【競泳】第13回世界水泳選手権(25m) 3日目
カナダ・ウィンザーで行われている第13回世界水泳選手権(25m)も、前半戦の折り返しである3日目が終了。この日は男子100mバタフライでチャド・レクロー選手が48秒08の短水路世界新記録を樹立し、さらに短水路日本新記録も誕生しました。
4×50mミックスメドレーリレーの予選は、諸貫瑛美選手、山中祥貴選手、川本武史選手、大内紗雪選手の4人で臨み、1分40秒47の短水路日本新記録を樹立して、午前中の予選を最高のかたちで終えます。
午後の決勝競技。まず注目を集めた女子100m自由形決勝は、3位で駒を進めていた池江璃花子選手が3コースに登場。前半を25秒40で折り返し、後半勝負に出ます。残り15mで伸びてきた池江選手でしたが、表彰台にはあとわずか0秒11届かず、52秒12の4位となりました。記録は自己ベストの日本短水路高校新記録でしたが、3位は同い年のライバル、ペニー・オレクシアック選手(カナダ)だっただけに、悔しいレースになりました。
池江選手はその後、女子50mバタフライ準決勝に出場し、25秒63の5位で決勝に進出を決めると、さらに最終種目の4×50mミックスメドレーリレーでも第3泳者で泳ぎます。
その4×50mミックスメドレーリレーは、直前に行われた男子50m背泳ぎの準決勝を22秒81の短水路日本新記録、そして短水路アジア新記録の1位で決勝に進出した好調の古賀淳也選手を第1泳者に、第2泳者は山中祥貴選手、第3泳者に池江選手、そして第4泳者には中学生の大内紗雪選手というメンバーで臨みます。
古賀選手が10分前に出した記録をさらに更新する22秒74の1位で山中選手に引き継ぎます。その山中選手は26秒48でバトンを渡し、第3泳者の池江選手は24秒89で最終泳者の大内紗雪選手にあとを託します。大内選手も予選より記録を上げる24秒34で泳ぎ切り、トータル1分38秒45の短水路日本新記録を樹立。
最初は4位と表示されましたが、3位だったイタリアが最終泳者の引き継ぎで−0秒11の失格。結果、繰り上がりで日本が銅メダルを獲得しました。
「僕がリードして引き継ぐことが大切だと考えていたので、その通りに泳げて、さらにメダルが獲れてうれしいですね」(古賀選手)
「予選からタイムを上げることはできませんでしたが、それでもこの4人でメダルが獲れてとてもうれしいです」(山中選手)
「レース前、大内選手とメダルを獲りたいね、と話していて、そのためにも私が3番では帰ってきたいと思っていたので良かったです」(池江選手)
「予選よりタイムを上げたことはもちろんですが、この4人のメンバーでメダルを獲れたと分かって本当にうれしかったです」(大内選手)
ほか、代表選手たちの結果は以下の通りです。
・男子200m平泳ぎ 決勝
高橋幸大選手:2分05秒40 8位
・女子200m背泳ぎ 決勝
赤瀬紗也香選手:2分05秒02 7位
高橋美紀選手:2分06秒29 8位
・男子100mバタフライ 決勝
川本武史選手:50秒37 6位
・男子100m個人メドレー 準決勝
瀬戸大也選手:52秒09 1位 決勝進出
塩浦慎理選手:52秒35 2位 決勝進出
・男子50m自由形 準決勝
伊藤健太選手:21秒65 13位
・女子100m個人メドレー準決勝
大橋悠依選手:1分00秒93 14位
・男子50m背泳ぎ 準決勝
金子雅紀選手:23秒65 13位
明日も世界を舞台に戦うトビウオジャパンの選手たちにご声援をよろしくお願いします。
※写真1:短水路日本新記録で銅メダルを獲得した4×50mミックスメドレーリレーのメンバー
※写真2:7年ぶりに50m背泳ぎで短水路日本新記録を更新した古賀選手
※写真3:池江選手は100m自由形で惜しくもメダルを逃す4位に
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http://www.omegatiming.com/Competition?id=000110000DFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF&sport=AQ&year=2016