2016.09.03

【競泳・飛込・水球】第92回日本学生選手権水泳競技大会 2日目

“懸けろ想いを 青春を 黄金世代 頂上決戦”と銘打って開催されている、第92回日本学生選手権水泳競技大会も2日目を迎えました。

競泳は、激しい学校対抗戦に拍車がかかる2日目。この日も大会新記録が誕生する、レベルの高いレースが続きました。

男子100mバタフライ決勝は、リオデジャネイロ五輪の代表で、今大会も実力を見せつけるようなレースで200mバタフライを制した坂井聖人選手(早稲田大学)が出場。ですが、100mが得意な川本武史選手(中京大学)が前半を24秒08で折り返すと、後半に入ってもスピードが衰えません。最終的には、坂井選手に1秒近くの差をつける51秒34の好記録で優勝。大会新記録を樹立しました。

「なかなかベストが出ていなかったので、納得できるタイムが出て良かったです。これを次のステップにつなげていきたいと思います」(川本選手)

男子200m個人メドレーは、萩野公介選手(東洋大学)と瀬戸大也選手(早稲田大学)のライバル対決に注目が集まります。「バタフライのスピードはとても出ている」と話す萩野選手は、スタートして一気に飛び出し、得意な背泳ぎでも瀬戸選手との差を広げていきます。最後は余裕を持ってフィニッシュし、1分57秒13で優勝。瀬戸選手は1分59秒93の2位となりました。

その30分後、男子4×100mメドレーリレーで、萩野選手と瀬戸選手はふたりとも第1泳者の背泳ぎを担当し、再度の対戦。背泳ぎが得意な萩野選手は53秒08で第2泳者に引き継ぎます。反対に、背泳ぎを苦手としている瀬戸選手でしたが、こちらも53秒98という好記録で第2泳者の渡辺一平選手にバトンタッチ。瀬戸選手、渡辺選手、そしてバタフライには坂井選手とオリンピアンを3人そろえている早稲田大学が、萩野選手率いる東洋大学を先行し、最後の自由形でも荒木優介選手がきっちりと逃げ切って3分35秒00の大会新記録で、早稲田大学が優勝しました。

2日目を終えた時点での総合順位は、以下の通りです。
・男子
1位 明治大学 226点
2位 中京大学 201点
3位 早稲田大学 186.5点
4位 東洋大学 179点
5位 中央大学 178点
6位 日本大学 176点
7位 法政大学 105点
8位 近畿大学 104点

・女子
1位 東洋大学 305.5点
2位 日本体育大学 245.5点
3位 中京大学 190点
4位 筑波大学 163点
5位 神奈川大学 156点
6位 日本大学 111点
7位 早稲田大学 103点
8位 近畿大学 77点

広島県は福山市緑町公園屋内競技場で、この日に開幕を迎えたのは飛込です。
男子3m飛板飛込と女子高飛込の予選決勝が行われました。

男子3m飛板飛込は、3本目で池田匠見選手(日本大学)がトップに立ちますが、4本目の205Bで66.00ポイントを獲得した遠藤正人選手(日本体育大学)が1位に上がります。5本目もトップをキープしていましたが、大きなミスのない安定した演技でじりじりと順位を上げてきていた須山晴貴選手(島根大学)が、最後の6本目の5337Dでも61.25と、大きなミスもなく、トータル380.25で演技を終えます。
その後の演技順だった遠藤選手は、最後の407Cでミスダイブ。得点が45.90となってしまい、トータル370.65。結果、須山選手が逆転で優勝しました。

女子高飛込では、最初から最後まで隙のない演技をした榎本遼香選手(筑波大学)が終始トップをキープしたまま、トータル299.45で優勝を果たしました。

神奈川県・相模原市立総合水泳場で行われている水球は、準々決勝と準決勝が男女で11試合行われ、最終日の決勝と3、4位決定戦に進んだ4校が決定しました。

女子はノーシードの早稲田大学が前年度準優勝の日本体育大学を破り決勝戦に駒を進め、男子は王者、日本体育大学が順当に勝ち上がり、明日の決勝戦に臨みます。

最終日の組合せは以下のとおりです。
・男子
7位決定戦 中京大学 対 明治大学
5位決定戦 専修大学 対 成蹊大学
3位決定戦 新潟産業大学 対 早稲田大学
決勝戦 日本体育大学 対 筑波大学

・女子
3位決定戦 びわこ成蹊スポーツ大学 対 日本体育大学
決勝戦 秀明大学 対 早稲田大学

チームのために、自分の持てる力を最大限出し切って戦う選手たちに、明日もご声援をよろしくお願いします。

※写真1:100mバタフライで歴代3位の51秒39で優勝した川本選手
※写真2:200m個人メドレーで優勝した萩野選手
※写真3:大会新記録で男子4×100mメドレーリレーを制した早稲田大学

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