2017.04.16

【競泳】第93回日本選手権水泳競技大会競泳競技 競泳競技 最終日

日本一を懸けて、そして世界への切符を懸けて行われていた第93回日本選手権水泳競技大会 競泳競技も最終日の競技が終了しました。

会場の注目を一手に集めたのは、男子200m平泳ぎ。世界記録保持者の渡辺一平選手(早稲田大学)と、50m、100mを制している小関也朱篤選手(ミキハウス)の対決です。

高いスピードを持っている小関選手が先行するかに思われたレースですが、前半から飛び出したのは渡辺選手。100mをトップで折り返すと、150mまで小関選手をリードしたままターン。小関選手は、ここからラストスパート。一気に渡辺選手に並びかけると、最後までスピードを落とさずにフィニッシュ。2分07秒18の自己ベストを更新して優勝を果たし、大会3冠を達成しました。

「今回は勝負にこだわるレースがしたかったですし、トレーニングしたことを完全に出し切ったレースができたと思います。これをまた夏につなげていきたいと思います」(小関選手)

女子で日本選手権初となる快挙を成し遂げたのは、池江璃花子選手(ルネサンス亀戸)でした。

初日に50mバタフライ、2日目に200m自由形、3日目に100m自由形を制していた池江選手は、この日の50m自由形を24秒57で、100mバタフライを57秒39で2種目を制し、女子選手としては初の大会5冠を達成しました。

「こんなにタフなレースをこなすことができて、5冠も獲得することができて良い経験ができたと思います。最後のバタフライはきつかったんですが、最後の力を振り絞ることができました」(池江選手)

また、入江陵介選手(イトマン東進)が大会初の11連覇に向けてスタートした男子200m背泳ぎは、萩野公介選手(ブリヂストン)、金子雅紀選手(イトマン東進)の2人を加えた三つ巴の様相。最初に仕掛けたのは、金子選手。150mのターン後、バサロキックから頭ひとつ抜け出します。追随するように入江選手がスピードを上げていき、2人が並びます。この2人の勝負かと思われたラスト15mで、萩野選手がスピードを上げて2人に並びかけると、一気に逆転。1分56秒39でこの種目初優勝を飾りました。

「非常に厳しいレースが続きましたが、多くの観客の方々が来ていただいて、声援を送っていただけたおかげで4日間を戦い抜けました」(萩野選手)

熱戦が繰り広げられた日本選手権も、全競技を終了。4日間、あたたかいご声援を送ってくださりありがとうございました。

今大会は、日本新記録が3つ、世界ジュニア新記録が4つ、合計7つの新記録が生まれました。また、17日にはハンガリー・ブダペストで行われる世界水泳選手権の代表メンバーが発表されます。

大会は終わりましたが、選手たちの戦いはまだまだ終わりません。
世界を目指し、世界と戦うために日々鍛錬を続ける選手たち。これからも皆さまのご声援をよろしくお願いします。

写真1:世界記録保持者を下して3冠した小関選手
写真2:池江選手は女子選手として初の大会5冠を達成
写真3:入江選手の11連覇を阻んだ萩野選手

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