【競泳・水球】リオデジャネイロ五輪 3日目
第31回オリンピック競技大会がブラジル・リオデジャネイロで開幕して、3日目の競技が終わりました。
3日目には競泳競技に加えて、水球競技のブラジル戦が行われました。
初日、トビウオジャパンに勢いを与える金メダルを男子400m個人メドレーで金メダルを獲得した萩野公介選手が、複数種目でのメダル獲得を目指し、男子200m自由形決勝に出場。
準決勝後、「自分の得意なレースが出ると思います」と自信をのぞかせていました。その言葉通り、前半を少し抑え気味に入り、後半勝負の展開。しかし、孫楊選手(中国)やチャド・レクロス選手(南アフリカ)が前半から攻めていき、萩野選手は100mを折り返した時点で8位、150mをターンしても8位と思うように順位を上げられません。
ラスト50m、溜めた力を爆発させるようにキックを入れて追い上げを図りますが、残念ながら届かず。1分45秒90の7位となりました。
「最後まで脚を溜めて後半勝負と思っていましたが、やはり前半がもっと速くないとダメですね。明日の4×200mリレーは気持ちを切り替えて、チームとして頑張ります」(萩野選手)
トビウオジャパンが登場するもうひとつの決勝種目は、男子100m背泳ぎ。ロンドン五輪で銅メダルを獲得した入江陵介選手は、2大会連続のメダル獲得に挑みます。
「まだ泳ぎが空回りしている」とレース後に話したように、持ち味の後半になってもなかなかスピードが上がらず、53秒42の7位入賞という結果になりました。
「メダルを目指していましたので、とても残念です。悔しいのひと言です。まだ200mもメドレーリレーもありますから、しっかりと意識を変えてやっていきたいと思います」(入江選手)
この日の準決勝種目は、男子200mバタフライと女子200m個人メドレー。男子200mバタフライでは、萩野選手とともに初日の男子400m個人メドレーでメダルを獲得した瀬戸大也選手と、昨年のロシア・カザン世界水泳選手権からメキメキと力をつけてきた坂井聖人選手がそれぞれ順当に決勝進出を果たします。女子200m個人メドレー準決勝に出場した寺村美穂選手と今井月選手。寺村選手は2分11秒03の、8位まであと0秒16という僅差の9位となり、今井選手は2分12秒53の15位で準決勝敗退となりました。
そのほかの結果は、以下の通りです。
・女子200m自由形予選 五十嵐千尋選手 1分57秒88 17位
・女子200m自由形予選 池江璃花子選手 1分58秒49 21位
水球競技は、目標のベスト8に向けて落とすことができないブラジル戦を迎えます。
6月に行われたFINA水球ワールドリーグ スーパーファイナルでは勝利している相手だけに、その再現を狙いたいところ。
試合開始早々、先制ゴールを奪ったのは志賀光明選手。さらに荒井陸選手も続き、さい先良いスタートを切ります。ですが、地元の大声援に押されたブラジルはすぐに同点に追いつくと、一気に5連続得点で第1ピリオドを2対5のブラジルリードで終えます。
第2ピリオドに入っても、ブラジルの勢いが止まりません。さらに連続で3点を追加し、日本との差を6点まで広げます。第2ピリオドは6分が経過したところで、日本は獲得したペナルティースローのチャンスを竹井昂司選手がきっちりと決めて、ようやくブラジルの連続得点をストップさせ、そのまま前半を終了。3対8と大きくブラジルにリードを許した状態で、後半戦に突入します。
第3ピリオドに入ると、ブラジルが点を奪えば日本も奪い返す展開。第3ピリオドが5分を経過したところで10点目を奪ったブラジルは、立て続けにさらに2点を追加してその均衡を破ります。第3ピリオド終了間際、遠いところから志賀選手が放ったシュートがブラジルゴールを揺らし、何とか1点を返します。
7対12という厳しい状況で迎えた最終ピリオド。最後までブラジルは攻撃の手を休めることはありません。ブラジルのフェリペ・ペローネ選手がこの試合4点目となるゴールを奪うと、ヨシップ・ヴルリッチ選手が自身5得点となる14点目を追加。日本は残り1分を切ったところで、竹井選手が1点を返しますが、残り1秒でブラジルがダメ押しの16点目を挙げて試合終了。8対16で日本はブラジルに敗退しました。
水球競技は、現地時間の10日、大会5日目の9時から3戦目となるオーストラリアとの対戦を迎えます。
大会4日目は、メダル獲得の期待がかかる瀬戸選手と坂井選手の男子200mバタフライの決勝が行われます。予選競技は、塩浦慎理選手と中村克選手が出場する男子100m自由形、カザン世界水泳選手権金メダリストの星奈津美選手と、7月にメダル圏内に飛び込む記録を出した長谷川涼香選手が200mバタフライに登場。さらに男子200m平泳ぎに小関也朱篤選手と渡辺一平選手が、男子4×200mリレーに萩野選手、江原騎士選手、小堀勇氣選手、そして大ベテランの松田丈志選手が挑みます。
世界最高峰の舞台で、最高の戦いを繰り広げる選手たち。『センターポールに日の丸を』のスローガンを胸に、世界で戦い続ける選手たちに引き続きご声援をよろしくお願いします。
※写真:フォート・キシモト
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