【競泳】第91回日本選手権水泳競技大会 競泳競技1日目
ロシア・カザンでの第16回世界水泳選手権の代表選考会を兼ねた、第91回日本選手権水泳競技大会 競泳競技が、冬の寒さが戻ってきた東京辰巳国際水泳場で開幕しました。
この日、準決勝種目、決勝種目の前に開始式が行われ、鈴木大地会長の挨拶から始まりました。
「まさか勝てるとは思っていなかった」
レース後、そう話したのは、女子50m平泳ぎで31秒07の優勝を果たした渡部香生子選手(JSS立石)。「スタートもバッチリ決まりました」というとおり、スタートからこの種目の日本記録保持者である鈴木聡美選手(ミキハウス)と肩を並べます。最後の最後、タッチの勝負で0秒08差を制したのは、渡部選手でした。
「今日の結果は、100m、200mにもつながると思います。次につながる良いレースができました」
「この種目で世界のトップを狙えるのは、今年しかない」という強い気持ちで男子400m自由形決勝に臨んだ、萩野公介選手(東洋大学)。前半の200mでは、自身が持つ日本記録を0秒79上回る1分50秒71で折り返します。しかし、本人も出し切れていないと話すとおり、後半に伸びを欠いてしまい、目標の3分41秒台には及ばない、3分45秒19でフィニッシュ。派遣標準記録は突破しましたが、納得がいかないレースだった、とレース後は反省しきり。
「自分としては良い感覚で泳げていたんですが。最初の種目で悪いタイムが出たのはとても悔しい。でも、まだレースが終わったわけではありませんし、大会期間中に調子を戻していく、ということも大切だと思っています。明日の200m自由形は切り替えて頑張ります」
そして、11年ぶりに日本選手権獲得者となったのは、女子50m背泳ぎを制した稲田法子選手(セントラルスポーツ)。「優勝できたことはとてもうれしいです」と笑顔でインタビューに応えますが、派遣標準記録を突破できなかったことについては悔しがる一面も見せました。2度のオリンピックを経験し、今年37歳を迎える大ベテランは、まだまだ上を目指します。
準決勝が行われたのは、女子100mバタフライと男子100m背泳ぎ、男子100m平泳ぎの3種目。それぞれ注目の星奈津美選手(ミズノスイムチーム)、入江陵介選手(イトマン東進)、小関也朱篤選手(ミキハウス)の3選手がトップ通過を果たし、明日の決勝にコマを進めました。
明日の決勝種目は、男子800m自由形(タイム決勝)、男子50mバタフライに加え、上記3種目が行われます。特に、男子100m平泳ぎは1位〜6位までが1分00秒台という状況。決勝では、熾烈な代表権争いが予想されます。
世界への切符をかけた、熱く、激しい戦いに挑む選手たちに、皆さまの熱いご声援をよろしくお願いいたします。
※50m平泳ぎ優勝の渡部香生子選手
※400m自由形を制して、古橋広之進杯を手にする萩野公介選手
※11年ぶりに日本選手権で優勝した稲田法子選手
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