【水球】FINA水球ワールドリーグ インターコンチネンタルトーナメント 2日目
5月10日に横浜国際プールで開幕を迎えたFINA水球ワールドリーグ インターコンチネンタルトーナメントは、2日目を迎えました。
この日はオーストラリア対ブラジルからスタート。
先制ゴールを奪ったのはオーストラリアのアイダン・ローク選手。さらにミッチェル・エマリー選手もゴールを決めますが、オーストラリアのエクスクルージョンファウルからブラジルのグスタボ・ギマラエス選手が1点を返して第1ピリオドを終了。
第2ピリオドに入ると、終始オーストラリアペースでゲームが進みます。4得点を追加し、ブラジルに4点の差をつける6対2で前半を終了しました。
第3ピリオドもオーストラリアの勢いは止まりません。ジョエル・スウィフト選手が7点目を皮切りに一挙6得点。ブラジルも3点を追加しますが、点差は開いてしまいます。
第4ピリオドはブラジルが追い上げを見せますが、9点目を奪ったところで試合終了。13対9でオーストラリアが今大会初勝利を納めました。
2戦目は中国対カザフスタン戦です。
第1ピリオドから点を取り合うシーソーゲーム。中国は盧文輝選手の先制ゴールから立て続けに2点を奪いましたが、カザフスタンもすぐさま点を奪い返します。第1ピリオド終了前には、ルスタム・ウクマノフ選手(カザフスタン)のテクニカルなゴールで追いつき、5対5で第2ピリオドへ。
その第2ピリオド開始早々、中国のエクスクルージョンファウルを受けて素早いリスタートを見せたマキシム・ジャルダン選手(カザフスタン)が6点目を決めて、このゲームではじめてリードを奪います。その後も順調に得点を重ねたカザフスタンは、6対9で前半を終了します。
後半になると、両チームとも少しペースダウン。スローゲームの様相で中国は2点、カザフスタンは3点をそれぞれ追加し、カザフスタンがリードを4点にして最終第4ピリオドを迎えます。
中国も粘りを見せて2得点を挙げますが、カザフスタンはルスタム・ウクマノフ選手が3点を奪い、さらに点差を広げてゲームセット。10対15でカザフスタンが勝利しました。
そしてアメリカ対日本の3戦目。
先制ゴールはアメリカのジョン・マン選手。日本もチャンスがありましたが決めきることができず、逆に2点を奪われてしまいます。アメリカはさらに、日本の柳瀬彰良選手のファウルで得たペナルティースローを決めて4得点。このまま日本はゼロ得点かと思われましたが、第1ピリオド終了間際、隙を突いたカウンターで大川慶悟選手のアシストから竹井昂司選手がゴールを奪い、4対1で第2ピリオドへ。
最後に良い流れで終われた第1ピリオドの勢いそのままに、第2ピリオドでは日本が攻勢に転じます。開始1分30秒でアメリカディフェンスの内側に切り込んでいった足立聖弥選手にパスが通って得点すると、日本得意のカウンターアタックで筈井翔太選手の好アシストで志賀光明選手が続けて得点します。日本ゴールを守る棚村克行選手は好セーブを何度も見せますが、アメリカの攻撃も激しさをましていき、結局3点差は縮まらず、6対9で前半を終了。
何とか点差を縮めたい日本は、後半第3ピリオド開始直後、高いスピードを誇る足立選手がゴールを奪い、アメリカのジェシー・スミス選手のエクスクルージョンファウルからのセットプレーで竹井選手がゴールを奪います。しかし、その後はアメリカが高さをうまく使った攻撃で得点を重ねて行き、飯田純士選手のエクスクルージョンファウルからルカ・カピード選手がゴールを決め、その後もブレッド・ボナニ選手が得点。点差が4に広がる9対13で最終第4ピリオドを迎えます。
最後の攻撃で追いつきたいところでしたが、いきなりアメリカのボナニ選手にゴールを奪われます。竹井選手がペナルティースローで1点を返しますが、飯田選手の永久退水となる3つ目のエクスクルージョンファウルからアメリカが追加点を奪い、点差をもう一度4点に戻します。
ここから日本が得意のカウンターで連続2得点を挙げると、足立選手からのアシストでセンターに切り込んだ竹井選手がゴールを奪い、3連続得点。追い上げムードを作ります。
しかし、アメリカが2点を追加して日本を引き離し、最後は大川選手が得点しますが、これで試合終了。17対14でアメリカが日本に勝利しました。
「良いところはありましたが、勝ちたかったので悔しい気持ちです。最後の最後、勝負をかけるところで息切れしてしまった。ですが、アメリカ相手に14得点したことは、攻撃力は確実に上がっている証拠になると思っています」(大本洋嗣ヘッドコーチ)
アメリカが全勝、日本とオーストラリア、カザフスタンとブラジルがそれぞれ1勝1敗で並び、中国が2敗となって向かえる大会3日目は、ブラジル対中国が1戦目、2戦目にはカザフスタン対アメリカ、最後の3戦目は日本対オーストラリアの3試合が行われます。
32年ぶりの五輪に向けて鍛錬を積み、パスラインディフェンスとカウンターという武器を手に世界と戦う水球日本代表『ポセイドンジャパン』へのご声援、これからもよろしくお願いします。
※写真1:試合前に気合いを入れる日本代表ポセイドンジャパン
※写真2:何度も日本ゴールを好セーブで守った棚村選手
※写真3:竹井選手はひとり5得点と気を吐く
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