2016.04.04

【競泳】第92回日本選手権水泳競技大会 競泳競技 1日目

トップスイマーが集結し、リオデジャネイロ五輪への切符を懸けた争いが行われる、東京辰巳国際水泳場の第92回日本選手権水泳競技大会 競泳競技がいよいよ開幕しました。

初日の決勝種目は、男女400m個人メドレーと男女400m自由形。4つの決勝種目に加えて、女子100mバタフライと男子100m平泳ぎの準決勝が行われました。

最初の決勝種目である男子400m個人メドレーでは、この種目の代表内定を手にしている瀬戸大也選手(JSS毛呂山)と萩野公介選手(東洋大学)の対決に注目が集まります。

萩野選手は、バタフライからいきなり日本記録を1秒67上回る54秒65のラップを刻むハイペース。瀬戸選手もそれについて行きますが、背泳ぎで大きく離されてしまいます。背泳ぎ、平泳ぎで大きなリードを作った萩野選手は、最後の自由形はさすがに疲れが見えましたが、4分08秒90で派遣標準記録を突破。見事五輪代表の内定を手にしました。

「もうちょっとタイムと結果がほしかった。代表内定はうれしいんですが、記録に関してはすごく悔しいです。でもまた五輪で戦えるチャンスをもらえたので、そこでしっかりと結果を出せるようにしたいと思います」(萩野選手)

女子400m個人メドレーは、バタフライから積極的なレースを展開する清水咲子選手(ミキハウス)でしたが、背泳ぎが終わったところで高橋美帆選手(ミキハウス)が逆転。得意な平泳ぎで清水選手との差を広げた高橋選手は、最後の自由形でそのまま逃げ切ってフィニッシュ。4分35秒55で優勝を果たし、派遣標準記録も突破して五輪内定を決めました。

後半、高橋選手に先行されてしまった清水選手でしたが、最後の自由形で粘りを見せて4分36秒68でフィニッシュ。派遣標準記録を0秒20上回る記録で、こちらも高橋選手と一緒に代表内定を手中におさめました。

「4年前の悔しさがあったので、代表が内定して本当にうれしいです。バタフライと背泳ぎがうまく泳げたことで、得意の平泳ぎと自由形に良い形でつなげられたんだと思います。日本記録は出ませんでしたが、自己ベストは出たので、そこは良かったと思います」(高橋選手)

「派遣標準記録を突破できたことはうれしいです。でも、いつまでも記録が4分35秒台でとどまっていたら世界から遅れてしまうので、もっと強くなって記録を伸ばしていきたいです」(清水選手)

この日行われた準決勝種目では、女子100mバタフライの2組目で新記録が誕生しました。
今年から高校1年生になったばかりの、池江璃花子選手(ルネサンス亀戸)。前半の50mを自身の日本記録と同じ27秒15でターンすると、後半もスピードは衰えず、そのまま0秒01ながら日本記録を更新する57秒55で泳ぎ切りました。

「雰囲気の違うこの大会で、前半から積極的に泳げたのが良かった。練習がきつくて、イヤになることもありましたけど、それを踏ん張って乗り越えてきたからこういう結果が出たんだと思います。明日も積極的なレースをしたいです」(池江選手)

男子400m自由形では、江原騎士選手(自衛隊)が最後の最後まで粘りを見せましたが、惜しくも派遣標準記録には届きませんでした。しかし、自己ベストを更新する3分47秒43での優勝に「明日の200mは、この結果をプラスに捉えて臨みます」と前を向きます。

女子400m自由形は、五十嵐千尋選手(日本体育大学)が前半の100mから思い切ったレースを展開します。記録は4分09秒70で、2位以下に5秒近くの差をつけて優勝しました。

全てを懸けて今大会に出場する全選手たちが、最高の力を発揮できるように、皆さんのご声援をよろしくお願いします。

※写真1:泳ぎ終わって笑顔の萩野選手
※写真2:表彰式で喜びを見せる高橋選手
※写真3:日本新記録を樹立した池江選手の泳ぎ

©フォート・キシモト

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