【水球】FINA水球ワールドリーグ インターコンチネンタルトーナメント 1日目
水球の世界3大大会のひとつである、FINA水球ワールドリーグ インターコンチネンタルトーナメント。スーパーファイナルを懸けた戦いが、横浜国際プールで開幕しました。
初日の1戦目はアメリカ対オーストラリア。第1ピリオドは両チームともに相手の様子を伺うようなスタートで0対0で終えますが、第2ピリオド開始直後にリチャード・キャンベル選手(オーストラリア)が先制点を奪い、試合が動き始めます。
先制されたアメリカは、すぐにキャプテンのトニー・アベゼド選手(アメリカ)がゴールを奪い返して同点に追いつくと、さらに1点を加えて前半を2対1のアメリカリードで後半へ。
第3ピリオドからは試合のペースを掴んだアメリカが得点を重ねていき、5対2として3点のリードを奪います。第4ピリオドではオーストラリアが1点差に詰め寄る場面もありましたが、アメリカが追加点奪って引き離す展開。結果、8対6でアメリカが初戦を飾りました。
2戦目に行われたのは、カザフスタン対ブラジル。リオデジャネイロ五輪開催国として、存分に強化してきた姿を見せつけてくれました。
試合開始1分も経たないうちに、ブラジルのアドリアン・パチェス選手が先制すると、そこから怒濤のゴールラッシュ。第1ピリオド終了時点で0対6の大量リードを奪います。
少しでも維持を見せたいカザフスタンは、第2ピリオドに入ってムラト・シャケノフ選手がブラジルのエクスクルージョンファウルから得点を奪います。カザフスタンは3分後に追加点を奪いますが、ブラジルはそれを上回る4点を追加。前半を2対10のブラジルリードで終了します。
第3、4ピリオドも終始ブラジルのペースで試合が進み、順調に得点を重ねたブラジルが5対19という大量得点でカザフスタンに勝利しました。
初日の最終戦は、日本対中国。日本は試合開始直後から、若手中心のメンバーで挑んでいた中国に襲いかかります。まず先制点を奪ったのは、日本代表キャプテンの志水祐介選手。地元熊本県への想いを形にして表したかったと話したとおり、想いが詰まったファーストゴールを見せてくれます。その後も中国に攻撃する隙を与えることなく得点を重ね、第1ピリオドを6対0で終了しました。
第2ピリオドに入ると、少し勢いが低下。角野友紀選手(日本)のエクスクルージョンファウルから中国がタイムアウト。ペースダウンさせられたところで、朱格林選手(中国)に1点を返されます。日本も足立聖弥選手が2点を連続で奪いますが、中国も2点を追加。前半は8対3で終了します。
第3ピリオドに入ると、リズムを持ち直した日本が怒濤のゴールラッシュ。一気に8得点を奪うと、第4ピリオドに入っても勢いは止まりません。残り1分となったところで、ファーストゴールを奪った志水選手が、再度得点を奪って試合終了。21対5で日本が大量リードで勝利しました。
「スタートは良かったんですが、第2ピリオドにリズムが悪くなって点を獲られてしまいました。一度歯車が狂うと点を奪われてしまうところは課題です。これからの試合ひとつ一つが勝負になっていきますので、気を抜かないように頑張ります」(大本洋嗣ヘッドコーチ)
大会2日目は、1戦目がオーストラリア対ブラジル、2戦目は中国対カザフスタン、そしてアメリカ対日本の3試合が予定されています。
32年ぶりの五輪に向けて鍛錬を積み、パスラインディフェンスとカウンターという武器を手に世界と戦う水球日本代表『ポセイドンジャパン』へのご声援、これからもよろしくお願いします。
※写真1:5得点を上げた荒井陸選手
※写真2:荒井選手に次ぐ3得点の足立聖弥選手
※写真3:中国戦に挑むポセイドンジャパン
©フォート・キシモト
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