2017.04.29

【シンクロ】第93回日本選手権水泳競技 シンクロナイズドスイミング競技 JAPAN OPEN 2017 2日目

水上の美を競う、第93回日本選手権水泳競技 シンクロナイズドスイミング競技 JAPAN OPEN 2017も2日目。この日は、ミックスデュエットのテクニカルルーティンとフリーフーティン、デュエットテクニカルルーティン、そしてフリーコンビネーションの4種目が行われました。

JAPAN OPEN 2017(FINA SYNCHRONIZED SWIMMING WORLD SERIS 2017 TOKYO)のフリーコンビネーションの日本チームが見せた演技テーマは『Mermaid』。その名の通り、人魚のような柔らかさや美しさを表現し、曲調もどんどん変わるテンポの良い構成で泳ぎ切ります。得点は、93.1667。出場チームのなかでは1チームだけ90ポイントを超える演技で優勝を飾りました。2位はフランス、3位はカザフスタンと続きました。

「演技もそうですが、リフトも高さが課題です。私はジャンパーとして上げてもらうことが多いのですが、下になるときもあります。そのときは、上で飛ぶ気持ちが分かるぶん、しっかりと持ち上げて高さを出してあげたいと思っています」(中村麻衣選手)

ミックスデュエットに出場したのは、ハンガリー・ブダペスト世界水泳選手権代表の足立夢実選手・安部篤史選手ペア。2年前、この大会にエキシビジョンとして披露した演技とは全く異なる、きれいに“シンクロ”した演技を見せてくれます。
以前から課題であったテクニカルルーティンでも、一つひとつの規定要素をきっちりと丁寧にこなしていき、83.0235を獲得。フリールーティンでは85.3667を獲得し、合計168.3902で以前とは比べものにならないほどの成長ぶりを披露してくれました。

「2年前は何もかもがはじめてでしたが、今回は準備期間もあり、この大会前に2つも国際大会に出場でき、試合への調整も計画的に進められました。まだ課題は山積みですが、エレメンツの強化、2人の距離感などしっかりと取り組んでいきます」(安部選手)

「ペアを組んで2シーズン目になって、泳ぎやすくなったと実感しています。世界水泳選手権では、自分たちのマックスの演技をして、上位に食い込みたい。やる以上は、メダルも目指して頑張っていきます」(足立選手)

デュエットのテクニカルルーティンは、日本のキャプテンである乾友紀子選手・中村麻衣選手のペアで出場。「以前よりもかなり難しいルーティンに取り組んでいる」と井村雅代ヘッドコーチ。「まだ合わせきれていない」という中村選手の言葉通り、ぴったりとシンクロする部分とずれる部分がいくつか混在。テクニカルルーティンでの1位は獲得しましたが、90.4721と得点は思うように伸びず。明日のフリールーティンでは、思い切った演技に期待したいところです。

「課題は多く残っていますが、テクニカルルーティンに関しては、規定要素であるエレメンツの精度を磨いていきたいと思っています」(乾選手)

「エレメンツはもちろんですが、2人で泳ぐ距離感も課題として、世界水泳選手権まで練習に取り組んでいきます」(中村選手)

JAPAN OPEN 2017と同時開催という形で行われている第93回日本選手権水泳競技 シンクロナイズドスイミング競技。こちらのフリーコンビネーションは、井村シンクロクラブAチームが85.4000を獲得して優勝。2位は東京シンクロクラブAチームで82.5000、3位はアクラブ調布チームで80.6667という結果となりました。

また、デュエットのテクニカルルーティンでは、昨日のソロで初優勝を飾った大屋希良々選手と2位の安永真白選手(ともに井村シンクロクラブ)のペアが、81.4068で好スタートを切り、明日のフリールーティンに臨みます。

第93回日本選手権水泳競技 シンクロナイズドスイミング競技 JAPAN OPEN 2017は、明日が最終日になります。
最終日は初日にテクニカルルーティンを行ったチームのフリールーティン、そしてデュエットのフリールーティンの2種目が行われます。

水しぶきをも味方につけ、水上を美しく舞う選手たち。大会最終日も引き続き選手へのご声援をお願いします。

※写真1:フリーコンビネーションでJAPAN OPEN 2017優勝の日本チーム
※写真2:ミックスデュエットは2年前より大幅にレベルアップ
※写真3:細かいミスが目立ってしまった乾選手・中村選手ペアのデュエットテクニカルルーティン

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