2015年も応援ありがとうございました
リオデジャネイロ五輪を翌年に控えた、2015年。競泳、飛込、水球、シンクロ、OWSそれぞれの競技が大事なシーズンを終えました。
夏にはロシア・カザンでの第16回世界水泳選手権が行われ、競泳では星奈津美選手(ミズノ)、渡部香生子選手(JSS立石ダイワ)が初の金メダルを獲得。瀬戸大也選手(JSS毛呂山)は、前回のバルセロナ世界水泳選手権に続いての2連覇を達成し、3人はリオデジャネイロ五輪の内定を手にしました。
飛込は寺内健選手が3m飛板飛込で決勝進出を果たし、過去最高記録に並ぶ5回目の五輪出場権を獲得。シンクロは4大会ぶりのメダルを獲得し、世界に「シンクロ日本復活」を印象づけました。
残念ながら決勝トーナメント進出を逃した水球ですが、ヨーロッパの強豪ロシアを破る快挙を成し遂げます。OWSは平井康翔選手(朝日ネット)が5秒差で五輪出場権を逃してしまいますが、11位で着実に力をつけてきていることを証明しました。
思い思いの夏の世界大会を終え、競泳の主力選手たちは9月下旬ごろから2016年シーズンに向けたトレーニングを開始。飛込は日本選手権を経て、2016年2月に行われる五輪出場権を懸けたワールドカップの代表選手選考会が開催され、最後の戦いに挑む選手たちが決まりました。
シンクロも飛込と同じく、2016年3月に行われる五輪出場権のかかった大会に向けてメンバーを選定、すでに五輪に向けて走り始めています。OWSは6月と少し遅めの最終選考になりますが、五輪出場権のかかったワールドカップがポルトガルで開催されます。4年前、平井選手、貴田裕美選手(KONAMI)がこの大会でロンドン五輪を決めた縁起の良い大会だけに、活躍が期待されます。
そして、2015年最後にビッグニュースが訪れました。
中国・佛山で行われた水球アジア選手権。五輪出場権のかかったこの大会で、アジアの宿敵カザフスタンと中国を破って優勝。ロサンゼルス五輪以来となる、32年ぶりの五輪出場決定に、日本水球界がわきました。
2016年には、とうとうリオデジャネイロ五輪が行われます。
過去最高メダル数を獲得したロンドン五輪から、若手が台頭し始めている競泳を始め、2月、3月、6月のそれぞれで各競技が五輪出場権を獲得すれば、水泳連盟として全競技が五輪への出場を決めることになります。
2015年は本当にあたたかいご声援を選手たちに送ってくださり、ありがとうございました。
2016年も、ますますの飛躍を誓い、日々厳しいトレーニングに励む選手たちへの応援をどうぞよろしくお願いいたします。
※写真1:世界水泳選手権で金メダルを獲得し、日本水泳連盟最優秀選手に選ばれた渡部香生子選手
※写真2:4大会ぶり、五輪を含むと2008年以来となるメダルを獲得したシンクロチーム
※写真3:32年ぶりの五輪出場権を獲得した男子水球チーム
(写真提供/フォート・キシモト)