【水球】JAPAN WATERPOLO CHALLEGE 2015 競技結果
リオデジャネイロ五輪水球アジア最終予選に向けた日本代表の強化試合として、すでに五輪出場を決めている男子アメリカ代表チームを招聘して、JAPAN WATERPOLO CHALLEGE 2015が東京辰巳国際水泳場で行われました。
2000年シドニー五輪から正式種目となった女子は、アジア最終予選で五輪初出場を目指します。その女子日本代表チームは、日本ジュニア選抜と対戦。
第1ピリオドから、日本代表がジュニア選抜のゴールに襲いかかります。開始2分で鈴木琴莉選手がゴールを奪うと、坂上千明選手が追加点。ジュニア選抜も舟木爽乃選手が1点を返しますが、そのあと日本代表が3点を立て続けに奪い、第1ピリオドを5対1で終了。
第2ピリオドに入ると、中田萌選手が3つのパーソナルファウルを取られたことによる永久退水もあり、ジュニア選抜も反撃。第2ピリオドは双方2得点ずつ獲得し、前半を7対3で折り返します。
第3ピリオド開始直後の30秒で細谷香奈選手がゴールを奪い、その勢いに乗りたい日本代表でしたが、ジュニア選抜の反撃にあって2点を献上。残り3分を切るとゴールの奪い合いとなり、第3ピリオドだけで日本代表が6得点、ジュニア選抜も負けじと4得点を挙げて、最終第4ピリオドへ。反撃に出て第4ピリオドを先制したジュニア選抜でしたが、日本代表は着実に点を積み重ねていきって試合終了。17対10の日本代表が勝利して、アジア最終予選に向けて弾みをつけました。
「この1年間、世界水泳選手権もあって多くの経験を積んできましたし、練習量も今までと比べものにならないくらいやってきました。気持ちはかなり盛り上がってきていますから、未来を変えるのは今しかないという気持ちで、自信を持って臨みたいと思います。」(曲山紫乃キャプテン)
男子日本代表は、アメリカ代表とのテストマッチ。フィジカルで大きく上回られる相手に、どう戦うか注目が集まります。
その第1ピリオド、先制したのはアメリカのBret Bonanni選手。日本はすぐさま足立聖弥選手が点を奪い返し、さらにアメリカのエクスクルージョンファウルによる退水の間に、竹井昂司選手が追加点。2対1の日本代表リードで第2ピリオドを迎えます。
勢いに乗りたいところでしたが、アメリカ代表も負けていません。第2ピリオド開始2分の間に2得点で一気に逆転。日本代表はチャンスもありましたが高いディフェンスに阻まれてしまいます。アメリカ代表はThomas Dunstan選手が1点を追加し、2対4のアメリカ代表リードで前半を終えます。
何とか反撃したい日本代表は、第3ピリオド開始からチャンスを得てシュートを打ちますがバーの上に。反対に荒井睦選手がエクスクルージョンファウルを取られ、セットプレーからアメリカ代表が追加点。さらに1点を追加されますが、反対にアメリカ代表のエクスクルージョンファウルで得たセットプレーで竹井選手が1点を奪い返し、さらに得意とするカウンターがきれいに決まって筈井翔太選手がアメリカゴールを揺らします。第3ピリオドは2対3とし、アメリカ代表が3点リードの4対7で最終第4ピリオドへ。
両チームとも攻めあぐねていましたが、徐々に日本代表がアメリカ代表を押し始め、今試合3ゴール目となるシュートを竹井選手が決めたことを皮切りに、4分以上日本がアメリカ代表エリアで攻め続け、最後はまた竹井選手が押し込んで1点差に迫る6点目。しかし、追い上げもここまででした。最後はアメリカ代表がボールをキープしたまま試合終了。6対7でわずかに日本代表は及ばず、アメリカ代表が勝利をおさめました。
「勝つ気まんまんで臨みましたが、勝てなくて悔しいです。序盤こそリズムを作れなかったのですが、最後しっかりとくらいついて行けたことは、アジア最終予選につながると思います」(大本洋嗣監督)
「1対1の場面でシュートを外してしまうなど、小さなミスがありました。そういうチャンスはしっかりものにするために、あと数日、練習で詰めていきます。歴史を僕たちで変えていかないといけないと思っているので、長く五輪に出られなかった悔しさも、4年前の悔しさもすべてぶつけて挑みます」(志水祐介キャプテン)
男子はロサンゼルス五輪以来となる32年ぶり、女子は初出場を目指して臨む、リオデジャネイロ五輪水球アジア最終予選。
必ずや、リオデジャネイロへの切符を手にして、日本に帰ってきてくれることでしょう。
世界に挑み続けるポセイドンジャパンに、引き続きご声援をよろしくお願いいたします。
※写真1:32年ぶりの五輪出場に挑む男子水球日本代表のメンバー
※写真2:初出場をかけて中国と対戦する女子水球日本代表メンバー
※写真3:今試合で4得点を上げた竹井選手
写真提供/フォート・キシモト
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