【シンクロ】第17回世界水泳選手権(ハンガリー・ブダペスト) 1日目
水泳競技における最大の世界大会、第17回世界水泳選手権(ハンガリー・ブダペスト)が開幕。この日に行われた開会式には、女子水球から、鈴木琴莉選手が旗手として参加しました。
2020年、東京五輪に向けたスタートとも言える今大会。選手たちは新しいことにチャレンジしながら、世界と戦うべく練習を積み重ねてきました。
初日に日本代表チームの戦陣を切ってスタートしたのは、シンクロナイズドスイミングのソロのテクニカルルーティン予選に出場した乾友紀子選手。2年前、5位だったロシア・カザンでの第16回世界水泳選手権とは違い、規定要素も含めてひとつ一つの演技を丁寧に、そして力強くこなします。トータルは90.8837をマークし、ライバルであるウクライナのアンナ・ボローシナ選手を上回って3位につけました。
「今まで一度もウクライナの選手に勝ったことがなかったので、それを考えたら今までよりも少し進歩したと思います。でも、まだ決勝になってみないと結果は分からないので、明日は自分のやるべきことをやるだけです」(乾選手)
乾選手は、午後のデュエットのテクニカルルーティン予選にも中村麻衣選手とペアを組んでの出場。再生を意味する“Reborn”をテーマに泳ぎました。指導する井村雅代ヘッドコーチからは「やってきたことに自信を持って臨みなさい」と言われて送り出されたふたり。出だしで少しズレがありましたが、随所に光る演技も見られて、トータルは90.1304の4位での決勝進出となりました。
「決勝に向けてもっと修正できるところもあると思いますし、今日に緊張してしまったぶん、もっと攻めた演技を決勝でしたいと思います」(乾選手)
「自分の一発目の演技、ということで緊張して頭も真っ白になってしまいました。演技が終わったあと、井村先生に指摘された部分を修正して、決勝に臨めたらいいなと思います」(中村選手)
大会2日目のシンクロ競技は、乾選手のメダル獲得を懸けたソロのテクニカルルーティン決勝と、足立夢実選手と安部篤史選手のミックスデュエットテクニカルルーティン予選が行われます。
また、OWS競技も大会2日目からスタート。最初は男子の5kmが行われ、平井康翔選手と宮本陽輔選手が出場します。
さらに飛込競技では、ミックスシンクロナイズド10mに村上和基選手と板橋美波選手が出場します。
『世界のトップ』を目指し、一意専心の想いでトレーニングに励んできた選手たち。そのすべての力をぶつけて世界に挑む日本代表選手たちへのご声援、よろしくお願いします。
※写真1:オープニングセレモニーのひと幕
※写真2:ソロで3位好スタートを切った乾選手
※写真3:決勝でメダル獲得に挑むデュエットの乾選手と中村選手