【飛込】第37回全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会 飛込競技
辰巳駅からの桜並木の開花が待ち遠しい季節に、東京辰巳国際水泳場で第37回全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会が始まりました。
今回が第1回目の開催となる飛込競技から開幕し、初日は女子9〜11歳区分、男子12〜13歳区分、女子14〜15歳区分の1m飛板飛込が行われました。
その記念すべき最初の種目となった女子9〜11歳区分で優勝を果たしたのは、最終演技の403Bで出場した選手のなかで唯一50点台の演技を見せて259.80を獲得した、金戸凜選手(KANETO DC)。
「夏の大会後から練習した403Bが決まって良かったです。硬くなると思い通りの演技ができないので、リラックスしていつもの練習通りに飛べるように心がけました」(金戸凜選手)
2位は228.85で前田花奈選手(米子DC)、214.90で3位となったのは山崎佳蓮選手(高地SC)でした。
男子12〜13歳区分では、飛込競技のJOCのエリートアカデミー1期生である遠藤拓人選手(JOC EA)が、その実力をいかんなく発揮して他を寄せつけない演技を見せます。
「夏のJOでは、演技前におどおどしてしまって足が震えることもありましたが、今回は気持ちを落ち着いていました。4本目(5132D)を決められたので、あとの5本目以降も気持ちが高まって良い演技ができました」(遠藤選手)
特に後半の自由選択飛3本は、すべて50点オーバー。総合321.80で、2位に40ポイント近くの差をつけて優勝しました。
その2位には、女子9〜11歳区分で優勝した金戸凜選手の兄、金戸快選手(日出中学)が289.45で入ります。3位となったのは、283.35を獲得した井戸畑和馬選手(大阪水泳学校)でした。
初日の最終種目、女子14〜15歳区分は宮本葉月選手(高知SC)と三上紗也可選手(米子DC)、藤原蒼選手(岡山DC)の三つ巴の戦いとなります。
最初にリードしたのは、2本目の403Bで51.60を獲得した藤原選手。しかし、3本目で29.25のミスダイブをした隙に、宮本選手と三上選手が一気に追い上げます。4本目以降、安定して50ポイント台をキープしていた三上選手が一歩リードしていたかと思われましたが、最後の8本目に宮本選手が5333Dを52.00でまとめて三上選手を逆転し、376.35で優勝を果たしました。たった3ポイント差の373.35で2位だったのは三上選手、3位は藤原選手が367.65で入りました。
「いつも3mや高飛込の練習ばかりでしたが、今回は1mもしっかり練習してきました。ミスはありましたが、大きい失敗ではなく、全部小さなミスでまとめられたので良かったです」(宮本選手)
明日は飛込競技の2日目、1m飛板飛込の男子9〜11歳区分、女子12〜13歳区分、男子14〜15歳区分がそれぞれ行われます。
また、千葉県国際総合水泳場では水球競技も開幕します。組み合わせは下記URLから確認できます。
日本水泳界の明日を担う逸材が集まる夢の全国大会。若きトビウオたちが全力を出し切れるよう、皆さまのご声援をよろしくお願いいたします。
※写真1 女子9〜11歳区分の表彰式
※写真2 男子12〜13歳区分の表彰式
※写真3 女子14〜15歳区分で優勝した宮本選手の演技