2015.09.19

【飛込】第91回日本選手権水泳競技大会飛込競技 2日目

東京・辰巳国際水泳場での第91回日本選手権水泳競技大会飛込競技は、2日目を終えました。

坂井丞選手(ミキハウス)と寺内健選手(ミキハウス)の戦いが予想されていた、男子3m飛板飛込。予選はともに400ポイントを超える演技を見せ、決勝での戦いに注目を集めましたが、「世界水泳選手権でも痛みがあった」と、寺内選手が左脚つけ根に痛みが出たために棄権。
坂井選手はそれでも落ち着いて演技を披露。6本すべてで70ポイントを超え、さらに6本目に飛んだ、難易率3.5の307Cではほぼ完璧な演技を見せて、89.25を獲得。予選よりも20ポイント以上上回る、468.30で優勝を果たしました。
「今回の優勝のことはもう過去のこととして、気持ち新たに11月の国際派遣選手選考会に向けた練習に取り組みたい。今、体脂肪率が3.5%という状況なので、身体を作るためにも食事をしっかりとって、体重と筋肉量を増やしたいと思っています」(坂井選手)

女子高飛込決勝は、109Cを飛ぶ板橋美波選手(JSS宝塚)に注目が集まりました。しかし、板橋選手を抑えてこの種目で優勝したのは、板橋選手と同じくカザン世界水泳選手権代表の佐々木那奈選手(JSS宝塚)でした。
佐々木選手は、1本目こそ板橋選手に先行されますが、2本目の107Bで72.00を獲得してトップに立つと、3本目以降は難易率はそれほど高くないものの、大きなミスのない演技を披露。安定した力を見せて340.80で優勝しました。
一方の板橋選手は、高難易率の3本目の207Bと4本目の109Cで、ジャッジの点数が5ポイント以下となってしまうほど、連続でのミスダイブが響いてしまい、297.00の2位。最後まで佐々木選手に届きませんでした。
「全体的には良い演技だったと思います。予選はうまく演技をまとめられなかったんですが、決勝では難易率も上げて、自分信じて飛んだのが良かったのだと思います」(佐々木選手)
「予選、決勝で自分の力を出すことができなくて、悔しいです。難易率が高い演技を決められずに焦ってしまいました。大事なときに、難易率の高い種目を失敗してしまうので、練習をしっかりして、11月の国際派遣選手選考で今と違う自分を見せたいです」(板橋選手)

3m飛板飛込決勝を棄権した、寺内選手は以下のようにコメントを残しました。
「左股関節に違和感がありました。五輪に向けたトレーニングをするうえで、関節の痛みをなくすことが先決だと考え、痛みを長引かせることはしたくなかったので欠場を決めました。11月の国際派遣選手選考会では、まずはシンクロダイブの代表をとり、2月にプレオリンピックにおいで実践経験を踏みたいと考えています。今後は、トータルの筋力アップを図るようにしていきたいと思っています」

最終日には女子1m飛板飛込と男子高飛込、さらに男女の10mシンクロの決勝が行われます。
たった1秒ほどの演技に対する集中力、そして水しぶきをあげないノースプラッシュにかけるダイバーたちに、引き続きご声援をよろしくお願いします。

※3m飛板飛込で優勝した坂井選手
※高飛込で優勝した佐々木選手

リザルト詳細はこちら
http://swim.seiko.co.jp/diving/framepage08.html