【競泳】第91回日本選手権水泳競技大会 競泳競技2日目
第91回日本選手権水泳競技大会 競泳競技は、雪混じりの冷たい雨が降りしきる中、東京辰巳国際水泳場で2日目を終えました。
注目を集めたのは、男子100m平泳ぎ決勝。この種目に絞った北島康介選手(アクエリアス)、ヒジの手術からの復帰を目指す立石諒選手(ミキハウス)、そしてパンパシフィック選手権金メダルを獲得し、2014年シーズンに飛躍を遂げた小関也朱篤選手(ミキハウス)の三つ巴の戦いでした。
前半、小関選手がスタートから飛び出し、27秒87で前半を折り返します。ターン後、75mあたりで立石選手、北島選手が小関選手を猛追。ただ、小関選手も粘りを見せて、最後は逃げ切って1人だけ1分を切る59秒73で優勝を果たし、派遣標準記録を突破しました。
「レースを振り返って、優勝と派遣標準記録を切れたのはうれしいですが、タイムは納得がいかない部分があります。59秒台の前半はほしかった。世界でもいつも通りのレースを心がけて、メダル争いができる選手になりたい」
2位に入ったのは、立石選手。派遣標準記録の1分00秒04と同タイムでフィニッシュし、勝負強さを見せつけました。
「久しぶりに勝負の舞台に返ってこられたのはうれしかった。不安はありましたが、北島さんが良い泳ぎを見せてくれていたので、負けてられないという思いで臨みました」
3位の北島選手は、1分00秒18と惜しくも敗れたかたちになりましたが、レース後の取材で楽しかったですか? という質問に「もちろんです」と応えました。
男子100m背泳ぎ決勝では「泳ぎがあまりかみ合っていなかった」としながらも、52秒99で派遣標準記録を突破して優勝したのは、入江陵介選手(イトマン東進)。
「浮き上がりを意識し過ぎて、少し泳ぎがずれていた。ラスト15mでようやく良い泳ぎができた、という感じでした。それでも52秒台が出せたので、200mは楽しみにしたい」
女子100mバタフライを制したのは、練習環境を変えて挑んだ星奈津美選手(ミズノ)でした。自己ベストは出したかった、と言いますが、昨年12月手術からここまで泳ぎの状態を戻せたことにはホッとしている様子。200mではどんな泳ぎを見せてくれるのか、期待したいところ。
この日は、男子200m自由形、女子200m自由形、女子100m背泳ぎ、女子100m平泳ぎの準決勝が行われ、それぞれ1位で決勝に進んだのは萩野公介選手(東洋大学)、池江璃花子選手(ルネサンス亀戸)、赤瀬紗也香選手(日本体育大)、渡部香生子選手(JSS立石)。池江選手は、1分59秒01の日本中学新記録を樹立しての決勝進出。決勝でさらなるタイムアップに期待がかかります。
3日目の決勝種目は、上記4種目に加えて、男子50m背泳ぎ、男子50m平泳ぎが行われます。
世界への切符をかけた、熱く、激しい戦いに挑む選手たちに、皆さまの熱いご声援をよろしくお願いいたします。
※100m平泳ぎの表彰式
※100m背泳ぎ優勝の入江選手
※100mバタフライを制した星選手
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