【競泳】第91回日本選手権水泳競技大会 競泳競技4日目
全6日間の日程で行われている、東京辰巳国際水泳場での第91回日本選手権水泳競技大会 競泳競技。4日目となるこの日、3種目の準決勝と5種目の決勝、そして女子800m自由形の予選が行われました。
今大会、2人目の日本記録樹立者となったのは、女子200m個人メドレー決勝に出場した渡部香生子子選手(JSS立石)。バタフライから自身が持つ日本記録を上回るハイペースでレースを展開し、最後の自由形までトップを譲らず2分09秒81の日本新記録を樹立して優勝を果たしました。
「9秒台をずっと目標にしてきたので、本当にうれしいです。前半から行くレースは何度もやってきたので、今回は最後に踏ん張ることができました。今日、日本記録を出して200m平泳ぎにつなげたいと思っていたのでうれしい。この結果に満足せず、200m平泳ぎも頑張ります」
男子200mバタフライ決勝。200m自由形を棄権してこの種目にかけた松田丈志選手(セガサミー)と、瀬戸大也選手(JSS毛呂山)、若手筆頭の坂井聖人選手(早稲田大学)の三つ巴の対決となりました。
「久しぶりに最高の泳ぎができていた感覚があった」という松田選手が、前半を日本記録を上回る54秒台で折り返します。しかし、ここから瀬戸選手、坂井選手が松田選手との差を徐々に詰めていき、ラスト50mで瀬戸選手が抜け出してフィニッシュ、1分54秒63で優勝しました。それに続くように坂井選手も後半の粘りを見せて、1分55秒23の2位に入って派遣標準記録を突破しました。松田選手は惜しくも代表権に届かず、1分56秒02の3位となりました。
瀬戸選手は、この日最後の男子200m個人メドレー決勝にも出場。前半は萩野公介選手(東洋大学)が得意な背泳ぎで、周りに身体ひとつ分の差をつけて折り返しますが、平泳ぎに入って瀬戸選手が追い上げます。150mのターンでほぼ2人が並ぶ形になりますが、ターン後の水中バタフライキックで頭ひとつ抜けた萩野選手が、最後までに逃げ切って1分56秒30で優勝しました。2位には瀬戸選手が1分56秒82の自己ベストをマークして入り、2人が派遣標準記録を突破しました。
「自分の泳ぎをしたい、と思っていましたが、なかなか身体がシャキッとしてくれないもどかしさがあります。スピードに乗って、その流れで泳ぐのがいつもの展開ですが、それができていない。400m個人メドレーは、自分が定めた4分04、05秒台という目標は変えず、自分のレースをして結果を出したいと思います」(萩野選手)
この日の準決勝、1位で明日の決勝に進出したのは、女子200mバタフライの星奈津美選手(ミズノ)、男子200m背泳ぎの入江陵介選手、男子200m平泳ぎの小関也朱篤選手(ミキハウス)です。
4日目の決勝種目は、上記3種目に加えて女子800m自由形を合わせた4種目の決勝が行われます。
世界への切符をかけた、熱く、激しい戦いに挑む選手たちに、皆さまの熱いご声援をよろしくお願いいたします。
※日本記録を樹立してガッツポーズをする渡部選手
※200mバタフライで松田選手に握手を求める瀬戸選手
※200m個人メドレーの表彰式
結果詳細はこちら
http://swim.seiko.co.jp/2015/S70701/index.htm
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