【シンクロ】第91回日本選手権水泳競技大会シンクロナイズドスイミング競技 3日目
最終日を迎えた、東京辰巳国際水泳場での第91回日本選手権水泳競技大会シンクロナイズドスイミング競技。この日は決勝種目のみで、ソロ、デュエット、チームそれぞれののフリールーティン決勝が行われました。
最初の決勝種目となった、ソロフリールーティン。鳳凰伝説をテーマにしたしなやかな足技と激しい感情表現を合わせた演技を披露したJAPANの乾友紀子選手が、「イメージを最後まで持ったまま泳ぎ切れました」と、芸術要素を評価するアーティスティックインプレッションを予選より1.2667上げて91.6000を獲得。初日のテクニカルルーティンの得点との合計181.1416で優勝。日本選手権3連覇を果たします。
チームのフリールーティン決勝では、予選より少し得点を下げてしまいましたが、それでも91.9333を得て、1日目のテクニカルルーティンとの合計182.0475でJAPANが優勝しました。しかし、ジャンパーの中村麻衣選手は「水深のこともあり、今回は対応できなかったところもありました。もう少しできたと思います」と話し、反省点も多かったのも事実。ですが、それが試合を通じて見えたことが収穫のひとつでもありました。
日本選手権最後の決勝種目となった、デュエットフリールーティン決勝。JAPANの乾選手と三井梨紗子選手のペアが出だしから勢いのある演技を披露します。井村雅代ヘッドコーチも「予選に比べたらよく泳いでいましたし、キレが良かったと思います」と笑顔で評価したとおり、91.8000をマークして、こちらも1日目に行われたテクニカルルーティンの得点と合わせて181.5699で優勝しました。
「昨日は気持ちの面でくじけてしまった。コーチからは、壁を乗り越えるときだと言われて、今日は力を振り絞って泳げたと思います。今大会で10回、レベルの高いルーティンを泳ぎ切れたことは自信になりました」(乾選手)
「コーチからは良かったと言われましたが、中盤のスピンが甘いところもありますし、まだまだやらないといけないことはたくさんあります。世界水泳では、自分たちの勢いを出して思い切った泳ぎをしたいと思います」(三井選手)
大会が終了し、井村ヘッドコーチは、良い面もあったし悪い面もあったと振り返りました。
「これからデュエットもチームも、立ち泳ぎの高さをもっと上げることが大切。誰が見ても高い、と感じてもらえるようになるためには、お尻が出るくらいまで上がらないと。そのためには新しい技術も習得しないといけません。足先、手先だけじゃなく、身体の芯、体幹から手足を動かして演技ができるようにしていきたいですね。乾選手に関しては、今大会で大きく成長してくれたと思います。ソロやデュエットは先頭を走る選手だと思いますし、その選手が立派に世界と戦えたら、チームに元気と勢いを与えてくれます。大切な役割があることは伝えていますし、それを乾選手自身も理解してくれていると思います」(井村ヘッドコーチ)
3日間に渡る日本選手権を戦った選手たちへのご声援、ありがとうございました。
これからシンクロJAPANチームは、国内での厳しい合宿を経て、ロシア・カザンの世界水泳選手権に挑みます。水と一体となり、華麗に舞うマーメイドたちへのご声援をこれからもよろしくお願いします。
※乾選手のソロフリールーティンでの演技
※デュエット表彰式での乾選手と三井選手
※キレのある脚になったと井村ヘッドコーチが評価する、チームの足技
結果詳細はこちら
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