【競泳】第58回 日本選手権(25m)水泳競技大会/FINAスイミングワールドカップ2016東京大会 2日目
FINA/airweaveスイミングワールドカップ2016の東京大会も、早くも最終日を迎えました。1日目もレベルの高いレースが行われましたが、2日目もハイレベルな戦いが繰り広げられました。
2日目には、4冠を果たした1日目を超える6種目に出場したカティンカ・ホッスー選手(ハンガリー)。連続する出場種目に、最後はさすがに疲れを見せていましたが、それでも200mバタフライ、100m背泳ぎ、100m個人メドレー、400m個人メドレーの4冠を果たし、100mバタフライと400m自由形は2位という結果。2日間で11種目に出場し、8種目で優勝を飾りました。
そのホッスー選手を上回るレースをして、今大会のベストパフォーマンス賞に輝いたのは、アリア・アトキンソン選手(ジャマイカ)でした。
50m平泳ぎに出場したアトキンソン選手は、スタートから一気にスピードに乗ると、そのまま最後まで押し切ってフィニッシュ。タイムはなんと、28秒64。短水路世界新記録が誕生しました。
「世界記録が出て、本当にうれしいです。速く泳ぎたい、とはやる気持ちを抑え、冷静になってレースに臨んでみたら、とても良い結果が出ました。12月の世界短水路水泳選手権でも、今回と同じようにリラックスしてレースに臨んで、2つの金メダル、そして世界新記録を目指したいと思います」(アトキンソン選手)
もうひとりのベストパフォーマンス賞に輝いたのは、100m個人メドレーで短水路世界記録にあと0秒25まで迫る、50秒55で優勝した記録が決め手になったウラジーミル・モロゾフ選手(ロシア)でした。
日本人選手のなかで、最もFINAポイントが高かった男女の選手におくられるJOC杯を獲得したのは、200m平泳ぎで2分16秒75で優勝した金藤理絵選手(Jaked)と、2日間で6種目に出場し、うち200mバタフライ、200m、400m個人メドレーの3冠を果たした瀬戸大也選手(日本)でした。
また、1日目に表彰台に乗ることができなかった悔しさを晴らすかのように、出場した3種目すべてで表彰台を獲得し、さらに新記録も樹立したのは池江璃花子選手(ルネサンス亀戸)です。
100m自由形で出した52秒39の短水路日本高校新記録を皮切りに、100m個人メドレーでは短水路日本新記録と短水路世界ジュニア新記録、そして50mバタフライでも短水路世界ジュニア新記録と短水路高校新記録を樹立する活躍を見せてくれました。
「1日目のレースでは、100mバタフライで狙っていた日本記録更新を達成できなかったことが、そのあとのレースに響いてしまいました。その反省を生かして、今日はスタートの100m自由形から良い記録で泳げたので良かったです。女子の自由形短距離は世界に比べると弱い、と言われているのですが、私がこれから引っ張っていけるようになりたい、と強く今大会を終えて思いました」(池江選手)
2日間で64種目というハードな大会を戦い抜いた選手たちへのご声援、ありがとうございました。日本代表選手たちは、これからまた香港に移動し、ワールドカップ最終戦に挑みます。
世界に挑み続ける選手たちに、引き続きご声援をよろしくお願いします。
※写真1:ベストパフォーマンス賞を受賞したアトキンソン選手(左)とモロゾフ選手(右)
※写真2:JOC杯を獲得した、金藤選手(左)と瀬戸選手(右)のふたり
※写真3:50m平泳ぎで短水路世界新記録を樹立したアトキンソン選手
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