【競泳】FINAワールドカップ東京大会兼日本選手権(25m) 1日目
東京辰巳国際水泳場で開幕した、FINAワールドカップ東京大会兼日本選手権(25m)。世界ランカーたちの泳ぎに会場も盛り上がりを見せます。
日本人選手の金メダル第1号は、男子400m個人メドレーの瀬戸大也選手(日本)。トーマスフレイザー・トーマス選手(オーストラリア)との対決となったこのレース。前半から積極的に攻める自分を思い出したい、と話していた瀬戸選手は、その言葉どおりにバタフライを世界記録を上回る54秒46でつなぎます。背泳ぎでトーマス選手に差を詰められますが、平泳ぎで差を広げ、最後の自由形も粘りきり、タイムはトーマス選手の大会記録に及びませんでしたが、3分59秒91で優勝しました。
その約1時間後、瀬戸選手は男子200mバタフライに出場します。楽しみに
していた、ロンドン五輪、バルセロナ世界水泳選手権チャンピオンである、チャド・レクロー選手(南アフリカ)との勝負です。
こちらも積極的なレースを展開し、150mまでは0.16差でレクロー選手に食らいつきます。ラスト50mに強さを見せたレクロー選手には届かず2位でしたが、1分49秒68の好タイムを叩き出します。
「49秒台はびっくりでした。400m個人メドレーも自己ベストに近い記録で泳げましたし、少しずつ調子が戻ってきている。明日の200m個人メドレーもベストから近いタイムでは泳ぎたいし、萩野公介選手(東洋大学)とも良いレースをしたい」(瀬戸選手)
男子100m自由形決勝では、前半に生まれた0秒5の差をラスト25mで一気に詰めた中村克選手(早稲田大学)が、0.01秒差でセルゲイ・フェシコフ選手(ロシア)をかわし、47秒30で優勝を果たします。
「コンディションは良いわけではないし、タイムも自己ベストではないが、持ち味の後半を生かしたレースで優勝できて良かった」(中村選手)
男子100m個人メドレーでは、最後のタッチまで勝負が分からないほどの大接戦。前半を2位で折り返した萩野選手が、ラスト5mでスッと前に出て52秒03で優勝しました。2位には最後の自由形で一気に差を詰めて、ロシアのフェシコフ選手と同タイムながら52秒20で藤森太将選手(ミキハウス)が入りました。
女子800m自由形はミレイア・ベルモンテガルシア選手(スペイン)がカティンカ・ホッスー選手(ハンガリー)との接戦を制して8分08秒57で勝利。日本人選手は菊池優奈選手(東洋大学)が8分24秒35で4位となりました。
女子200m自由形はカティンカ選手が1分52秒45で優勝し、五十嵐千尋選手(日本体育大学)は1分55秒59の5位でした。
男子50m平泳ぎを制したのは、南アフリカのローランド・スクーマン選手で26秒02。3位には26秒84で、野村陵太選手(濃尾電気)が入りました。
世界記録保持者のルタ・メイルチテ選手(リトアニア)が出場した女子100m平泳ぎは、今年のW杯シリーズ絶好調のアリア・アトキンソン選手(ジャマイカ)がメイルチテ選手を抑え、1分02秒86で優勝。日本人選手は松島美菜選手(セントラルスポーツ)が5位になりました。
女子100mバタフライでは56秒11でインへ・デッカー選手(オランダ)が優勝し、細田梨乃選手(コナミ)が58秒02の7位でした。
男子100m背泳ぎは、入江陵介選手(イトマン東進)がラストに追い込みますが、あと一歩が届かず。50秒53で2位となり、50秒49で優勝したのはユージン・ゴッドソー選手(アメリカ)。女子50m背泳ぎはフランセスカ・ハルサル選手(イギリス)が26秒42で制し、諸貫瑛美選手(筑波大学)が8位の27秒17という結果でした。
女子200m個人メドレーは、この日5レース目となるカティンカ選手が、全く疲れを感じさせない泳ぎで2分05秒18の金メダルを獲得。渡部香生子選手(JSS立石)は2分08秒50の4位でした。
男子400m自由形を3分37秒96で制したのは、南アフリカのマイルズ・ブラウン選手。小堀勇氣選手(日本大学)は3分42秒00の5位となりました。
女子50m自由形は、50m背泳ぎに続いてハルサル選手が23秒80で優勝。内田美希選手(東洋大学)は銅メダルに0.01秒届かない、24秒43で4位となりました。
予選で24秒77の短水路日本中学新記録を樹立した池江璃花子選手(ルネサンス亀戸)でしたが、決勝では記録を伸ばすことができませんでした。
しかし、50mの前に行われた200m自由形で1分55秒92の短水路日本中学新記録を出し、2つの新記録を樹立しました。
ロンドン五輪、バルセロナ世界水泳選手権チャンピオンのダニエル・ギュルタ選手(ハンガリー)は、力を見せつけて男子200m平泳ぎを2分02秒12で優勝。ギュルタ選手に挑んだ小関也朱篤選手(ミキハウス)でしたが、あと一歩届かず、2分03秒38の2位という結果になりました。
女子200m背泳ぎには、7つ目の種目となったカティンカ選手が登場。地力の違いか、2位に1秒近くの差をあける2分01秒97で優勝を飾りました。日本人選手は、赤瀬紗也香選手(日本体育大学)が2分04秒34で3位に入ります。
男子50mバタフライは、200mも制したレクロー選手が22秒20で2冠を達成。河本耕平選手(SNW)は22秒84で4位になりました。
最終種目となった、男女混合で行われる4×50mミックスリレー。昨年優勝した東洋大学とミキハウスとの激しい争いとなりました。ラスト、0.01秒差で優勝したのは、酒井志穂選手、小関選手、伊藤健太選手、松本弥生選手のメンバーで挑んだミキハウス。1分40秒51の日本新記録でした。
世界トップレベルのスピードで展開されるレースは、見応え十分。明日も世界のスピードに挑む日本人選手たちに、ご声援をよろしくお願いいたします。
結果詳細はこちらから
http://www.omegatiming.com/Competition?id=00010E010BFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF&sport=AQ&year=2014
トビウオジャパンジャーナルはこちらから
http://tobiuojapan.org