【シンクロ】第91回日本選手権水泳競技大会シンクロナイズドスイミング競技 2日目
東京辰巳国際水泳場で行われている、第91回日本選手権水泳競技大会シンクロナイズドスイミング競技も、2日目を迎えました。
この日はデュエットとチームのフリールーティン予選と、フリーコンビネーションの決勝が行われました。
フリーコンビネーションは8〜10人で演技し、4分30秒のなかにソロ、デュエット、トリオ、グループでの演技を組み合わせて行う、自由度の高い種目です。評価はエクスキューション(EX)、芸術要素と技術要素のバランスや創造性といったアーティスティックインプレッション(AI)、難易度のディフィカルティ(DI)の3つで行います。
このフリーコンビネーション決勝に出場したJAPANは、ソロ、デュエットといったパートでも周りがうまく魅せる演技でつなぎ、最初から最後まで流れを切らすことなく終了。「良い演技を試合で出そうとするところは成長している」と井村雅代ヘッドコーチ。91.1667を獲得して日本選手権と、海外勢を含めたジャパンオープンでも優勝を果たしました。
この日、デュエットとチームで行われるフリールーティンの評価も、フリーコンビネーションと同じようにEX、AI、DIの3つを合わせて評価し、1日目に行ったテクニカルルーティンの得点を合わせた順位で決勝進出する12チームを決定します。
そのデュエットフリールーティン予選では、JAPANの乾友紀子選手と三井梨紗子選手のペアが登場。91.3000で、初日のテクニカルルーティンの得点を合わせ、181.0699のトップで明日の決勝に進みます。しかし、井村ヘッドコーチからは厳しい評価を受けます。
「乾選手はこのデュエットで、昨日から数えて5本目になる。その疲れが残っているのは当たり前で、それを踏まえたうえで切り替えて臨めていなかった。まだ経験不足ですね」(井村ヘッドコーチ)
92.0000を獲得し、初日のテクニカルルーティンの得点を合わせて182.1142のトップで決勝に進んだJAPANのチームフリールーティンの予選。昨年から取り組んできている厳しい練習の成果で身体も絞れて、きれいになった脚を使った技に対しては井村ヘッドコーチも好評価でしたが、「課題はたくさん」。リフトの失敗と体系のバランスが悪かったことを指摘します。選手たちもそれを感じ、決勝では練習でやってきたことを出せるようにしたい、と決意を語ります。
「疲れもありますが、今は自分に超えるべき壁がある、と感じています。そういうことは試合に出てみないと分からない。それも踏まえて明日の演技にも練習にも取り組んでいきます」(乾選手)
そして、デュエットフリールーティンで初お披露目となった、安部篤史選手と足立夢実選手のミックスデュエット。体格の違う2人が、見事にシンクロしながらドラキュラをテーマにした音楽に乗せて演技が進みます。後半、安部選手が疲れから手足のキレがなくなってしまうところもありましたが、全体的にまとまった演技を披露し、指導する花牟礼雅美コーチも驚きの85.6667を獲得しました。
「自分たちの世界を2人で作ってらっしゃい、と送り出しました。合格点と言ってもいいと思います。安部選手の後半のスタミナは、水中でのシンクロの練習をしっかり積んでいくことが必要だと思います。テクニカルルーティンも合わせて、これからも練習をしっかり積んでいかないといけません」(花牟礼コーチ)
「無事に1回終わって、少しほっとしています。明日ももう一度泳がせてもらえるので、今日の反省点を振り返ってみて、もっと良い演技ができるようにしたいです」(安部選手)
「2人でひとつのものを作るつもりでいました。すごく丁寧に泳げたと思います。実際に試合で泳いでみないと分からないこともありました。これからもっとレベルを上げていくことが必要だと思います」(足立選手)
最終日の明日は、ソロ、デュエット、チームのフリーコンビネーション決勝が行われます。
水と一体となり、華麗に舞うマーメイドたちへのご声援をよろしくお願いします。
※フリーコンビネーションの演技
※1位で明日の決勝に進む乾選手と三井選手のデュエット
※初披露となったミックスデュエットの演技
結果詳細はこちら
http://swim.seiko.co.jp/synchro/2015/01/jp/index.html
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