【飛込】日本室内選手権飛込競技大会 翼ジャパンダイビングカップ 1日目
6月3〜5日の日程で行われる、日本室内選手権飛込競技大会兼国際大会派遣代表選手選考会(翼ジャパンダイビングカップ)が開幕を迎えました。
この大会では、リオデジャネイロ五輪に出場する坂井丞選手(ミキハウス)と板橋美波選手(JSS宝塚)が出場。さらに17歳以下の選手にとっては、世界ジュニア選手権の代表派遣選考を兼ねている大事な大会になります。
その初日に行われた種目は男子14〜15歳区分3m飛板飛込、女子14〜15歳区分高飛込、女子3m飛板飛込と男子1m飛板飛込に、男女の3mシンクロナイズドの合計6種目です。
リオデジャネイロ五輪に出場する板橋選手も出場していた、女子3m飛板飛込決勝。1本目の5152Bを大きなミスなくスタートさせると、そのままトップをキープしたまま5つの演技を終えて324.80で優勝。2位には馬淵優佳選手(JSS宝塚)が283.25で入りました。
し烈だったのは3位争い。4本目を終えて3位につけていたのは宮本葉月選手(土佐女子高校)。宮本選手から0.10差の4位につけていたのは中学生の金戸凜選手(日出中)、そして5.30差に三上紗也可選手(米子DC)がつける三つ巴。誰にでもチャンスのある状況で最初に飛んだ宮本選手は、5335Dを50.75として合計を277.55とします。間に3人を挟んで、三上選手は305Bを飛びます。得点は52.50。合計が274.00で惜しくも宮本選手に届きません。そして次が5134Dを選択した金戸選手。50.85以上ならメダル獲得のチャンスというプレッシャーが強すぎたのか、ミスが得点に響いて41.25。結果、3位は宮本選手が獲得しました。
男子1m飛板飛込決勝では、抜きつ抜かれつの激しい展開。トップスタートを切った池田匠見選手(日本大学)は4本目までトップを守りますが、5本目の205Cで28.50のミスダイブ。その隙を突いてトップに立ったのは、7位スタートから本数を重ねるごとに順位を上げていき、5本目の5152Bで62.40を獲得した伊藤洸輝選手(JOC EA)。2位に10ポイント差をつけており、そのまま逃げ切るかと思われましたが、6本目の405Cで68.20の高得点を獲得した千歩純一(日本体育大)が伊藤選手を3.15上回る、335.80で優勝を果たしました。伊藤選手は惜しくも332.65の2位となり、3位には遠藤正人選手(日本体育大)が入りました。
男子3mシンクロナイズドでは、1m飛板飛込で優勝した千歩選手と3位の遠藤選手のペアが安定した力を見せて、350.46で優勝しました。女子の同種目で1本目からトップに立ったのは、安田舞選手(米子DC)と金戸選手の中学生ペア。高校生、大学生を相手に一歩も譲らない演技を見せつけて、合計得点は280.89。最後まで1位を守り抜いて優勝を飾りました。
男子14〜15歳区分3m飛板飛込で440.75を獲得して優勝したのは、遠藤拓人選手(JOC EA)。女子14〜15歳区分高飛込は、荒井祭里選手(JSS宝塚)が335.50で優勝しました。
大会2日目には、女子14〜15歳区分3m飛板飛込、男子14〜15歳区分高飛込、男子3m飛板飛込の予選決勝に加えて、女子高飛込の決勝が行われます。
たった1秒ほどの間に行う美しさを追求した演技と、水しぶきをあげないノースプラッシュを追い求めるダイバーたちに、引き続きご声援をよろしくお願いします。
※写真1:女子3m飛板飛込での表彰式
※写真2:男子1m飛板飛込で優勝した千歩選手
※写真3:女子3mシンクロナイズドを制した中学生ペアの安田選手と金戸選手
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