2017.07.24

【競泳・水球】第17回世界水泳選手権(ハンガリー・ブダペスト) 11日目

大会も11日目となった第17回世界水泳選手権(ハンガリー・ブダペスト)。競泳競技ではメダル第1号が誕生し、女子水球は最終戦となるブラジル戦を迎えます。

競泳競技の女子200m個人メドレーで、競泳のメダル第1号が誕生しました。
この種目の決勝に出場した大橋悠依選手と今井月選手。地元ハンガリーのカティンカ・ホッスー選手が出場するだけあって、入場から会場が揺れるほどの大歓声がわき起こります。

異様な雰囲気のなか、レースがスタート。予想通りホッスー選手が飛び出していき、それに大橋選手、今井選手も食らいついていきます。
背泳ぎをターンしたところで、ホッスー選手に次いで2位で折り返したのは大橋選手。平泳ぎでもその順位をキープしたまま最後の自由形へ。大橋選手のラスト50mのラップは、なんとホッスー選手も上回るスピードでフィニッシュ。2分07秒91の日本新記録で見事銀メダルを獲得しました。

「昨日よりも今日のアップのほうが状態が良くて、身体は動いているから思い切っていきなさい、と平井(伯昌)先生から言われていたので、端っこのレーンだったこともあって、周りを気にせず自分のレースをしようと思って泳ぎました」(大橋選手)

今井選手は2分09秒99と、準決勝で更新した自己ベストをさらに上回って5位入賞を果たします。ですが、本人はあと100分の1秒で世界ジュニア新記録だった、と悔しそうな表情を覗かせました。

「9秒は出て良かったんですけど、9秒98が世界ジュニア記録だったので、それが出せなくて残念です。前半から自分なりにいけたレースだったと思うので、収穫のある試合だったなと思います」(今井選手)

男子100m平泳ぎの決勝は、世界記録保持者のアダム・ピーティー選手(イギリス)が頭ひとつ抜けていましたが、2位以下は大混戦。その混戦を予想し「記録よりも勝負」と臨んだ小関也朱篤選手。50mをターンしてから徐々に追い上げていきますが、惜しくもあと一歩メダルに届かず。59秒10の4位という結果でした。

「メダル獲れなかったのは悔しいんですが、全力を尽くしての4位だったので、今のところ悔いはありません。調子は良いと思うので、200mに関しては、かなり良いレースができるんじゃないかという手応えを感じていますし、(渡辺)一平くんと良い順位と良いタイムでフィニッシュしたいと思います」(小関選手)

女子100mバタフライ決勝には、メダルを目指して池江璃花子選手が出場。前半は僅差の8位で折り返しますが、後半に入って徐々に周囲を追い上げていき、57秒08の6位入賞となりました。

そのほか、この日に行われた準決勝競技には4選手が出場。男子100m背泳ぎの入江陵介選手は53秒02の4位で決勝進出を決めました。女子100m平泳ぎの青木玲緒樹選手は1分07秒43の14位、鈴木聡美選手は1分07秒20の11位という結果に。男子200m自由形は江原騎士選手が出場し、1分47秒36の15位となりました。

女子水球は、この日がラストゲーム。13、14位決定戦となる、ブラジル戦に挑みます。
試合開始から両者ともゴールを決められないままゲームが進んでいき、その均衡を破ったのは日本の坂上千明選手でした。坂上選手はさらにもう1点を追加。ブラジルも2点を返したところで、第1ピリオドが終了。
そしてこの試合、ターニングポイントになった第2ピリオドを迎えます。坂上選手が3点目を奪うと、そのまま4連続得点を挙げます。さらに2点を加えた日本は、第2ピリオドだけで6得点を挙げ、ブラジルへのリードを一気に広げました。
第3ピリオド、第4ピリオドとブラジルが日本を上回る得点を奪いますが、日本もしっかりと得点を積み重ねていき、11対9で試合終了。今大会を勝利で締めくくり、13位が確定しました。

大会12日目は、男子50m平泳ぎ予選に小関選手、女子200m自由形予選には五十嵐千尋選手と青木智美選手、男子200mバタフライ予選に坂井聖人選手と瀬戸大也選手が出場します。午後には準決勝に加え、決勝進出を決めた入江選手が出場する男子100m背泳ぎ決勝が行われます。

『世界のトップ』を目指し、一意専心の想いでトレーニングに励んできた選手たち。そのすべての力をぶつけて世界に挑む日本代表選手たちへのご声援、よろしくお願いします。

※写真1:大ベストで競泳第1号のメダルを獲得した大橋選手
※写真2:今井選手も自己ベストで5位入賞
※写真3:小関選手は100mの結果から200mへの自信をのぞかせる

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