2016.06.04

【飛込】日本室内選手権飛込競技大会 翼ジャパンダイビングカップ  2日目

東京辰巳国際水泳場で行われている、日本室内選手権飛込競技大会兼国際大会派遣代表選手選考会(翼ジャパンダイビングカップ)。大会2日目は、4種目が行われました。

リオデジャネイロ五輪代表の板橋美波選手(JSS宝塚)が出場する、女子高飛込決勝。1本目を終えて板橋選手がトップに立ちます。しかし2本目の305Bで、回転過多のしぶきが大きく上がるミスダイブ。これを40.50として、3位まで順位を落とします。変わってトップに立ったのは、137.50の同点で荒井祭里選手(JSS宝塚)と佐々木那奈選手(JSS宝塚)の2人。3本目には佐々木選手が単独トップに立ちます。

そして最後の5本目。佐々木選手、荒井選手を追いかける板橋選手は、得意の5253Bを会心の演技でノースプラッシュ。78.40を獲得しますが、佐々木選手には惜しくも4.95ポイント届かず。結果、大きなミスなく5本を飛びきった佐々木選手が334.30で優勝、2位に329.35で板橋選手、そして荒井選手が309.90の3位となりました。

「五輪の選考会以来、モチベーションが上がらず全然良い練習ができない日々が続きました。でも、今大会は世界ジュニア選手権の選考もかかっていますし、もう一度やるんだ、という気持ちを強く入れて臨みました。その結果、優勝できたことは本当にうれしいです」(佐々木選手)

板橋選手とともにリオデジャネイロ五輪に出場する坂井丞選手(ミキハウス)は、男子3m飛板飛込決勝に出場。こちらは全く危なげない演技を披露。1本目から安定して70点台をキープ。4本目の205Cで63.00と点数を落としてしまいますが、続く307Cでは84.00を獲得。そして、見せ場はラスト5本目。昨年のロシア・カザン世界水泳選手権で、この種目の決勝進出者のほとんどが飛んでいた難易度3.8の109Cに、坂井選手も挑戦。

「試合で使ったのは2回目で、大学時代に挑戦した1回目は回りきれずに20点くらいしか獲れませんでした」という109Cでしたが、しぶきは大きくあがってしまったものの、しっかりと回りきって入水。得点は62.70を獲得して、合計430.40の、ひとり400点を超える演技で優勝を果たしました。2位は、初日の1m飛板飛込で優勝した千歩純一選手(日本体育大学)が393.45で入り、須山晴貴選手(島根大学)が385.10で3位という結果でした。

「直前に行っていた京都での合宿では本当にボロボロで、もっと酷い結果を覚悟していました。でも、大会が近づくにつれて徐々に空中感覚や助走の感覚が良くなってきて、ここまで戻すことができました。あとは入水がついてくれば、さらに点数を上げられると思います」(坂井選手)

世界ジュニア選手権の選考がかかっている女子14〜15歳区分3m飛板飛込は、荒井選手が安定した演技を披露して、354.40で優勝。女子と同じく選考種目である男子14〜15歳区分高飛込は井戸畑和馬選手(大阪水泳学校)が375.15で優勝を果たしました。

大会最終日には、女子1m飛板飛込の予選決勝、男子高飛込の予選決勝、そして男女の10mシンクロナイズドが行われます。

たった1秒ほどの間に行う美しさを追求した演技と、水しぶきをあげないノースプラッシュを追い求めるダイバーたちに、引き続きご声援をよろしくお願いします。

※写真1:女子高飛込で優勝して笑顔の佐々木選手
※写真2:109Cにチャレンジした坂井選手
※写真3:女子14〜15歳区分3m飛板飛込で優勝した荒井選手

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