【飛込】2016年度飛込国際大会派遣選手選考会 1日目
2017年に入って競泳では世界記録が飛び出すなど、リオデジャネイロ五輪が終わっても盛り上がりを見せている水泳界。
飛込競技は、2017年度に行われる飛込競技における国際大会の代表選手を選考する、飛込国際大会派遣選手選考会が東京辰巳国際水泳場で2月4日に開幕しました。
初日は男子3m飛板飛込、女子高飛込に加え、男子10mシンクロナイズド、女子3mシンクロナイズドの4種目の決勝が行われました。
最初の決勝種目は、男子3m飛板飛込。リオデジャネイロ五輪代表の寺内健選手(ミキハウス)は棄権しましたが、同じ五輪代表の坂井丞選手(ミキハウス)が出場。
予選をトップで通過した坂井選手は、決勝でのその力を見せつけます。1本目の405B、2本目の107B、3本目の307Cまで危なげない演技で70点台をキープ。4本目の5154Bでは、足先まで整った演技に入水も決めて、81.60をマークします。
ラスト6本目は「飛ぶことが東京五輪につながる」とチャレンジの109C。入水は乱れたものの、予選よりは良い演技でまとめ、トータル438.20で優勝。ハンガリー・ブダペスト世界水泳選手権の選考基準得点を突破しました。
「選考基準ギリギリの得点になりましたが、それでも109Cは練習よりも良い演技ができたので、使ったことで良い経験になりました。守りに入ったら勝てませんから、これから東京五輪までは攻め続けていきたいと思います」(坂井選手)
405.65で2位に入ったのは、須山晴貴選手(島根大学)。須山選手は世界水泳選手権の選考基準に届きませんでしたが、ユニバーシアード大会の選考基準得点は突破しました。
女子高飛込の決勝は、1本目からリオデジャネイロ五輪でこの種目8位入賞を果たした板橋美波選手(JSS宝塚)が407Cで76.80をマークしてリード。佐々木那奈選手(JSS宝塚)が70.00で、荒井祭里選手(JSS宝塚)は67.20で板橋選手を追いかけます。
その後も大きなミスのない演技を続ける板橋選手は、5本目の5253Bも70.40で決めてトータル347.50を獲得。ブダペスト世界水泳選手権の選考基準得点を突破して優勝しました。
「左のアキレス腱を痛めた状態でしたが、それでもそこそこの演技はできたと思います。これからは2本目の2群をもっと安定させていくことと、109Cをしっかり飛べるようにしていって、夏は決勝の舞台で戦いたいです」(板橋選手)
2位には、キレの良い入水を連発していた佐々木選手。難易率の差もあり、一つひとつの得点は伸びませんでしたが、それでも安定した演技は健在。トータル336.10を獲得し、佐々木選手も板橋選手に続き、ブダペスト世界水泳選手権の選考基準得点を突破しました。
男子10mシンクロナイズドは、金子舜汰選手(セントラルスポーツ)・大久保柊選手(筑波大学)ペアが340.23で優勝。馬淵優佳選手(JSS宝塚)・佐々木選手ペアが、279.27で女子3mシンクロナイズドを制しました。
たった1秒にすべてをかけるダイバーたちへのご声援を引き続きよろしくお願いします。
※写真1:男子で唯一世界水泳選手権の選考基準を突破した坂井選手
※写真2:優勝して笑顔でインタビューに応える板橋選手
※写真3:佐々木選手は2位ながら世界水泳選手権の選考基準を突破
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