2016.10.25

【競泳】第58回 日本選手権(25m)水泳競技大会/FINAスイミングワールドカップ2016東京大会 1日目

全9戦で行われるFINA/airweaveスイミングワールドカップ2016。その第8戦目となる東京大会がいよいよ開幕しました。

リオデジャネイロ五輪のメダリストたちも多く出場するなか、特に際立ったのはカティンカ・ホッスー選手(ハンガリー)。女子200m自由形を最初に制すると、女子50m背泳ぎはエミリー・シーボーム選手(オーストラリア)に100分の7秒差で勝利。女子200m個人メドレー、女子200m背泳ぎも制して、初日だけで、なんと4冠。女子100mバタフライは3位でしたが、それでも5種目に出場するという『Iron Lady』の強さを見せつけました。

そのホッスー選手に食らいつき、200m個人メドレーで2位に入ったのが寺村美穂選手(セントラルスポーツ)。個人メドレーは日本記録まであと0秒14に迫る2分06秒11でしたが、その前に行われた女子100m平泳ぎで、1分04秒05の短水路日本新記録を樹立して3位に入りました。

「4秒台は出したい、とコーチとも話をしていましたが、まさか日本記録を出せるとは思っていませんでした。個人メドレーでも日本記録を出したかったですが、平泳ぎで日本記録を出せたことは素直にうれしいです」(寺村選手)

日本記録には届きませんでしたが、女子100mバタフライで56秒42の短水路世界ジュニア新記録、短水路日本高校新記録を樹立したのは、池江璃花子選手(ルネサンス亀戸)でした。また、女子50m自由形では24秒61の6位と、100mバタフライとともに日本記録、表彰台に届かなかった悔しさを隠しませんでした。

「日本記録を狙っていましたし、表彰台にも上りたかったのでとても悔しいです。レベルの高い海外選手たちと泳ぐのは楽しいです。2日目は1日目みたいな悔しい思いをしないように準備していきます」(池江選手)

日本人で唯一優勝を果たしたのは、200mバタフライと400m個人メドレーで2冠の瀬戸大也選手(日本)。この日、100m個人メドレーにも出場し、3種目をこなした瀬戸選手は「タフになるために、このワールドカップに参戦している」と強い意志で最後まで力を出し切っていました。

また、リオデジャネイロ五輪のメダリストであるカイル・チャルマーズ選手(オーストラリア)やチャド・レクロー選手(南アフリカ)も、それぞれ優勝を果たし、世界トップレベルの力を見せつけていました。

大会2日目も、五輪メダリストたちのハイスピードレースや、多くの海外選手たちとしのぎを削る戦いを見せる日本人選手たちのレースなど、見どころが満載です。

世界に挑み続ける選手たちに、引き続きご声援をよろしくお願いします。

※写真1:大会初日に4冠を果たしたホッスー選手
※写真2:100m平泳ぎで短水路日本高校新記録を樹立した寺村選手
※写真3:池江選手は100mバタフライで新記録を更新

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