【飛込】飛込国際大会派遣選手選考会2日目
東京辰巳国際水泳場で行われている飛込国際大会派遣選手選考会も、2日目最終日となりました。2016年の2月に行われる、リオデジャネイロ五輪最終予選となるワールドカップの出場権をかけた争いもこの日で終了。
行われた決勝種目は、女子3m飛板飛込と男子高飛込、女子10mシンクロナイズドと男子3mシンクロナイズドの4種目。
女子3m飛板飛込は、昨日高飛込を制した板橋美波選手(JSS宝塚)を中心に、ロンドン五輪代表経験を持つ中川真依選手(石川DC)、カザン世界水泳選手権代表の渋沢小哉芳選手(セントラルN)の3人が代表権をかけた接戦を演じます。
最初にリードを奪ったのは、渋沢選手。1本目の205Bを58.50でまとめると、2本目の305Bも63.00でトップを維持。しかし、渋沢選手が3本目の5152Bでミスダイブをした隙に、板橋選手が205Bで63.00を獲得して逆転。板橋選手は4、5本目も60点台の後半をキープしてトータル309.25で優勝します。
2位争いは、渋沢選手が有利かと思われましたが、3本目の305B、4本目の205Bで徐々に追い上げてきた中川選手が、5本目の405Cで逆転。300点には届きませんでしたが、296.25で2位争いを制し、渋沢選手は282.55の3位となりました。
「320点は超えられる練習をしてきましたが、2本目で力んでしまいました。ただ、あまり飛板の練習はしていなかったわりに、苦手な種目も安定して飛べて良かったと思います」(板橋選手)
男子高飛込は、予選を445.60の高得点で突破した岡本優選手(JSS宝塚)が、決勝でも力を見せます。1本目こそ村上和基選手(JSS白子)にリードを許しますが、2本目の107Bで79.50を獲得して以降はトップを譲ることはありませんでした。ただ、5本目の307Cは本人も反省の弁を述べるほどのミスダイブで52.70となりますが、最後の207Bは66.60でまとめてフィニッシュ。予選の得点には及びませんが、418.00でこの種目を制しました。
「予選は合格点ですが、決勝はダメ。練習でできていたことができませんでした。もっと精度の高い練習をしないと、試合では良い演技ができないと感じました。これからは低いところからの練習量を意識して、気持ちも含めて練習の取り組みを見直したいと思います」(岡本選手)
女子10mシンクロナイズドは、佐々木那奈選手(JSS宝塚)・荒井祭里選手(JSS宝塚)ペアがキレの良い入水を見せて、290.64でこの種目を制します。
男子3mシンクロナイズドでは、出場チームが1チームという特殊な条件下でしたが、寺内健選手(ミキハウス)・坂井丞選手(ミキハウス)ペアが安定した演技を見せます。自由選択跳の後半4本は、すべてで70点台をマーク。ペアを組んでから日も浅いなか、ベスト記録となる402.39をマークしました。
リオデジャネイロ五輪への道のスタート地点に立つための争いにも終止符が打たれました。高い緊張感のなかでの試合を戦い抜いた選手たちへのご声援、ありがとうございました。
これからもノースプラッシュの一瞬にかけるダイバーたちへの応援をよろしくお願いします。
※写真1:高飛込だけでなく3m飛板飛込も制した板橋選手
※写真2:男子高飛込を制した岡本選手
※写真3:ベスト記録をマークした寺内選手・坂井選手ペア
結果詳細はこちら
http://swim.seiko.co.jp/diving/framepage09.html
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