15分18秒46で5位となりました。

アジア大会競泳のラストレースとなる、男子4×100mメドレーリレー。25日の100m自由形で47秒台を出した寧沢涛選手をようする中国との一戦です。
第1泳者の入江陵介選手は、52秒45の好タイムで第2泳者の小関選手に引き継ぎます。今大会、記録がふるわなかった小関選手でしたが、前半から積極的に攻めます。59秒84で入江選手のリードを守り、中国に1秒57差をつけて第3泳者の池端宏文選手へ。池端選手も苦手な後半に粘りを見せて52秒12で泳ぎますが、中国が追い上げます。その差を0秒86まで詰められての塩浦慎理選手と寧沢涛選手のアンカー勝負。寧沢涛選手は最高の引き継ぎを見せ、塩浦選手に一気に並びかけます。後半塩浦選手も粘りますが、あと一歩及ばず。3分31秒70で銀メダルを獲得しました。

競泳では、大会を通して3つの日本新記録が誕生し、金メダルが12、銀メダルが20、銅メダルは13となり、合計35個のメダルを獲得しました。


初戦の中国に勝利し、波に乗る水球男子は、26日にクウェート戦に臨みました。
日本は序盤から得点を重ねていき、反対にディフェンスも機能してクウェートにシュートを打たせる隙を与えません。7点、5点、3点、6点と、毎ピリオドごとに得点してきた日本が21対8で快勝。予選のBリーグを1位での通過となり、ベスト4が確定しました。その結果、相手は27日の結果次第になりますが、日本は30日に準決勝を迎えることになりました。


中国との対戦を制して勢いがついた水球男子、今後の戦いにも注目です。
そして、いよいよ29日からは飛込競技が行われます。選手たちも会場入りし、入念に練習を繰り返していました。

韓国の地でメダル争いを繰り広げる選手たちに、引き続き大きなご声援をよろしくお願いいたします。

大会公式ホームページはこちら
http://www.incheon2014ag.org/index