【競泳】FINAワールドカップ東京大会兼日本選手権(25m) 2日目
東京辰巳国際水泳場で行われている、FINAワールドカップ東京大会兼日本選手権(25m)の2日目。この日も新記録が誕生しました。
女子100m自由形に出場した内田美希選手(東洋大学)。「そろそろ出せるとは思っていた」。そう話した内田選手は、優勝したフランセスカ・ハルサル選手(イギリス)の51秒96には及びませんでしたが、2012年に上田春佳さんが出した52秒75を破る、52秒69の短水路日本新記録を樹立。「弱かったキックが、最後のきついところで粘って打ち続けられるようになりました。力がついてきていると思う。上田さんの記録を破って、日本の自由形を引っ張っていく意識が強くなった」(内田選手)。
続いて短水路日本記録が誕生したのは、男子200m個人メドレーでした。瀬戸大也選手(日本)と萩野公介選手(東洋大学)との戦いとなりましたが、終始萩野選手がリードし続けます。最後の自由形に入ったところで、瀬戸選手との差を身体ひとつ分まで広げ、1分51秒27で大会新記録と短水路日本新記録を樹立しました。
「予選の感じだと、日本記録が出せるとは思っていなかった。ターン後もあまり潜れていないし、課題はよく見えたレースだった」(萩野選手)
その萩野選手は、200m自由形でも1分42秒62で優勝しますが、こちらのレースでも反省点が見えた様子。「自由形の力はついている。ただ、今回はあまり細かくレース展開を考えていなかった。こういうレースをしていては成長できないので、次に泳ぐときはしっかりと展開を考えてレースを組み立てたい」(萩野選手)。
「あまり結果にとらわれ過ぎないのが良いかもしれない」。そう話したのは、女子200m平泳ぎを2分19秒18で優勝した金藤理絵選手(Jaked)。「優勝して驚いている、というのが本音。この時期、このコンディションで優勝できたことはすごくうれしい。12月の世界短水路選手権もあるので、しっかりと練習を積んでいきたい」(金藤選手)。
男子50m自由形のスプリントレースを21秒38で制覇したのは、塩浦慎理選手(イトマン東進)でした。「ずっと課題だったスタートはかなり良くなった。今年はアジア大会で本当に悔しい思いをした。泳ぎに手応えはあったけど、気持ちの良いレースができなかった1年。キックに苦手な意識があるので、そこを克服して強化しないといけない」(塩浦選手)。
横一線の接戦となった男子200m背泳ぎで優勝したのは、白井裕樹選手(ミズノ)でした。タイムは1分49秒95で、オーストラリアのミッチェル・ラーキン選手と同着での決着となります。「前半から攻めていけなかった。もっと練習しないと。この冬はかなり泳ぎ込みをする予定なので、入江陵介選手(イトマン東進)や萩野選手にいつまでも負けていられない」(白井選手)。来年の4月に向けて、気合いは十分です。
そのほかの結果は以下のとおりです。
・男子1500m自由形
W杯1位:ゲルゲリ・ギュルタ選手(ハンガリー) 14分36秒38
日本選手権(25m)1位:竹田渉瑚選手(コナミ) 14分41秒95
・女子400m個人メドレー
W杯1位:カティンカ・ホッスー選手(ハンガリー) 4分23秒67
日本選手権(25m)1位:露内若葉選手(東洋大学) 4分35秒47
・女子50m平泳ぎ
W杯1位:ルタ・メイルチテ選手(リトアニア) 29秒36
日本選手権(25m)1位:小林明日香選手(筑波大学) 30秒87
・男子100m平泳ぎ
W杯1位:ダニエル・ギュルタ選手(ハンガリー) 57秒23
日本選手権(25m)1位:小関也朱篤選手(ミキハウス) 57秒24
・男子100mバタフライ
W杯1位:チャド・レクロー選手(南アフリカ) 48秒95
日本選手権(25m)1位:川本武史選手(中京大学) 50秒40
・女子100m背泳ぎ
W杯1位:カティンカ・ホッスー選手(ハンガリー) 56秒07
日本選手権(25m)1位:赤瀬紗也香選手(日本体育大学) 57秒65
・男子50m背泳ぎ
W杯1位:ミゲル・オルティス選手(スペイン) 23秒30
日本選手権(25m)1位:工藤優介選手(セントラルスポーツ) 24秒03
・女子200mバタフライ
W杯1位:カティンカ・ホッスー選手(ハンガリー) 2分03秒14
日本選手権(25m)1位:中野未夢選手(アクシー東) 2分05秒75
・女子400m自由形
W杯1位:ミレイア・ベルモンテガルシア選手(スペイン) 4分00秒87
日本選手権(25m)1位:五十嵐千尋選手(日本体育大学) 4分00秒89
・女子100m個人メドレー
W杯1位:カティンカ・ホッスー選手(ハンガリー) 57秒74
日本選手権(25m)1位:渡部香生子選手(JSS立石) 59秒57
・女子50mバタフライ
W杯1位:インへ・デッカー選手(オランダ) 25秒18
日本選手権(25m)1位:池江璃花子選手(ルネサンス亀戸) 26秒25
・混合4×50mリレー
W杯1位:ミキハウス(藤森太将選手・伊藤健太選手・酒井志穂選手・松本弥生選手) 1分33秒28
世界トップレベルのスピードレースに挑んだ日本人選手たちへのご声援、ありがとうございました。
12月には世界短水路選手権(カタール・ドーハ)が行われ、33人の選手たちが世界に挑みます。
来年の世界水泳選手権、そしてリオデジャネイロ五輪に向かって進み続ける選手たちに、これからもご声援をよろしくお願いいたします。
結果詳細はこちらから
http://www.omegatiming.com/Competition?id=00010E010BFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF&sport=AQ&year=2014
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