2016.12.30

2016年もご声援ありがとうございました!

4年に一度のスポーツの祭典、第31回オリンピック・パラリンピックが開催された、2016年シーズンも終わりを告げました。

やはり、五輪はひとつの集大成であることを証明するような熱戦が、連日繰り広げられました。

日本選手団のなかで最初に金メダルを手にした萩野公介選手(東洋大学)。萩野選手に破れはしましたが、はじめての五輪で銅メダルを獲得した瀬戸大也選手(JSS毛呂山・早稲田大学)。このふたりの400m個人メドレーは、観るものを熱くさせてくれました。

さらに、北京五輪代表入りを果たして以来、なかなか世界の舞台で花を咲かせることができず、苦難の道を歩み続けていた金藤理絵選手(Jaked)。その苦悩があったからこそ、五輪の200m平泳ぎでは他との力の差を見せつけるようなレースをして、『努力は人を裏切らない』ことを私たちに見せてくれました。

200mバタフライでは、男女ともにドラマがありました。水の怪物と称されるマイケル・フェルプス選手(アメリカ)を200mバタフライで、100分の4秒まで追い詰めた若手の坂井聖人選手(早稲田大学)。病を乗り越え、2大会連続で銅メダルを獲得した星奈津美選手(ミズノスイムチーム)。ふたりとも、大舞台で持てる力を最大限に発揮して、最高の泳ぎを披露しました。

リレーでは、男子4×200mリレーで東京五輪以来となる銅メダルを獲得。この年、引退を表明した松田丈志選手(セガサミー)が見せる、最後の五輪での姿になりました。

2015年のロシア・カザン世界水泳選手権で、世界のメダリストに返り咲いた日本のシンクロナイズドスイミングは、五輪でもその勢いのまま、デュエット、チームともに銅メダルを獲得。笑顔と涙が入り交じる表彰台での選手たち姿は、感動を与えてくれました。

飛込は、高校生の板橋美波選手(JSS宝塚)が、高飛込で8位入賞して涙を見せました。スピード化が進むOWSでも、平井康翔選手(朝日ネット)が五輪出場2大会目で8位入賞を果たします。

32年ぶりに五輪出場を果たした男子水球は、初戦のギリシャ戦では途中で3点のリードを奪う試合運び。最終第4ピリオドで逆転されてしまいましたが、日本が編み出し、成長させてきた『パスラインディフェンス』が世界に対する武器となり得ることを証明した瞬間でもありました。

五輪が終わっても、2016年シーズンは続きました。インターハイ、全国中学、インカレ、岩手国体。10月には、FINA競泳ワールドカップが行われ、11月はアジア水泳選手権が24年ぶりに日本で開催されました。

そして、12月には五輪シーズンを締めくくる世界水泳選手権(25m)が、カナダ・ウィンザーで開幕。大会3連覇をかけて400m個人メドレーに挑み、その偉業を達成した瀬戸選手の活躍はもちろん、100m自由形という短距離で塩浦慎理選手(イトマン東進)が、銀メダルを獲得。金メダルまであと100分の1秒という接戦でした。五十嵐千尋選手(日本体育大学)や金子雅紀選手(YURAS)らもメダルを獲得し、メダル総数ではなんどアメリカに次ぐ第2位を獲得して、大会を終了しました。

連戦が続き、疲れもあるなかではありますが、年末には各競技でそれぞれ来シーズンに向けた冬の強化合宿が行われています。選手たちは気持ちを切らすことなく、自分をさらに上のレベルへ引き上げるために日々鍛錬を怠りません。

そんな選手たちへの皆さまのご声援が、力になっていることは間違いありません。2016年シーズンも終わりを迎えましたが、1年間、選手たちを応援してくださいまして本当にありがとうございました。

また来シーズンも、選手たちはきっと素晴らしい結果を残してくれることでしょう。
ぜひとも選手へのご声援を今後もよろしくお願いします。

応援、ありがとうございました。

※写真提供:フォート・キシモト