2014.10.02

【飛込・水球】第17回アジア大会水泳競技 13日目

韓国・仁川で行われている第17回アジア大会も、残すところあと2日となりました。水泳競技は競泳、水球、シンクロナイズドスイミングが終了し、飛込のみとなりました。2日には、女子高飛込に辰巳楓佳選手と板橋美波選手が、男子3m飛板飛込に寺内健選手と坂井丞選手が出場しました。

10時から始まった男子3m飛板飛込の予選終了後、14時10分からの決勝スタートというタイトなスケジュールで競技が始まりました。
坂井選手は1本目の405B、2本目の305Bで70点台をキープして、3位に約7点差の4位につけます。寺内選手は1本目の205Bであまり点数が伸びずに67.50となり、2本目を終わって7位。3本目にはマレーシアのOOI Tze Liang選手が307Cで84.00の高得点を出し、坂井選手は5位となります。

勝負の分かれ目になったのは、5本目でした。坂井選手は自信最高難易率の307Cを決めて84.00をマーク。反対にOOI Tze Liang選手は207Cで入水が乱れて52.20となり、坂井選手が3位に浮上。寺内選手も5154Bを73.10でまとめて6位に上がります。

ラスト1本の5353Bを72.60でまとめた坂井選手は、トータル456.05で銅メダルを獲得。2006年ドーハ大会以来のメダルに安堵の表情を浮かべます。「ずっと課題を持って練習してきたことが、この大会で出せたと思います。厳しいスケジュールのワールドシリーズも回ってきて、今年は試練の年だと思っていたので、最後にこの大会につながって良かった。ここをスタートラインとして、またゼロからやっていきたい」。

そのドーハ大会でメダルを獲得している寺内選手は、最後の107Bを74.40で決めて順位を上げ、トータル430.25で5位となりました。「全部ツメが甘かった。国体や日本選手権で調子が良かったけど、ここにきて少しタイミングが合わなくなってきていたのが出た。でも(坂井)丞がメダルをとってくれたのは、頼もしく思います。これからも2人で切磋琢磨して、世界を相手に2人で戦っていきたい」。

チームメイト2人で挑んだ女子高飛込。
1本目を終わって、辰巳選手が107Bで64.50で3位につけます。しかし2本目、板橋選手、辰巳選手ともに飛んだ、同じ305Bでミス。板橋選手は回転が足らず、辰巳選手は反対に回り過ぎて大きくしぶきを上げてしまいます。

板橋選手はそこから持ち直して207B、407Cで70点台をキープして4位に浮上。最後の5253Bは65.60で、5位という結果に。辰巳選手は3、4本目も波に乗れませんでしたが、5本目の407Cでは70.40を出して8位となりました。

「試合前の練習では調子も良かったので、狙いにいこう、と思いすぎて逆に緊張してしまった。練習より動きが良すぎて失敗する、という状態で、気持ちと身体がズレていました。普段からもっと詰めて練習をしないといけない」(辰巳選手)
「いちばんは、悔しい気持ちです。1、2本目が練習通りできていれば勝負できたと思います。3本目は試合で決められていないことが多かったので、久しぶりに決まって良かった。日本では上かもしれないけど、世界に行けばまだまだ下のほう。自分のできることを1本1本やれるようにしていきたい」(板橋選手)

9月19日に開会式が行われて、20日のシンクロナイズドスイミングから始まった第17回アジア大会の水泳競技も、明日が最終日となります。飛込競技は、男子高飛込の予選・決勝、女子3m飛板飛込が行われます。高飛込に出場する岡本優選手と村上和基選手、飛板飛込には渋沢小哉芳選手と、急遽板橋選手が出場することになりました。

韓国の地でメダル争いを繰り広げる選手たちに、引き続き大きなご声援をよろしくお願いいたします。

大会公式ホームページはこちら
http://www.incheon2014ag.org/index