【水球】第10回アジア水泳選手権2016 2日目
アジアナンバーワンを決める戦いである、第10回アジア水泳選手権の2日目。この日も行われた競技は水球競技(東京体育館プール)のみになります。
2017年ハンガリー・ブダペスト世界水泳選手権の出場権を懸けた戦いにも熱が帯び始めています。
この日の女子の第1試合はカザフスタン対タイ戦。前日に香港に22点を獲得して勝利した勢いそのままに、第1ピリオドからタイゴールを責め立てます。前半を折り返して12対1とリードを奪ったカザフスタンは、その後もタイに点を奪われながらも得点を積み重ねていき、最終的には19対5でカザフスタンが2勝目を挙げました。女子第2試合は、香港対シンガポール。ともに1敗同士の戦いは、毎ピリオド点を奪い続けたシンガポールが3対10で今大会初勝利を奪い取りました。
女子第3試合は、日本対ウズベキスタン。第1ピリオドに日本が5点を奪うと、第2ピリオドも5点を追加。さらに、ゴールキーパーの青木美友選手がウズベキスタンから放たれた4本のシュートをすべてセーブする活躍もあり、前半を終了した時点で10対1のリードを奪います。第3、4ピリオドにはウズベキスタンに2点ずつ奪われますが、日本も負けじと第3ピリオドに2得点、第4ピリオドには3得点を挙げて試合終了。15対5で今大会2つ目の白星を手にしました。
「途中、相手に捕まれたことで動きが止まってしまいました。今日の相手に止められているようでは、世界レベルにあるチームには太刀打ちできない。今回、カザフスタンや中国に負けるようでは世界が目指せないと思っているので、しっかりと戦略を立てて臨みます」(加藤英雄ヘッドコーチ)
午後から始まった男子の試合。第1試合は、香港対シンガポール戦(グループA)。今大会初勝利を懸けたこの戦いは、前半から試合をコントロールしていたシンガポールが4対11で香港に勝利。続く第2試合は、フィリピン対サウジアラビア戦(グループB)です。こちらも1勝目を懸けた戦いでしたが、第1ピリオドからサウジアラビアが4点を獲得。対するフィリピンは1得点。何とか追いすがりたいフィリピンは、第2、第3、第4ピリオドと徐々に奪う得点を上げていきますが、サウジアラビアも得点を積み重ね、結果7対10でサウジアラビアが勝利しました。
男子第3試合は、イラン対カザフスタン。初日の香港戦で25点を奪って波に乗るカザフスタンが前半で8得点を挙げ、対するイランは1点を返すのが精一杯という展開。第3ピリオドに入っても、ミドルレンジから力強いシュートを放つカザフスタンの攻撃を止められないイランは、後半に6失点。結果、4対14でカザフスタンが女子とともに2勝目を挙げました。
男子第4試合の中国対日本戦。先制ゴールは中国が奪いますが、その後パーソナルファウルをもらって志賀光明選手がすぐさま同点にして、さらに3点を追加。第2ピリオドに入ると、ひやっとする場面もいくつかありましたが、カウンターから得点を追加していき、2対7と4点リードで後半第3ピリオドへ。
後半開始早々、志賀選手選手からのパスを受けた新代表の高田充選手が8点目となるゴールを奪い、さらに9点目を追加。中国は決め手に欠いてタイムオーバーになることもしばしば。第3ピリオドは中国が無失点で終わります。最終第4ピリオドは、中国、日本ともに1点ずつを追加したところで試合終了。3対10で日本が勝利しました。
「中国がタイムオーバーになる場面もありましたし、ディフェンスはかなり良かったと思います。反対にオフェンス面では、決めきれない場面が多く見られましたので反省点ですね。詰めの甘さが出てしまいました。アジアチャンプとしての責任感がありますから、今大会もしっかりと勝っていきたいと思います」(大本洋嗣ヘッドコーチ)
16日は女子3試合、男子4試合が行われ、女子日本代表は3勝目を懸けて香港と対戦。男子日本代表は全勝でトーナメントに進むべく、サウジアラビアとの対戦に臨みます。
アジアナンバーワンを懸けた戦いに臨む選手たちへのご声援をよろしくお願いします。
※写真1:中国戦で先制ゴールを奪う志賀選手
※写真2:チーム最多ゴールを奪った鈴木琴莉選手
※写真3:徐々にプレーの激しさが増していく(イラン対カザフスタン戦)
リザルトは大会公式HPから
http://www.asc2016tokyo.org/index.html
インターネット生放送はこちらから
https://abemafresh.tv/japanopen