【競泳】FINA/airweave ワールドカップ2015東京大会1日目
夏の戦いのあと、早くも次のシーズンインを告げる大会、FINA/airweave ワールドカップ2015東京大会の1日目が東京辰巳国際水泳場で行われました。
選手たちは短いオフを挟んで、激しいトレーニング期に入るタイミング。調整を行わず、身体には疲れが残っている選手がほとんど。しかし、そんななかでも初日から好記録が誕生します。
女子100mバタフライ決勝。カザン世界水泳選手権の200m金メダリストの星奈津美選手(ミズノスイムチーム)に加えて注目を集めたのは、勢いのある中学生の池江璃花子選手(ルネサンス亀戸)。
池江選手は、前半から持ち前のスピードを生かして飛び出して、周りに身体半分ほどの差をつけて27秒15でターン。後半、少し失速するかに見えましたが、最後まで前半に飛び出したスピードは衰えませんでした。フィニッシュ後、電光掲示板を見て涙を見せる池江選手。記録は、57秒56の日本新記録。さらに、世界ジュニア記録まで更新しました。
「まさかこんなタイムが出るとは思っていませんでした。でも、泳ぎも気持ちも、スタートから浮き上がりも良かったと思います。後半、少しきつかったですけど、粘れました。直前の合宿でしっかりとトレーニングした成果が出ていたと思います」(池江選手)
その池江選手の泳ぎを見ていたのは、内田美希選手(東洋大学)。女子50m自由形決勝で池江選手との勝負が控えていた内田選手は、「絶対に負けたくないと思いました」と気合いの入った泳ぎを見せて、自信もビックリの24秒95の日本新記録を樹立して2位に入りました。
「25秒1とかを出したいね、と平井(伯昌)コーチと話していたので、自分でもビックリでした。このスピードを100mにも生かして泳げるように、明日は臨みたいと思います」(内田選手)
池江選手と同級生の今井月選手(JAPAN)は、女子100m平泳ぎで1分07秒87で2位。その約30分後に行われた女子200m個人メドレー決勝で、今井選手も魅せてくれました。前半の100mの折り返しでは8位でしたが、得意な平泳ぎに入ってからぐんぐんと追い上げて、150mのターンでは4位まで浮上。最後の自由形もスピードに乗った泳ぎでフィニッシュ。2分11秒45の日本中学新記録を樹立して3位に入りました。
「直前の合宿でキックとプルのタイミングが合わせられたのが、今日の泳ぎにつながったと思います。平泳ぎがかなり良かったので、明日の200mにもつながる泳ぎができました。自分も池江さんに負けないように頑張ります」(今井選手)
カザン世界水泳選手権の金メダリストも大勢参加している今大会。カティンカ・ホッスー選手(ハンガリー)は、6種目に出場し、200m自由形と200m個人メドレーで優勝。背泳ぎのミッチェル・ラーキン選手(オーストラリア)は100m背泳ぎで優勝し、エミリー・シーボーム選手(オーストラリア)が200m背泳ぎで優勝するなど、実力通りの泳ぎを魅せてくれています。
明日も見どころ満載のレースが続きます。
世界を相手に戦い続けるトビウオたちに、引き続きご声援をお願いいたします。
※写真1:100mバタフライで日本新記録を出した池江選手
※写真2:50m自由形日本新記録の内田選手
※写真3:200m個人メドレーで日本中学新記録をマークした今井選手
結果詳細はこちら
http://www.omegatiming.com/Competition?id=00010F0206FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF&sport=AQ&year=2015
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